サハイナン体験記 第三部〜帰国後の生活の変化


この記事は、パーマカルチャー研究所のメルマガ読者HARUKAさんによる寄稿記事です。
HARUKAさんはこのたび、タイのパーマカルチャー・ファーム、サハイナンへ行かれましたので、その様子をシリーズでレポートしていただくことになりました。
今回は、そのシリーズ第三部、帰国後の生活の変化について書いていただきました。

こんにちは、HARUKAです。サハイナンで自然の中で生きる術を学び、体験した上で、東京の生活に戻ってみると、今まで気づかなかったことに気づきました。今回はその点についてシェアさせてもらいます。

1. 必要なものの変化

初めてつくったピザです。自分で育てた野菜を上に乗せるのが今の夢です。

自宅に帰ってまず、自分の部屋にいらないものが溢れていると感じました。
どうしてこんなもの買ったんだろうと考えるものがたくさんある気がします。
それは、サハイナンでは生活に必要なものだけしか持っていなかったし、ものが限られていても生活に不自由しなかったからそう感じるのだと思います。

おしゃれを意識したたくさんの洋服や化粧品、プラスチックでできた便利グッズなどはどれもわたしの生活に必要だと思い購入したものですが、実際はそうでもないんだなと気づき、今の自分に必要なものを選んで部屋を整理することができました。

2. ゴミが多い日本

日本での生活を再開してから、ゴミの量の多さが気になりました。
ゴミの中でも家庭ゴミの多さは目に余ります。
今まで、ビニール袋をもらわないようにしたり、ビン詰めの商品を選ぶように意識をしてきましたが、それでもスーパーに買い物に行くと野菜はプラスチックのパッケージに包まれているものがほとんどで、料理をしていると気づいたらその材料の包装ゴミでいっぱいになります。

こんなにもたくさんのゴミを捨てていたことに罪悪感を感じ、どうすれば家庭ごみを減らせるか考えた結果、手作りコンポストと家庭菜園にたどり着きました。

3. 挑戦!手作りコンポストと家庭菜園

3-1. 手作りコンポスト

我が家のダンボールコンポストです。使わなくなったスカートを被せてます笑

サハイナンの影響をバリバリに受けていますね。笑
どちらともやったことはありませんが、まぁ挑戦してみようということでいま少しずつ始めています。
コンポストは、段ボールコンポストというもので、材料をそろえれば、毎日中身をかき混ぜる工程はありますが、かなりお手軽です。

サハイナンで大量の汗をかきながらつくったコンポストとは作り方が違います。
目的も違って、サハイナンでは野菜等の栽培用の有機肥料をつくるためのコンポストでしたが、これは家庭で出る生ゴミを微生物の力で分解して土に戻してもらうためです。
なぜなら、生ゴミを焼却炉で処分すると、水分を多く含んでいるため燃えるのに時間がかかり、大量のCO2を排出すると知り、焼却以外の方法を探していたからです。

家庭で処分できるのに越したことはないですよね。
我が家ではキッチンに置いて、生ゴミを少量ずつ様子を見ながらいれることで、生ゴミが多くなりすぎて分解のスピードが遅くならないように気をつけています。
毎日かき混ぜるのは少し手がかかるかもしれませんが、あの時入れた生ゴミがなくなってる!と分解されていく過程を楽しむこともできます。

3-2. 家庭菜園

家庭菜園を始めようと思った理由は、自分で作った安心・安全・新鮮な野菜を食べられる点と野菜をお店で買うときにでる包装ゴミをなくすためです。
といっても、我が家はマンション暮らしでベランダでのプランター栽培なので、サハイナンのように広い畑はありませんが、プランターでも育てられる野菜を少しずつ植えていこうと思っています。

まずは、一番簡単なリボベジから始めています。
これは、リボーン・ベジタブルの略で再生野菜ともいい、野菜を再収穫することです。
切り落としたネギの根本を水の入ったコップに入れて栽培するのもリボベジです。
いまニンジンのヘタを切って育てているのですが、葉が少し成長するだけで大喜びしています。笑
葉が食べられるまで成長するかはわかりませんが、すべて経験になると思って、楽しんでやろうと思っています。

4. Apply small and slow solutions

サハイナンで焼きたてパンに感動したので、最近自分でつくっています。

新しいことに挑戦するときは、この言葉に沿ってやるように意識しています。
これは、サハイナンのパーマカルチャーコースでサンドットさん達から教わったもので、小さい規模で時間をかけて行おう/解決しようという意味だと捉えています。
自分の得意分野ではないことを始めるとき、確実な解決方法がわからない問題があるときは、一度に広い範囲で行ったり、ダイナミックにお金を投入してしまうと効果がなかった場合のダメージも大きいです。

焦らず、様子を見ながら少しずつという姿勢でいることで、自分や環境に合う方法を見つけることもでき、何より心にゆとりを持って生活できます。
こんな風に、サハイナンで学んだことをエッセンスとして毎日の暮らしに取り入れて、東京でのパーマカルチャー生活を進めていこうと思っています。

サハイナン体験記 第二部〜滞在して感じたこと

2020年3月20日

サハイナン体験記 第一部〜なぜサハイナンへ?

2020年3月6日

以上、HARUKAさんによる、サハイナンのレポートでした。
帰国後、色んなことに気がついて小さな挑戦を積み重ねること、素晴らしいと思います。

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