川へ行って海苔を採ってきます

タイのパーマカルチャーファーム、サハイナンでの滞在。
家づくりを一段落し、特にやることのない落ち着いた2日間を過ごすはずでしたが、やっぱり色々なことが起こりました。

87日目~川でノリを採集

サハイナン生活もラスト2日。
昨日屋根ができたのだけど、もう一つやることが。
rblog-20170303061138-00.jpg
写真の右側が山側、左側が谷側です。
雨が降ると、右から左に水が流れていきます。
水が流れると、土も一緒に削られながら流れていきます。
このままにしておくと、
雨のたびに徐々に土が削られて、柱が持っていかれて家が崩壊するかもしれません。
そこで、雨の通り道を作ってそれを防止する必要があります。
rblog-20170303061138-01.jpg
やることは単純で、溝をクワで掘ることです。
溝が濡れているのは、水を流して流れを見ながら掘っているからです。
力仕事ですが、妻が手伝ってくれたのと高所作業じゃないので、屋根に比べると楽勝です。
rblog-20170303061138-02.jpg
無事午前中で終わりました。

さて午後は、川で採れるノリのような海藻(川だから川藻?)をサハイナンメンバー全員で取りに行くことに。
いつも行く川だけど、ノリを採る場所は川を横断してもう少し険しい川沿いの道を歩いて行ったところ。
rblog-20170303061138-03.jpg
この道を娘を抱っこしたまま歩くのはかなりキツイ。
ノリの採れる場所に行くと、岩場にこれでもかというぐらいノリが大量にくっついています。
ノリには泥が少しついているので、それを川の中で洗うのが少し大変。
だけど次々に採れていきます。
rblog-20170303061138-04.jpg
そしてみんなで1時間半ほど作業をしたら、こんなに採れました。
rblog-20170303061138-05.jpg
もう一つの袋にも入れていたので、これの倍はあります。
これで1ヶ月近くノリを食べられるんじゃないかなぁ。
そしてサハイナンに帰って物干し竿に干す!
rblog-20170303061138-06.jpg
すごい量だなー。

こうして残りわずかな滞在日数の中、新たな貴重な体験ができました。
明日はいよいよ最終日。
予定は少ないのでゆっくり過ごします。

88日目~過酷な最終日の課題

課題1:水トラブルを解決せよ

今日はサハイナン滞在の最終日。
フランス人グループが、昼食後にお茶飲みに来てねと言ってくれたので、今日の予定はそれだけ。
午前はゆっくり片付けでもしながら、取り残した写真でも撮ろうかな。
と思って昨日の夜は穏やかに寝たのに、朝起きてみたら、いきなりノーウォーター(断水)。
朝6時過ぎから、サンドットさんとともに水源を確認に行きます。
森の中を20分ほど歩いて水の源泉へ。
自分よりも先にサンドットさんが源泉へ到達。
すぐに原因を究明して直してしまった。
どうも入口が砂か何かで詰まっていたようだ。

でも原因を取り除くだけでは終わりではありません。
一度水の流れが止まってしまったり、いったん空気が水道管に入ってしまうと水圧が弱くなります。
水圧が弱いと、源泉から2㎞先にあるサハイナンへは水が届かないこともあります。
そういう時は、水道管の途中に10個以上ある全てのバルブを開けて、源泉から順番に空気を抜きながらバルブを閉めていく、という作業が必要です。
しかもそのバルブ、崖などの足場の悪いところにあるのでかなり大変なのです。
サンドットさんは今日から始まるパーマカルチャーコースで忙しくて、あとはやっといてね、と任されてしまいました。
なかなか作業が終わらず、いったん朝食を食べにサハイナンに戻って、タンクにあと水がどれくらい残っているかをチェック。
たったの500リットル。
多分この量と今日の状況を考えると、昼ごはんを作っている時になくなってしまうぐらいの量だ。
これはやばい。

朝食食べてちょっと休憩してから作業しようと思ってたけど、そんな状況なので急いで作業に戻ってバルブ操作を再開。
最後のバルブを操作して水が出るのを待つ。
空気がうまく抜け切れていないと、水圧が弱くて最後の最後、サハイナンの一番高いところにあるタンクへの坂を上りきれない。
ドキドキしながら待っていると、トー、という水の音が。
キター!
今まで幾度となく対応してきた水トラブルの経験が生きた!
サハイナン滞在最終日、今までの総復習をさせられた気分でした。

