この記事は、パーマカルチャー研究所のメルマガ読者HARUKAさんによる寄稿記事です。
Hさんはこのたび、タイのパーマカルチャー・ファーム、サハイナンへ行かれたので、その様子をシリーズでレポートしていただくことになりました。
今回は、そのシリーズ第二部、サハイナン滞在での体験です。
2020年3月1日から10日間のパーマカルチャーコースを受けながら滞在し気づいたことがあるのでシェアさせていただきます。
1. 自然からもらい、自然に帰っていく
自然を余すことなく活用しているサハイナンの生活を体験し、自然のサイクルに沿うことで人は他の資源に頼ることなく生きていけるんだ、ということを知りました。
このThung Changの自然と共生しているライフスタイルはわたしが思い描いていた持続可能な生活そのもので、環境への影響がほとんどなく、それを経験し実感できることは私の心を穏やかにしてくれます。
例えば、山から引いて使っている水。
水道水と違い塩素などが入っていないので、人間にも植物にもやさしいです。
地形を利用して育てる野菜は農薬を一切使わない代わりに、牛糞やふすまでつくったコンポストを土に混ぜています。
また、薪をつかって火をおこしたあとの灰は食器洗剤の代わりになり、水を汚しません。
トイレについては、便や尿は地中に掘った穴の中に流れてやがて土にもどり、その周りに生える植物の養分となります。
自然からもらい、自然に帰っていく。
昔は当たり前だったこのサイクルが、今ではめずらしいですよね。
こういった生きる知恵を守っていきたい、伝えていきたいと感じます。
東京で生活をしていると、色んなものが手に入り便利ですが、当たり前にあるものが突然なくなってしまった場合、その代わりとなるものを見つけられないとパニックになることがあります。
でも、生きるために必要なものは自然がつくりだしてくれていて、いつもはそれを使っていないだけだということを知っているだけでも、すこし心に余裕を持って考えられるのではないかなと思います。
2. 体質が変わった食事
ここでの食事は毎食ベジタリアンの食事ですが本当においしくて、自分でもびっくりするくらいたくさん食べています。
特に驚いたのが、体質が変わった点です。
私は過敏性腸症候群の症状が10年近くあり、お腹にガスが溜まりやすく、便秘と下痢に悩まされてきました。
最近、玉ねぎやニンニク、人工甘味料が症状に強く影響していることがわかりそれらをなるべく摂らない食事をしているので、その旨をサハイナンの料理を主に作ってくれているシェンさんに伝えたところ、快く了承してくれました。
しかし、玉ねぎ入りの料理をうっかり食べてしまったときがありました。
それでも症状がでなかったことから、シェンさんと相談して、玉ねぎとニンニクが入った料理を食べてみることに。
その結果、約2週間過ごした中で最初の1、2日以外は症状はまったく出ませんでした。
オーガニック野菜である点やストレスフリーな環境のおかげか直接的な原因はわかりませんが、これは私の人生を変えてしまうような本当に大きな発見であり経験でした。
ターメリックがガスに効くと教わり、そのままかじったりお茶として飲んだりしていたのでそれが効いたのかもしれません。
自分の体に負担をかけていた不規則な食生活を見直そうという気持ちになりました。
3. 最後に
サハイナンでの生活はもうすぐ終わろうとしていますが、すぐに、もう空港で恋しくなることは確実です。笑
それがわかるから悲しくもなります。
最後まで、ここの生活を十分に体験して学んでいきたいと思います。
以上、メルマガ読者HARUKAさんによる寄稿記事でした。
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