北の国から〜雪解け時期の自給自足。

こんにちは。
嫁のSae です。
標高の高い我が家あたりは今日やっと雪が溶けて、フキノトウが大きくなって、小さなヨモギもやイタドリ、山わさびがはえてきました。

ヨモギや山わさびはまだ雪の下から出たばかり。うんと小さく香りが弱いので、5月くらいまでもうしばらく待ちます️。

山に住んでると季節の流れが肌でわかります。
お天道様の位置が変わり、陽のさしかたが変化してきたなあっておもったり、冬眠明けたばかりの4月のカエルは猫のような寝ぼけた声でなくけれど、5月を過ぎると腹の底からゲコゲコ鳴いたり。
冬の終わり、気温が上がってくるとトタン屋根が雪のカサッ、カサッっていう音から、トトン、トトン、って音になって雨だねえ、春だねえって会話になったり。

土に近い暮らしっていいなって思う瞬間です。

雪が大方溶けてきました。
雪解け水が勢いよく山のあちこちから小さな滝になって吹き出しています。

3月末から分けていただいていた白樺の樹液も、もう終盤戦です。

白樺の樹液は彼らにとって命の水。
春先、雪解け水を根
根本からいっきに吸い上げ、歯を芽ぶかせる準備を始めるのです。
その大切な水をこの時期に少し分けていただいています。
今年は数本休ませて必要な量だけ、いただきました。

ちょうどこの時期に合わせたかのようにお腹を患った私にとっての貴重な水分としていただきました。
カリウムや糖質を含む樹液は、天然の経口補水液なんですね。
朝一番のすっきりした味をいただいて気持ちがすっと楽になって、数日間の断食も乗り切りました。
ほんとうにありがたい命の水。

北欧の方では化粧水として使われているそうです。
それをヒントに今年は樹液で入浴石けんを作りました。

この春まで三年ほど、洗濯もお風呂も、石鹸を使わない暮らしをしてきましたが、必要な時もあるので、環境負荷の低い物を、毎日ではなく時々がいいかなと身の丈に合わせて使っていくことに決めたので、お風呂用とお肌用と2種類ほど。

これから外のお仕事で忙しくなるので、半年分を一気に作って熟成しておきます。

そして恒例の樹液コーヒーも。
ほんのり甘くて美味しいんですね。
この甘みはキシリトール。(若干のブドウ糖も含まれてます)

まだコーヒーが飲めない私は穀物コーヒーを入れていただいたいます。
ほんのり甘い程度なので、胃にも優しい感じがします。

沸騰させるとアミノ酸が旨味成分に変わっていきます。
なのでこの時期は切り落とし肉でしゃぶしゃぶもいただきます。
お肉も柔らかくしてくれるんですね。

お客さんが来た時に一緒にしゃぶしゃぶをしました。

気温の上昇とともにこの時期も終わります。
幹に穴を開けさせてもらったので、今年もありがとうございました、って言いながら、枝をその穴につめて、傷の修復をして、今年もおしまい。

今年は私のお薬としても活躍してくれた白樺の樹液。
本当にこれがあったおかげで、身体のエネルギーが全然違いました。
断食後の回復のスピードも違ってたはず。
山の恵みにはいつも感謝がつきません。

だからなるべく、山で生きる物たちの邪魔をしないようにって家族で意識しながら、ここで暮らさせてもらっています。
環境を壊さない、というよりも、彼らの生の邪魔をしない生き方をするにはどうしたらいいかな、と考えさるのです。

石鹸を使うことにしたのも自分の目で自然とのバランスを観察した上で決めました。
ここ数年、石鹸を使わない生活をしてきましたが、時折必要だなって思うことがありましたので、ライフラインのない生活の中でオーガニック石鹸を使っていた人たちの使っていた場所を観察し続けていたのです。

そこは排水の先でも植物が育っていました。

それを見て、最低限に限って使うなら許してもらえるかな、と思ったので、手作りものを、必要な時だけ使うことに決めました。

山で暮らして共に暮らすために自分はどんな配慮が必要かを自分で考えるという感覚が身に付いて行きました。
ここで生かしてもらってる最低限の礼儀かなって思いが自然と湧いてくる、それはきっと昔の人の自然に対する感覚なんだろうなって感じています。

何かをする時に1つずつ丁寧に、自然に挨拶をしたり、感謝を捧げたり、そんなことがまた、自分が生かしてもらってることへの感謝の気持ちを強くしてくれてるのかもしれません。

本日もお付き合いありがとうございました!
皆様も良い春を!!

今年も畑が始まります

2019年4月24日

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