屋根作りのために竹を50本もとってこなければ…

2016年度、タイのパーマカルチャーファーム、サハイナンでの滞在。
山から木や竹を切ってきて、それらの天然資材で家を建てたい。
壮絶な思いで切ってきた木を組み立てて三角屋根のてっぺんを作りました。
ここからは、屋根の下地となる竹を組んでいきますが、大量の竹が必要になります。
またまた試練の時です。

63日目~資材調達

今日は土曜日でいつもならばサタデーマーケットへ行く日。
だけど、昨日までラオスで外食ばかりしていた。
サタデーマーケットに行くとまた外食ばかりになってしまうので、今日は行かないことにした。
なので今日は建築。
屋根を作るのに、竹で格子状の下地を作らなければいけない。
サンドットさんが言うには、竹50本は必要とのこと。
そんなわけで今日はひたすら竹取り。
竹はこんな風に群生して生えている。
rblog-20170206200754-00.jpg

まずは蚊除けと作業場をきれいにするためにたき火を。
rblog-20170206200754-01.jpg
と思ったらサンドットさんが来て、
「そこはお隣さんの土地だよ、それにその竹は、ロープ用で建築には適さないよ」
とのこと。
サハイナンは、土地の境界に竹を植えてあり、その竹をとろうとしたのだけど、作業はその境界の内側でしなければならなかったようだ。
そして見た目にはあまり違いがわからないのだけど、ロープに適した竹、建築に適した竹、というのがあるようだ。
起こした火を消す。
火を消すのに、竹でカップを作って近くの沢の水を汲んで消した。
竹をその場で応用して使えたことに、ちょっとした満足感。
さて改めて場所を変えて竹取り。
rblog-20170206200754-02.jpg

手当たり次第に切ればいいわけでないのが難しい。
白っぽい竹はまだ皮をかぶっている状態で、これはすなわちまだ竹が若すぎることを意味している。
だからそれはまだ倒してはいけない。
それらの間をぬって緑色の成熟した竹をおので切り倒す。
rblog-20170206200754-03.jpg

だけど若い竹が邪魔して全然斧を振りかぶることができない。
だから思ったよりもかなり時間がかかる。
しかも倒した後、竹に枝のようについているササの部分を全て切って一本のきれいな竹にするのにまた時間がかかる。
こうして午前中に取れたのは5本。
必要量の1割。
これは時間がかかる。
ちなみにサンドットさんの家でも現在改築工事をしていて、ここで余った廃材ももらえる。
rblog-20170206200754-04.jpg

10本近くもらえた。
そして午後は少し慣れてきて8本ほどの竹を切り倒した。
竹の運搬は、先日から手伝いをしてくれているオーストラリア人のブライアン君が、また手伝ってくれた。
こうして約20本ほどの竹を集めることができた。
rblog-20170206200754-05.jpg
しかしこの倍以上が必要。
そろそろ帰国までの日数を考えて作業していかなくてはならない。
作業できるのは残り26日だ。

64日目~パーマカルチャー授業をしました

毎月1日から10日は、サハイナンでのパーマカルチャーコースの期間。
この期間は、サハイナンはこのコースの授業を中心に動く。
パーマカルチャーコースでは、植物の育て方、水をどう得るか、森についてなど、自然とともに暮らす方法を、サンドットさんの経験を交えて教えてくれる。
机上の講義が約半分、ガーデンづくりやプレゼンテーションなどの実践が半分といった内容だ。
そして今日は、先月に引き続いて、講義を1日任せてくれた。
内容はこんな感じ。

10:30-11:45 サハイナンの水システム
・水システムの概要
・1日の水の使用量
・昨日今日と一部の蛇口から水が出なかった理由
rblog-20170211145227-01.jpg

14:00-15:20 持続可能なエネルギーをどう選ぶか
・持続可能なエネルギーとは?
・エネルギーの使用形態
・エネルギーの大きさとそれに合ったエネルギー源
rblog-20170211145227-02.jpg

