給湯器をDIYで設置~ついにお風呂に入れるようになりました!

山暮らしのお風呂づくりシリーズ第7話です。
過去の家シリーズはこちら~。

第1話

中古の灯油給湯器を動かしてみた

2018年10月23日

第2話

床に穴を空けて浴槽を設置!

2018年10月26日

第3話

シャワーより大事なお風呂場の排水

2018年10月30日

第4話

洗い場にはレンガを敷き詰めます

2018年11月1日

第5話

お風呂場の蛇口を設置!

2018年11月4日

第6話

半自動洗濯機がついに全自動に!

2018年11月8日

給湯器って複雑

第6話までで、給湯器の動作試験、浴槽設置、排水管設置、洗い場の床づくり、お風呂場の蛇口・シャワーの取付、そして、洗濯機の取付を終えました。

今度こそ最終段階、給湯器でお湯を出します!

やってみてわかったけど、給湯器って、ものすごく複雑なシステムです。
給湯器につながっているものって、こんなにあります。

1. 灯油
2. 排水部
3. 給湯部
4. 給水部
5. 排気
6. 電気

ということで、順番に紹介しまーす。

1. 灯油タンクと灯油チューブ

はい、給湯器ですからお湯を沸かします。
お湯というのは、水に対してエネルギーを与えたものです。
そのエネルギー源は?
灯油です。

灯油とは、化石燃料です。

化石燃料とは?

地球が数万年から数億年という超長時間をかけて作りだしたエネルギー源です。

ぼくらはこのエネルギー源があるおかげで、あったかいお風呂に入れるわけですねー。
だけど化石燃料は有限。
これを使い果たす前に、エネルギー源を自然エネルギーにシフトしていきます。

はい、それはさておき、給湯器。
右側の箱が給湯器、左側が灯油タンクです。

この灯油タンクから、灯油チューブを給湯器へつなぎ、エネルギー投入の準備が完了しました。
(写真中央の太い黒いものがチューブです)

2. 排水部

給湯器の仕組みは、給湯器内部に張り巡らした水道管を、灯油バーナーで温めるというもの。
ということは、給湯器の中には、常時水が入っています。
あまり意識することはありませんが、この水が凍結すると、寒冷地によくある水道管破裂と同様、給湯器が壊れます。
ということで、給湯器はちゃんと水抜きができるようになっていて、そのためにこの排水部が必要なんですね。

ということで、排水時のコックと、排水用のホースを取り付けました。

3. 給湯部と逃し弁

給湯器で作りだしたお湯を供給する部分。
お湯用の配管を接続するだけかと思ったら、逃し弁なるものが必要とのこと。
逃し弁とは、給湯器内部で高まった水圧を、お湯を逃がして下げる弁のこと。
給湯器内部で水圧が高まる理由は、加温による水のわずかな膨張だそうです。
弁がないと、この高まった水圧によって、給湯器が破損してしまうので、この逃し弁を接続します。

写真奥に見えるのが逃し弁(手前は、次に説明する減圧弁というものです)。

別角度から。
元栓がわりのすぐ左上に見えるのが逃し弁です。 

ちなみに元栓の先は給湯部なのですが、お湯の温度に耐えられる茶色の配管を使っています。
通常の灰色の配管よりちょっと高いし、茶色配管用の接着剤も、この配管専用のものを使う必要があります。
お湯を自由に使うまでは、本当にさまざまなハードルが。

ということで、給湯部の配管を終えました。

4. 給水部と減圧弁

給湯器なので、水をあたためてお湯にします。
その、水を給湯器に入れる部分です。
ただ管をつなげればいいのかと思ったら、これまた減圧弁というものが必要とのことです。

給湯器は、給水の水圧が決められているのだけど、給水の水圧というのは、各家庭によって全くばらばら。
だから直接給湯器に水道をつなぐと、水圧が高すぎて給湯器を破損することも。
ということで、この減圧弁というものを通して、給水管をつなぐ必要があります。
写真の丸いやつが減圧弁。

減圧弁を横から見たところ(手前右側が減圧弁、左側奥は、さっき説明した逃し弁ね。)。

ちょっと見にくいけど、減圧弁から水が出てるのがわかるかな。
こうやって、水圧が高いときは、ここから水を出して圧力を調整するようです。
この水も、排水してやる必要があります。

ということで、これが給湯器関係の排水を一か所に集めたところ。

凍結防止用の排水部から、逃し弁からの排水、減圧弁からの排水、計3つの排水があります。
給湯器に排水が必要なんて、自分でやるまで知らんかったー、しかも3つも。

5. 排気用の煙突

灯油で熱源を得るわけですから、排気も必要になりますね。
排気とは、つまり煙突です。
右側の大きな穴が、給湯器の煙突をつなげる部分。

壁に穴を開けていきまーす。半月!

できましたー!

6. 電気

給湯器は、電気を使って複雑な制御をしているので、当然電源が必要になります。
これは電源コードをコンセントに入れるだけですが、給湯器につながっているものとして、一応あげておきます。
さてこの電気というエネルギー、エネルギー源はなんでしょう?

普通のコンセントにつなげていれば、そのエネルギー源は水力、火力、原子力です。
水力は自然エネルギーですが、火力はほとんどが化石燃料、原子力は核分裂によるエネルギーですね。

ぼくたちは、お風呂に入るだけで、さまざまなエネルギーを消費していることがわかりますね。

さあ、ついにお風呂に!

さあ、準備に一ヶ月以上かかったDIYお風呂!

ついに、初お湯を出してみます!

「あったかい!」
子どもたちから歓喜の声が!

そして!

初のお風呂!
この上ない達成感と幸福感ですねー。

というわけで、冬を前にして、ついに家でお風呂に入れるようになったのでした。

このお風呂、本当に毎日のように感動しながら入ってます。
一日の終わりにあったかいお風呂に入れるって、なんて幸せなんでしょう。

給湯器が…おかしい…

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