刺激と穏やかさ

1. 二種類の幸せ

幸せになりたい。
だけどどんなことを幸せに感じるか、それは人それぞれ。
高級車に乗りたい、季節の移り変わりに幸せを感じる、海外に旅行に行きたい、自分の畑を持って好きなように耕してのんびり暮らしたい…

人によって幸せに感じること、望むことは異なります。
だけどこの、幸せに感じること、大きく分けて2種類あることを発見しました。

1-1. 刺激

おもしろいこと、ワクワクすること。
上の例で言えば、高級車に乗りたい、海外旅行に行きたい、といったことです。
非日常感を求める、主にプラスとなることを求めることです。

1-2. 穏やかさ

日々を心配や不安なく平穏に暮らせること。
上の例では、季節の移り変わりに感じる幸せ、自分の畑をもって好きなように耕してのんびり暮らしたい、というものでです。
静かにゆっくりと、感謝を感じるときの気持ちでしょうか。
主に嫌なことが少ない、マイナスが少ないということによる幸福感です。

2. サハイナンに滞在する人たちの傾向

4年連続、トータルで1年近くをサハイナンで過ごす中で、ここに滞在する人たちの傾向に気がつきました。
それは、どのような幸福感を求めているかということです。

2-1. 刺激を求める人

旅そのものを楽しんでいる。
20代、短期滞在者に多い傾向。

刺激という幸せのある人のイメージ
色々な場所、情報、人を求めて、忙しく動き回る、活動的な人。
だけど、たまに風邪をひいてしまうと、一人で寝込んでいてとてもさみしい思いをする。

2-2. 穏やかさを求める人

人生や生き方を考えている。
長期滞在者、30代以上に多い傾向。

穏やかさという幸せのある人のイメージ
基本的に日常が満たされている。
自然に囲まれて、穏やかな人間関係の中、基本的に日々の暮らしに困ることがない。
日々のささいなことに楽しみや幸せを感じて、日常そのものを穏やかに楽しんでいる。
サハイナンの周りの村の人たちは、このような人たちが多い。

2-3. ないものを求める傾向

基本的に人間は、ないものねだりをする傾向にある。
だから刺激的な幸せに満たされている人は、穏やかさという幸せがほしくなるだろうし、逆に穏やかな日常を送れている人は、刺激を求める傾向にあるでしょう。
もちろん、両方ともの幸せがないと感じていれば、両方を求めるでしょうが、どちらか不足している方を強く求めるのではないでしょうか。

3. 自分の場合

人生を振り返ってみると、自分はずっと、穏やかさを求めてきていた気がする。
特にサラリーマン時代、忙しいすぎることにずっと不満を抱いていた。
つまり、穏やかさがない状態で、ずっと穏やかさを求めていた。

もっと寝たい、もっとゆっくりしたい、もっと家族と過ごしたいと。

ちなみに穏やかさを求めていたからと言って、刺激に満たされていたかと言われると、あまりそんな気はしない。
だけど、それなりに給料はもらっていたから、日常的に外食したり、付き合いが多かったとは言え、飲みに行ったりできていたことを考えると、刺激は満たされていたのかな。

自分がパーマカルチャー研究所をやっている中で求めていたことも、主にこの、穏やかさによる幸せを求めていたんじゃないかな。
日常にある幸せに気づきましょうとか、忙しすぎる暮らしは変えることができますとか、「遊暮働学」なんてまさに穏やかさそのものという感じ。

そうして色々と穏やかさを求めて動いていった結果、現在は、山暮らしの中で、食や住に関する部分を自給できるようになってきて、サラリーマン時代とは比べ物にならないくらい、穏やかに過ごせるようになってきた。

そうして穏やかさが満たされてくると、やっぱり、

刺激がほしくなりますw

今、再び、ぼくの目が海外に向き始めました。

やっぱり、世界の色んな場所を見てみたいと。

とってもぜいたくな話ではあるけど、やっぱり穏やかな暮らし、だけでは物足りないと。
日々の暮らしという足元が固まってきた今、固まった足元をベースにして、さらにおもしろい世界を見てみたい。

そんな風に思い始めた、4度目のサハイナン滞在の最近です。

4. まとめ

人はないものねだりをしてしまう傾向は否定できないので、そのないものねだりを認めたうえでどう生きていけばいいのか。
刺激を求めるワクワク感、穏やかさを求める落ち着きや静かさ。
それらが統合された、静かなワクワク感を求め、静かなワクワク感の中で生きること。
これが、最近のぼくの大きな関心ごとになってきました。

ちなみにそんなことが感じられるのも、やっぱりサハイナンという場所に来て、日本とは全く異なる環境に身を置いているからこそだと思っています。
そういった意味でも、やっぱりサハイナン以外の海外にもたくさん行きたいと思う、今日この頃なのでした。

今の仕事を辞めてパーマカルチャーを!

2018年10月16日

文中に出てきた「遊暮働学」とは、暮らしそれ自体が遊びであり、学びであり、仕事である、だから究極的にはただ暮らしていればそれだけで穏やかになる、というライフスタイルです。
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