15:30-16:10 オフグリッド太陽光の使い方
・オフグリッド太陽光のシステムの概要
・太陽光発電のコスト
・ポータブルソーラーパネルの紹介
rblog-20170211145227-03.jpg

16:20-17:00 パーマカルチャー研究所の取組
・遊暮働学について
・オフグリッド生活実験について
・パーマカルチャー研究所の考える持続可能な生活
rblog-20170211145227-04.jpg

4時間分の講義を全部英語でできたことが嬉しい。
いやぁ、がんばりました、自分。
みんなの関心が高かったのは、エネルギーに関してだった。
色々な質問を受けて思ったのは、多くの人にとって、電力やエネルギーの大きさを直感的に理解することが難しいということ。
例えば、実験的に銅の10円玉とアルミの1円玉で電気を作ることはできるけど、それで使える電気はごく小さなLEDが点灯するだけ。
だけどこれをやると、おー、これを応用すればエネルギー問題が解決できるではないか、と思う人もいる。
実際にはこれでは大きな電力が得られず、一般的な日常生活に必要な電力の0.1パーセントにも満たない。

あと今回強調して説明したのは、完璧なエネルギー源はなくて、どんなエネルギー源にもメリットとデメリットがあるということ。
原発は膨大なエネルギーが得られる代わりに核廃棄物の処理に困る。
太陽光発電は自然エネルギーを使うことができるが、使えなくなった時のパネル処理に環境負荷が高い。
風力発電も自然エネルギーを使えるが、低周波騒音に悩む人がいたり鳥が風車に巻き込まれ事故が絶えないなど。

だからそれぞれの発電形態のいい点悪い点を知ること、そして今使おうとするエネルギーが本当に必要か、そして持続可能なエネルギー源を選ぶことはできないのか、などを考えることが大事ではないかという話をした。

もう一つ思ったのは、ついみんな、100パーセント完ぺきを目指してしまいがちだということ。
例えばパーマカルチャーの話をすると持続可能なエネルギーがいい、飛行機に乗るのはダメだ、車も使ってはいけないといった発想になってしまいがち。
しかし自分が今回説明したのは、パーマカルチャーとは持続可能な生活であり、生活は基本的に快適でないと持続ができなくなってしまう。
極論を考えて地球のため環境のためを思うと、多分人類が絶滅することが環境に最もいいという考えにもなってしまう。
そうではなくて、必要に応じてテクノロジーを使う、本当に快適だからシンプルライフを目指してみるなど、「べき」ではなくて、「したいからする」というふうに考えていきたい。
「べき」では正しすぎてつまらないので、誰もついてこれないと思うのです。

そんな話をした今日の一日。
ちなみにランチ後には、妻によるココナッツオイルの作り方講座も。
rblog-20170211145227-05.jpg

ちなみに今日も妻はメンバー15人分のご飯を三食とも作る活躍ぶり。
ガスがなくて薪しかないこのジャングルで、大人数の食事を毎回時間通りに出すことは、ものすごく大変なことなのです。
たまにトライする人もいるけど、必ず時間が遅くなったり量が少なくなってしまいます。
それをやってのける妻はすごいといつも思います。
いつもありがとうです。

そんなわけで、パーマカルチャー研究所がフルで活躍できた、今日の1日でした。

(この記事は、2017年2月4日5日のブログを再編集したものです。)

せっかく作った屋根の骨組みが波打ってしまった

2018.10.18

高さ6メートルの三角屋根の骨組みが完成!

2018.10.12

暮らし自体が、仕事で遊びで学びであるというライフスタイル「遊暮働学(ゆうぼどうがく)」。
この年のタイでの暮らしは、自然の中から材料を調達して家を作る、まさに遊暮働学の日々でした。
遊暮働学のライフスタイルを日本でも実現する方法については、無料のメルマガ講座で配信しています。
興味のある方は、下のフォームからご登録ください。

※メルマガ登録後、すぐに確認メールを送ります。
届いていない場合は、迷惑メールフォルダをご確認ください。

 

「遊暮働学で自立的暮らし」無料メルマガ








コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です