エネルギー問題を個人レベルでどのように解決するのか

タイ

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タイのパーマカルチャーファーム、「サハイナン」での滞在。
初めて滞在したのは、2015年11月~2016年1月でした。
この滞在で、やはり自分たちの目指す方向はパーマカルチャーで間違いない、
もっとパーマカルチャーを実践的に学びたいと、
翌年も2016年12月~2017年2月の予定で、サハイナンに滞在することにしました。
それを決めた時に書いた思いです。

昨年も行きましたが、今年もタイへ行く予定です。
タイへ行く理由を一言で言うと、少ないエネルギーで楽しく生活する術を学ぶためです。
以下、順を追って説明します。

大学時代、エネルギー問題の概要を学びました。
私が考えているエネルギー問題は、「3Eのトリレンマ問題」と言われる問題です。
3Eとは、3つのE。

・経済の発展(Economy)
・エネルギーの確保(Energy)
・環境(Environment)

「トリレンマ」とは、直訳的意味では3つの矛盾。
「ジレンマ」は聞いたことがあると思いますが、
これは上司を立てれば部下が立たずというように、二つの板挟みの問題です。

「トリレンマ」は、それが3つあるバージョンです。
つまり、経済の発展、エネルギーの確保、環境は、
どれかを重視するとほかの二つがおろそかになってしまうというものです。
わかりやすい例は、まさに現在の状況で、経済発展を優先するあまり、地球環境が悪化し、
化石燃料などを大量消費するためにエネルギーの確保が難しくなるというものです。

工学部での講義だったのでそこでは、環境に配慮した技術開発がなされなければならない、
などの無難な話でまとめられていました。
しかし、それでは根本的解決にならないのではないか、どうしたらエネルギー問題というのは
解決できるのだろうと、それ以来ずっと考え続けています。

大学卒業後は、エネルギー問題の解決を目指して東京電力に就職しました。
しかし、東電などの電力会社は、一定の電力需要に対して、絶対に停電を起こさせないために
常にそれ以上の電力を送れる体制を整えておくというのが基本的な方針です。
もちろん、発電技術の効率化の研究などによる省エネ効果はありますが、電力需要がある限り、
東電では根本的なエネルギー問題解決はできないのではないかと思うようになりました。

東電をやめた後の2012年度の1年間は、博士の学位を取得するために、再び学生生活を送りました。
せっかくの学生生活で少しだけ冬休みがあるからと、家族でタイに旅行に行きました。
そこで現地の日本人に案内してもらって、サンドットさんというタイ人が運営する、
パーマカルチャーファームを訪問しました。

そのファームは、サンドットさんがライフラインの通っていない山を切り開いて作った
コミュニティで、世界中から旅行者を受け入れて暮らしを共にしながら、
パーマカルチャーを実践的に教えるということをやっていました。

水は井戸の水を太陽光の電力で動かすポンプで汲み上げて使い、ガスの代わりに薪を使う。
トイレは、サンドットさんの作ったきれいな水洗トイレ。
太陽光で作った電気でパソコンを動かし、そこから音楽を流したりもしていました。

100%自然エネルギーと究極の節電への挑戦

2018年6月5日

ここでは、小さいながら、エネルギー問題を解決する暮らしをしていました。
エネルギーを使わないと快適に暮らせないと思い込んでいましたが、ここでは、
エネルギーを使わないからこその面白い生活(たき火を囲んでのパーティ、
薪での調理など)がありました。
ここでの訪問はわずか2時間弱でしたが、
ここで生活をしてみたいという思いが強く残りました。

そして育児休業を取得した2015年度、ついに11月から1月の2か月半、
家族4人でタイに行くことができました。
3年前に行ったときにはタコメパイでしたが、このとき行ったのは「サハイナン」。
サハイナンとは、同じくサンドットさんがタコメパイと同様に
山を切り開いて作った新たなパーマカルチャーファーム。
サンドットさんが言うには、タコメパイよりももっとシンプルな暮らしだそうです。
(私はタコメパイにステイしたことはないので、どちらがシンプルなのかはよくわかりません)

その時の写真です。
タイの子供たち

ジャングル道路で遊ぶ息子と娘

お別れの日

ジャングルロードを歩いていたら、道端の宴会に招かれた

集合写真

パーマカルチャーコースで教えるサンドットさん、その1

パーマカルチャーコースで教えるサンドットさん、その2

パーマカルチャーコース最後の授業で自分のパーマカルチャーファーム計画
パーマカルチャー研究所のフィールドの使用計画)をプレゼンする私

この2か月半で、エネルギー問題解決に結びつく暮らしはもちろんのこと、
自然の中で生活するということ、社会が子どもを大切にするということがどういうことか
など、多くのことを体感的に学ぶことができました。

そして今年。
エネルギー問題解決の暮らしを目指し、やはりここでまだまだ学びたいという思いが強く、
再び12月から3か月間行くことにしました。
飛行機や宿は手配済みです。
しかし体調が十分でないと移動ができないため、体調管理を万全にしないといけません。

特に子供が7歳と3歳なので、体調を崩しながらの移動はかなり危険で、
その場合は直前キャンセルもやむをえません。
だからここで宣言することはけっこう勇気のいることなのですが、
タイ行きについて応援してくださる人も多いので、
ちゃんと情報発信をしていこうと思った次第です。
あと1か月、特に体調に気を付けていきたいと思います。

そして帰国後は、そこで学んだ暮らしを北海道バージョンにアレンジし、
オフグリッド生活実験フィールドで実現することを考えています。

(この記事は、2016年11月3日のブログを再編集したものです。)

村の中での子育て

密室での子育てと、村の中での子育て

2018年8月6日
シュラフ

タイのパーマカルチャー暮らし 2015年 準備編その1

2018年6月7日

最後の段落で、「そこで学んだ暮らしを…フィールドで実現する」と書いてあります。
この記事を書いてから、2年弱が経ちましたが、
今は簾舞での山暮らしで、それを実現させています。
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