おうちで簡単、醤油絞り器を4000円で自作しました!

こんにちは。
ヨメのさえです。

山に越してきて、毎日小さく作り上げてきた暮らしをブログにしています。
お味噌、梅干し、漬物、麹。。。
我が家になくてはならないものを少しずつ自分の手で作れるようになってきました。
その喜びが心地よくて、また手を動かしてしまう日々。

1.麹文化の学びの場に参加しながら手を動かす。

4年ほど前からお醤油もね、一部を自家製にしたんです😉
去年までは、お醤油用の麹も購入していましたが、今年は晴れて自家製のお醤油用の麹。

「大豆と小麦」の麹で仕込んだお醤油と、「大豆と玄米」で仕込んだお醤油のふたつを作りました。(そちらの詳細は過去ブログをどうぞ☺️。)

麹から作る自家製醤油の作り方

2023年3月9日

そうそう、私の麹の学びのことに関しても書いておきますね。
私の麹作りの元祖のお師匠さんは「麹の学校のなかじさん」。
そんななかじ師匠が主催する、「麹の学校」に参加させていただいて、お醤油麹を始め、いろんな麹作りに挑戦しました。

米麹作りを始めて6年ほど、自分で手を動かした中で、いろんな疑問も湧いていたので、学び直すのにナイスなタイミングでしたよ。。
なかじさんの以前と変わらない柔らかな話し方が心地いい時間。

そして冷蔵庫を持たない我が家は、保存食として麹の利用をしているので、改めての発見が多い学びの時間を楽しく過ごしています。

2.お醤油絞りのこと。

さてさて、
お醤油仕込み4年目の今年の私の目標は、

①手前麹で自家製醤油を作ること(小麦使用のもの、玄米使用のものの2種類。)
②お醤油絞り機を作ること。

の2つ。

お醤油は絞るのが難儀なので、子どもたちに「伝統的なお醤油の記憶が残っていけばいいな」って目的で梅酒ビン一本分って決めて仕込んでいました。。

絞りはね、麹の学校のなかじさんから教わったこちらが好きで、毎年こうして少しずつ落として、絞りたてのお醤油を少しずついただいていたのですよ。
お醤油が一滴ずつの集合体だということが見えて楽しいし、とっても綺麗なのですよ😌

そんなゆるりとしたお醤油仕絞りをしていましたが、去年、お醤油講座をやった際に、麹を余らせちゃって、なんと、樽で仕込むことになっちゃったのです笑!

去年はずっと、お醤油絞りのことを考えていました。
流石に量があるので、緩い絞りではお醤油粕の利用に困りそうだなと思ったのです。

なんとなく、個人的にお醤油絞りの舟を作っている方を検索にかけて探しますが、木工が得意でない私はハードルに高さに尻込みしてしまいます。

そして、家が狭く保管場所もないこと、山の湿度も高い中で年間使用度も低かろう木製の舟を管理するのは難しいなとくるくる思いを巡らせ、冬になってとうとう必要に迫られて生み出した私の絞り機。

この4ヶ月ほど、かなり試行錯誤し、今年はこの形に落ち着きました。
自己満足ではありますが、笑、自給自足の知恵を駆使して作り出した私にとっての大発明😁、大公開しちゃいますねー。

3.「さえっこ流 小さなお醤油絞り機」の作り方

私の重視したポイントは

①保管場所を取らない。
②保管中のカビ発生問題に悩まされない。

ということ。
我が家の譲れない絶対条件を突破した道具だけが生き残ります、笑。

これをクリアするために、一夏中、ホームセンターに行っては思考を巡らせてきましたよ。

①絞り機容器を作る。

まず、選んだのは卓上の糠漬け器。
容器と重石を使いますよ。

↓↓↓参考に載せましたが、この商品は、4つセットの(多分業者用)商品です↓↓↓
(ホームセンターに行けば、1個ずつ購入できるはずです)

まずは漬物容器本体にドリルで穴を開けて。
お醤油絞りの舟をイメージしながら一つずつ頭の中で組み立てていきましたよ。

②絞るために圧をかける。

絞りに圧をかける方法も色々試行錯誤をしました。
重石がついているこちらの糠漬け容器を選んだのは、圧をかけるため。
しかもこのお守りは容器に対し、端っこまでほぼピッタリとはまってくれます。。
重石を置いた上に、石など他の重石も試しましたが、ガッチリと絞れず、Yukiに相談。

ジャッキのようなもので圧をかければいいんじゃないか?