課題2:バンブースティッキーライス用の竹をとってこい

昼食後。
あとはゆっくりお茶パーティに行けばいいだけ。
楽しみだなー。

と思っていたらサンドットさん。
「今日は君たちの最後の夜だから、君たちのためにバンブースティッキーライスパーティにしよう!あ、でも、竹はユーキ、取ってきてな。」

嬉しい!
けど、めんどくさい!
せっかく水トラブルを終えてあとはお茶パーティだけだと思ってたのに。

でもその気持ちがありがたいので、すぐに森へ行って竹をとってくることに。
バンブースティッキーライス用の竹は若くて長くて太めがいいので、森に奥深くまで行かないといいのが取れないのです。
サハイナン滞在総復習の第二の課題、バンブースティッキーライス用の竹とり、始まりです。
例によってまさにジャングルという森の中へ入っていきます。
rblog-20170303061202-00.jpg

そして群生している竹。
rblog-20170303061202-01.jpg

この中から最適なものを選んでカットしますが。
rblog-20170303061202-06.jpg

このバンブースティッキーライスに適した竹は怖いのです。
rblog-20170303061202-02.jpg

黒く見える部分、これ全部トゲです。
だからうかつに触れません。
しかも今日に限って、荷物を減らそうとして軍手をたき火で燃やしてしまったので、素手での作業。
恐ろしやー。
こわごわ作業すること1時間、なんとか6本の竹をゲットして即席の竹ひもを作って運搬します。
rblog-20170303061202-03.jpg

なんとか総復習課題二つ目を完了できました。

そして。
待ちに待ったティーパーティーです。
rblog-20170303061202-04.jpg

クッキー食べてー、お茶飲んでー、しゃべってー。

ってやっていると、近くで何かが連続で弾ける音が。
そして大声で緊急事態を知らせるような雰囲気。
行ってみると、火事です。
近くで工事中の作業員が起こした火が地面にある落ち葉に次々に燃え移ったようで、このままでは山全体に火が燃え広がりそうです。

課題3:山火事を消せ!

サハイナン滞在総復習課題の第三弾がスタート。
「山火事を消せ!」
いや、そんなの今までなかった、復習というより超応用だ。
今は乾季なので下にある落ち葉に次々と火が燃え移ってどんどん火が広がっていきます。
火を消そうと思って近づいても、火の勢いが強くて近づくこともままなりません。
このままではフランス人グループの建てた小屋や彼らが住んでいる家が燃えてしまう。
近くにいた人8人ぐらいで、近くの落ち葉をよけていきます。

もう火が広がるのは仕方ない、大事なものを守る作戦に切り替えました。
見たことのないデカすぎて広すぎる火がどんどん周囲に広がって行く様子は、非常に鬼気迫るものがありました。
そんな中、その辺の木の枝で葉っぱをよけたり、火をバシバシたたいて消したり、必死の手作業です。
あとで聞いた話ですが、ここトゥンチャンには消防署はなく、隣の隣の町にしかないとのことです。
だから通報もせず必死でみんなで消していたということですね。
1時間ほど経って、かなりの広範囲を焼き尽くしてしまいましたが、けが人もなく、建物の損傷などもなく、無事火を消し止められました。

課題4:バンブースティッキーライスを作れ!

rblog-20170303061202-05.jpg

気づけば時間は5時前。
おー、バンブースティッキーライスは通常4時ぐらいから準備を始めないといけないのにー。
時間がないからみんなで協力して作らなきゃー。
サハイナン滞在総復習課題第4弾、バンブースティッキーライスを作れ!が始まります。
これはさすがに何度もやってきた作業。
竹に米を入れる時に娘が手伝いたがって米をこぼしまくる以外は、難しいところはなく、無事バンブースティッキーライスができました。
rblog-20170303061202-07.jpg
といっても、半分以上の作業を手慣れたタイ人のピュアさんがやってくれたのだけど。

ということで、ゆっくりするはずの今日は、サハイナン総復習課題が4つも出され、てんてこまいの最終日となったのでした。
まだまだ学ぶことはたくさんあるんだからねと、自然やサンドットさんからの無言のメッセージを受け取った気がしたのでした。

(この記事は、2017年2月28日3月1日のブログを再編集したものです。)

サハイナンから札幌への移動はこんな感じ

2018年11月5日

タイの家づくり、ついに屋根が完成

2018年10月31日

暮らし自体が、仕事で遊びで学びであるというライフスタイル「遊暮働学(ゆうぼどうがく)」。
最後の二日間も、ただ暮らしているだけなのに、暮らしが遊びで仕事で学びの、まさに遊暮働学の時間でした。
そんな遊暮働学のライフスタイルを日本でも実現する方法を、無料のメルマガ講座で配信しています。
興味のある方は、下のフォームからご登録ください。

現在1,000人以上の方に読まれている「遊暮働学(ゆうぼどうがく)で自立的暮らし」無料メルマガ講座

今すぐメルマガ講座を読んでみたい方はこちらから!

「遊暮働学で自立的暮らし」無料メルマガ




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です