⒈ 考えるべき三つの電気
独立太陽光発電の設置を考えた時に多くの人が抱く疑問。
「これで一体どれぐらいの電気が使えるの?」
ブログにもコメントでそんな質問をいただきました。
「どれぐらいの電気」っていうのが、ちょっとあいまいな表現で、独立太陽光発電では少なくとも次の3つを考えないといけません。
・太陽光発電パネルの電力
・インバーターの電力
・バッテリーの容量(電力量)
バッテリー、インバータなどの役割についてはこちらの記事を、
そして、電気の流れを水の流れに例えた説明はこちらをご覧ください。
で、ここでまた話はややこしくなってきて、電気を表すものに、「電力」っていうものと「電力量」っていうものがあります。
今回はその、電力と電力量についてご説明しますね。
⒉ 電力(単位はW)
電力というのは、電気の強さです。
単位はWと書いて「ワット」と読みます。
電化製品には必ず、電力が表示されています。
例として、思いつく電化製品と電力の目安をあげてみます。
・スマホの充電:10W
・LED照明:20W
・冷蔵庫:100W
・洗濯機:200W
・電子レンジ:600W
・ドライヤー:1200W
で、ここからは太陽光発電の話。
考えるべき3つの電気のうちの二つ、太陽光発電パネルの電力と、インバータの電力について。
2-1. 太陽光発電パネルの電力
太陽光発電パネルの電力は、バッテリーに、どれぐらいの勢い(スピード)で充電することができるか、を表します。
以前の記事で書いた水の流れで例えると、水源から水タンクまでの、水道管の太さに匹敵します。
つまり、パネルの電力が大きいと(水道管が太いと)、バッテリーへの充電スピードが早い(水タンクへの水の溜まり方が早い)。
パネルの電力が小さいと(水道管が細いと)、バッテリーへの充電スピードが遅い(水タンクに水が溜まるのに時間がかかる)。
ということになります。
2-2. インバータの電力
インバータは、水の流れに例えると蛇口です。
インバータの電力が大きいと、より電力の大きい電化製品を使えます。
水の流れで言うと、蛇口を全開にしてバシャバシャと水を出すイメージです。
勢いの強い水が使えますよね。
逆にインバータの電力が小さいと、電力の小さい電化製品しか使えない。
水でいうと、蛇口をちょっとしか開けず、チョロチョロとしか水が出ない状態です。
⒊ 電力量(単位はWh)
さて、もう一つの電気の量、電力量というものがあります。
イメージだけ先に言うと、これは水の例えで言うと、水の量そのものです。
電力量の単位は、Whと書いて、ワットアワーと読みます。
Whの意味ですが、Wとhに分けて考えることができて、Wは、先ほどの電力の強さ。
hは、英語のhourの頭文字で、時間を表します。
つまり、電力量の単位Whが意味することは、どのくらいの強さの電気をどのくらいの時間使うか、ということになります。
ちなみに毎月支払う電気代というのは、この電力量に応じて支払います。
3-1. バッテリーの電力量
バッテリーの電力量ですが、これは「バッテリーの容量」という言い方の方が一般的ですね。
意味としては、バッテリーの中に蓄えることのできる電気の量(電力量)のことです。
先ほどの水の例で言えば、水タンクの大きさ、ということになります。
大きなバッテリーを使ったり、バッテリーをたくさんつなげると、たくさんの電気を貯めることができます。
大きな水タンクを使っている状態です。
バッテリーが小さかったり数が少ないと、小さな水タンクを使っている状態ですから、一気に使うと電気がすぐになくなって、電気がたまるのをしばらく待たなければいけない、ということになります。
⒋ まとめ
ということで今回は、電気の二つの単位、電力と電力量について説明しました。
ここまできてようやく、
「独立太陽光発電って、どれぐらい電気使えるの?」
の質問にお答えする準備ができました。(準備長っw)
次回ようやく、この質問に答えてみたいと思います。
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