そしてYukiがなんとなく書いてくれた図を見ながらホームセンターで資材を物色。

木材売り場や金具売り場をくるくる回って形にしたもの。

これをジャッキがわりに絞っていきます。
これで大体、圧力問題は解決しました😉
(容器と材料費はトータル4000円ほどでした)

③絞り袋を作る。

今度は絞り袋を作ります。
帆布やら色々考えましたが、湿度が多いので、ずっと使える素材ではない方がむしろいいので、目の細かい安価で簡易な晒しをゲット。

お醤油を絞った後は、お豆腐を作る際の豆乳を絞る時などに使って、最後に雑巾になります。

そうしてそれぞれのパーツが完成!

④最後にもうひと工夫

お醤油のもろみを入れる容器と、そこから垂れてくるお醤油を受ける容器の間にひと工夫必要です。。

意味が分かりづらいハナシだと思うので、完成形をみて、「ああ、ここに使う道具ね!」とご確認くださいませ、笑。


ここの部分はもうひと工夫必要だと考えていますが、防腐剤等に使っていない、口に入れてもオッケーな板が必要になるのでそれは来年以降に完成させようと思います。

今回加工した上記の棒は、壊れたセイロの蓋を加工して使用しています。
口に入っても大丈夫なものを採用です😉

溝にも丁寧にヤスリをかけて完成。

4.お醤油を絞る!

さあ、最終形態ですよ。

じゃじゃじゃじゃーーーーーん✨
制作起案、4ヶ月。(実際の作業時間は短いですが、ずっと試行錯誤して、アンテナ張ってましたので😉。)
この冬一番の大発明だと自負しております、笑。

この状態でジャッキを占めて圧をかけていくんです。

あ、念のため、初めから写真を載せておきますね。

まず一番下はお醤油を受ける容器。
その間に④の棒を噛ませてね。


そしてその上に①の漬物容器を置いて、お醤油を絞り袋にいれる。

もろみを絞り袋2、3枚に分けて重ねる。(お醤油蔵のイメージ)
その上に、付属の重石を置いてホーローのタッパーや厚手の瓶を噛ませてジャッキの圧を少しずつかけていくきますよー。(ワクワク✨)


自作パーツ④のパーツに溝を作ったのは、お醤油が伝って容器の外側に漏れてしまうからなんです。
溝を伝って垂れていくことで、もれはほぼ食い止められ、ストレスにはなりません。

でも100%は防げないので、こちらは今後の改善課題です!
食品用の板は手軽には手に入らないので、薄手のまな板に彫刻刀で溝を掘ってみようかと思っていますよ。

今年も7キロほどのお醤油を仕込みましたが、3回くらいに分けてやるつもりでいれば対応できると思います。
お豆腐作りにも使えますし、かなり気に入っています。
軽くて小さいので部屋の隅に綺麗に収まりますし😉

さてさて、お醤油粕はペッタリと絞れたので、長時間低音オーブンで乾燥させることもなく、ストーブの上で炒るだけで長期保存可能です。
グラノーラやおむすびに重宝していますよ。。(レシピはまた改めますね。)

小麦に外殻が硬いので一度にたくさん食べすぎないほうがいいものでもあるようですので、来年以降の玄米の入った搾りかすが生まれてくるのも楽しみです☺️

そして絞った分は火入をしました。
こちらも以前のブログで公開していますので、よろしかったらさかのぼってどうぞ。

5.お醤油作りに興味にある方へ。

参考になる文献を載せておきますね。
農文協さんの「うかたま」に麹の学校のなかじさんのお醤油作り特集が乗っています。
写真が沢山でよみやすいし面白い本ですので、とってもおすすめです。

(うかたま 2021年 1 月号。お醤油用の麹作りから仕込みまで)


(うかたま 2021年 7月号。お醤油完成後の絞り方など。)

以上、「さえっこ流 お醤油絞り機」の作り方でした!

なかじさん直伝の「コーヒーフィルターでのお醤油絞り」もとっても豊かな気持ちになれますので、興味を持たれた方は小さく始めてみられることをお勧めしますよー✨

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