1.麹を作って8年
8年ほど前に「麹の学校」を主催するなかじさんから麹作りを教わりました。
我が家は冷蔵庫を持たないので、冬の間はたくさんのお漬物を作ります。
お漬物にすることで、野菜を凍らせず美味しい状態に保っています。
また味噌やお醤油も手作りしているので、年間で結構な量の麹を使います。
そのため、麹を手作りをしているんですね。
麹作りを始めて8年。
お米の種類による浸漬時間の違い、蒸し加減の違いなど、作り続けることでいろんな疑問も出てきたため、再度なかじさんの「麹の学校」に参加し勉強を続けています。
ずっと一種類しか使っていなかった種麹も、いろんな種類があることを知り、種麹屋さんとのお付き合いも生まれ、そんな中で種麹屋さんの主催する「麹体験」という麹作りを学べる機会があることも知り参加してきました。
2.菱六さんでの麹作りの勉強会
菱六さんは京都にある雰囲気のいい老舗の種麹屋さん。
麹の歴史から種麹の作り方まで座学と並行して、家庭用サイズの発酵機を使った麹作りを体験することができます。
勉強にかける時間はみっちり3日間。
全国から麹好きさんたちが集まり、とても和やかな雰囲気の中始まります。
長年、麹に携わってきた方から伺う話は、深くて面白かったですよ。
そうそう、こちらの体験に行く3日ほど前から納豆は禁忌です。笑。
納豆菌は強いので、麹を扱うプロの方々は納豆を食べない方がほとんどです。
旅の途中でいつも一度は食べる納豆巻きですが、今回は我慢です笑。
座学の合間に、実際に蔵の方と麹作りをさせていただきます。
浸漬をしたお米の水切りをし、和せいろで蒸していきます。
しっかり蒸しあがったら、冷ましてたね切り(種麹を振りかけること)をします。
それから家庭用発酵機に入れます。
途中で手入れをし、温度などと相談しながら、48時間ほどかけて麹を育てていきます。
そして今回の体験、もう一つのお楽しみ。
室に入ることはできませんが、貴重な麹蓋での製麹もさせていただきましたよ。
これから盛りの作業です。
娘も蔵人さん直伝の貴重な体験をさせていただきました。
こちらを室で醸してもらってできたのがこちら。
菌たちがふわっと生きています😊
こちらを細かくして、冷まし、乾かし、菌の動きを止めていきます。
なんとも絵になる光景に娘と一緒に嬉しくなります。
出来上がった麹はお持ち帰りさせていただけますが、私は長旅なので、乾燥させて送っていただくことにしました。
3.参加してみての感想。
今まで何十回も仕込んできた麹。
コロナになり、麹の師匠のなかじさんとリアルでお会いできることがなかったため、麹のできるまでの様子を一度、自分の目で見て、手で触って、香りを嗅いでみたくて参加しました。
今まで手を動かし、積み重ねてきた上での参加でしたので、一緒に手を動かす中でいろんな疑問が解消されました。
帰宅し、1番最初に仕込んだ麹が今までよりまた少し、自分のできを確認しながらの作業。
これでよかったんだ、こうしたらよかったんだ。
それが見えてスッキリ。
続けていく楽しみが増えました。
それに昔はこうした作業をそれぞれの家庭や地域でやっていたんですね。
暮らしが見えるということは、日々の中で「自分はこうして生かされているんだ」と感じる時間が増えるということ。
命を、生きている時間を、大事にしなくちゃなあって思えるきっかけになると思います。
それが好きで、私はこんな暮らしをし、みなさんにお伝えしているんだと、またしみじみと感じています。
菱六さん、貴重な体験をありがとうございます。
これからもコツコツ作りつづけていこうと思います。
4.わが家の暮らしが本になりました!
冬の保存食であるお漬物、醤油、味噌など、麹は我が家のライフラインの一つです。
そんな食のこと、家族4人の手作り服のこと、家づくりのことを綴っています。
よろしければぜひお手に取って、
今日からできる自給生活のヒントを見つけてみてください😊