■目次
⒈ 独立太陽光発電を作るときの疑問
1.1 「使いたい電化製品が複数ある場合は大丈夫?」
以前、オフグリッド 太陽光発電の仕組みを説明したブログ記事を書いたところ、このようなコメントをいただきました。
「いつかオフグリッドな生活がしたいと思っている者です
凄く小さな質問ですみません
使いたい電化製品が複数ある場合は延長コードやタコ足的に使用しても大丈夫ですか?
もちろん限度があるでしょうけど…」
で、このご質問に対しては、このようにコメントさせていただきました。
「延長コードやタコ足配線をすることに関しては、基本的に問題ありませんよ。
ただ、トータルでどれぐらいの電気を使用するのかは、それを考慮して各部品の大きさを選ぶ必要があります。
具体的には、各電化製品のワット数と、1日の中でトータルどれぐらいの時間使用するか、を考えなくてはいけません。
各部品とも、使う電気の大きさによって様々な種類があり、大きいものの方が高額になりますよ。」
⒈2 独立太陽光発電のイメージ
コメントではそのように回答しましたが、自分の中ですっきりしない部分が出てきました。
「それを考慮して各部品の大きさを選ぶ」、「ワット数と、1日の中でトータルどれぐらいの時間使用するか、を考える」って言ったって、どのように選んで、どのように考えるか、これじゃあ全然わからないじゃん、と。
で、ちゃんとそれを説明しようと試みました。
すると説明の分量が多くなってきて、一つの記事では書ききれなくなってしまいました。
ちなみに、これまでに書いた記事はこちらです。
バッテリー、インバータなど、各部品の役割を説明したもの。
電気の流れを水の流れに例えた説明。
電気を考える時に必要になる「電力」と「電力量」についての解説。
ここまできてようやく、冒頭の質問に答える準備ができましたので、今回の記事ではそれにお答えいたします。
2. オフグリッド太陽光発電で使える電気の量
2.1 インバータの電力を超える電力は使えない
テレビは100ワット、洗濯機は200ワット、ドライヤーは1200ワットなど(一例です)。
電化製品には必ず、使用電力が書いてあります。
で、インバータには使用できる電力が決められています。
例えば1000ワットのインバータを使う場合、テレビと洗濯機は同時に使っても300ワットなので使えるけど、ドライヤーは1000ワットを超えているので使えない、ということになります。
延長コードやタコ足配線は、通常の電気と同じように使うことができます。
2.2 バッテリーに蓄えられている電気を使い切ったら、それ以上は使えない
独立太陽光発電では、発電した電気をいったんバッテリーに貯めてから、その電気を使います。
だから、スマホなどと同様、バッテリーの電気を使い切ってしまうとそれ以上は使えません。
先ほどの例で言えば、テレビと洗濯機を使うことはできますが、長時間使ってバッテリーの電気がなくなると、それ以上は使えません。
その時は、インバータから、「ピーッ」と警告音が鳴ります。
3. 実際にどれぐらい使えるのか
ということで、どれぐらいの電気が使えるのかという質問に対しては、使用する電化製品の電力と、どれぐらいの時間使うかによる、という何とも曖昧な答えしかできません。
この質問にちゃんと答えようとすると、今度は数字を使って、100ワットのテレビを3時間使うとすると、トータルの電力量が100×3=300ワットアワーだから、と、わけがわからなくなってきます。
ということで、ぼくが最初に購入した独立太陽光発電システムのセットと、それで使っていた電化製品をご紹介します。
3.1 独立太陽光発電セットの一例
太陽光発電: 100ワット
バッテリー: 車用のものが一つ
インバータ: 300ワット
3.2 使っていた電化製品
・廊下用の照明器具
・ガラケーの充電
・ノートパソコンの充電
・電動工具の充電
これらを、大体使うことができていました。
「大体」というのは、先ほど書きましたように、使いすぎてバッテリーの電気を使い切ると使えなくなります。
使い過ぎればバッテリーの電気が空になって、インバータから「ピーッ」音が鳴るということです。
そうなった時には、また太陽が出てきてバッテリーを充電してくれる時を待たなければいけません。
4. まとめ
ということで、「独立太陽光発電でどのくらいの電気が使えるか」について、説明を試みました。
やってみてわかったのは、説明けっこう大変ってことでしたw
自分なりに頑張ってわかりやすく書いたつもりですが、
「やっぱり電気ってよくわからないね」
と言われて、がんばって書いてきた一連のブログが、ページを閉じられてしまうのではないかと心配です。
がんばって書いたので読んでくださいねー、って、最後に書いても意味ないかw
パーマカルチャー研究所で目指しているのは、自立的な暮らし。
電気を自分で作ってみると、暮らしの自立度が格段にアップします。
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