アフリカの青年が将来に不安を感じない理由

タイのサンドットさんが運営する、パーマカルチャーファーム、サハイナン
この年2017年は、15年、16年に続いて3度目の長期滞在。
2016年に自分たちで作った家に寝泊まりしながら、その家をさらにグレードアップしていくことが、この年のメインの仕事です。
まずは家の中のキッチンを作ることにしました。

12日目〜オリ君は、将来に不安を感じますか?

昨日、ナベを買ってきた。
だから今日の朝は…
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ティーターイム!
朝から我が家でお茶が飲めるー!
お茶が飲めるだけで感動できるここの暮らしは、やっぱりおもしろい。
あ、ちなみに七輪に入れてある草の束は、レモングラスです。
これを燃やすことで出る煙が、蚊よけになってくれるのです。

今日もみんなはニワトリよけの柵を作ってました。
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こっちは出入り口。
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昨日のブログにつけた動画でも紹介したんだけど、この柵を作るために、竹を割って柵の材料を作る。
で、竹を割ったところって刃物のように鋭くなってるところもある。
だから昨日の動画に出演してくれたオリ君の手は傷だらけ。
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だけど彼は、こうやって手を少しずつ鍛えていくんだ、なんて言っていた。
確かに、これやってると段々手の皮厚くなっていきそう。

そうそう、彼が話してくれたおもしろい話。
彼に、将来の不安ってある?
って聞いてみた。
そしたら彼の答。

以前、仕事をしていた時は不安だった。
嫌いな仕事をやっていながら、それをやめてしまうとお金がなくなってしまうから。
だけど仕事をやめて旅している今、不安は少ない。
理由は二つ。
親がファームをやろうとしていて、もしそうなれば、そこで働けるから。
もしそうならなかったとしても、今はファームを周りながら旅をしている。
毎日ファームの仕事をしているから、家を作れるようになったり、色々なことができるようになっていっている。
いざとなったらそのスキルを使って仕事をすればいい。
とのこと。
旅をしながら、手に職をつけるという生き方かな。

パーマカルチャー研究所で目指す、自立的暮らしの方法の一つだなぁと思いました。

さてさてキッチンは、昨日、柱用に掘って柱を突っ込んだところ、ここを土で埋めて、ようやく柱らしくなりました。
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左が埋めて柱らしくなったところ、右が昨日のままの状態。

でも埋めてみて、柱が短いことがわかり、半分がやり直しに。
あぅ〜。

時間かかるなぁー。

また明日は早朝から起きて、火起こし&ティータイムを楽しみに寝ます。
おやすみなさーい。

13日目〜キッチン排水部ができました

今年ここに来てから、色々と用事があったのだけど、今日は初めて、一日中キッチン作りをできる日です。
昨日までに立てた柱、キッチンに立つ部分よりも柱を立てる位置が傾斜で低くなっていたために、柱が低すぎてやり直し。

ようやっと今日、全ての柱を立てました。
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まずはとにかく水道を普通っぽく使えるようにしたい。
水を使うためには、水道よりも先に排水を整備しないといけないのです。
先に水道を作ると、水を出したら辺り一面がびしゃびしゃになっちゃうので。
で、こんな感じになりました。
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で、こちらは反対側から見た写真。
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キッチン排水が、畑に行くようになってます。
畑に植えてあるのは、モーニングローリーという、今朝食べた野菜の根っこ。
この野菜は水をかなり多く必要とするらしく、ここに植えれば常にキッチン排水が供給されます。

で、この野菜を食べることを考えると、洗剤は使いたくないですね。
だからどうしても必要な時は、灰を洗剤として使います。
これぞパーマカルチャーの考え方ですね。

今日の夕飯は、パーティデーでした。
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竹の中にもち米とココナッツミルクを入れて、焚き火でその竹ごと米を炊く、バンブースティッキーライスパーティでした。

音楽もあって色んな国の人がいて、これぞサハイナンパーティといった感じでした。
だいぶこの雰囲気にも慣れてきたけど、よく考えたらこういうことが日常の中にあるって、かなりおもしろいことだな。

あ、そうそう、そのパーティで、タイのホームスクールについて聞きましたよ。
幼稚園に行かない子を、ホームスクールするようです。
自分の感覚では、幼稚園に行かなきゃ行かないで、別にその代わりにホームスクールなんて必要ないんじゃない?と思いました。

だけどタイでは、高校や大学入学時の書類審査でホームスクールのことを書けること、政府にホームスクールの申請をすると、年間数万円程度の補助金が出ることから、ホームスクールをやる人もいるとのことでした。
話をしてくれたお母さんは、6歳の子どもにホームスクールをしているのだけど、ホームスクールママ友とかサークルがあるようで、そういう人たちと一緒になって活動しているようです。

へー。

最後に脈絡ないけど、サンドットさんの家のトイレの写真を撮らせてもらったので紹介します。
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あ、もちろんこれも全て自作ですよ(さすがに便器は買ったと思うけど)。
はっきり言って今まで宿泊してきたホテルよりもいい感じがしました。
すげーなー、サンドットさんは。

14日目〜サンドットさんちの温水シャワー

今日はサタデーマーケット。
土曜日は、街に大きなマーケットが出るので、徒歩で往復5時間の道を街まで歩きます。

朝ごはん。
妻がいい写真を撮ってくれました。
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こうして見ると人数多いなぁ。

朝食後に出発。
そうしたら30分もしないうちに逆ヒッチハイク。
車に乗った人がうちらを見て、「どこ行くのー?乗ってきなー。」と声をかけてくれました。
2時間かかる道を一気にワープしてくれました。
おかげさまで、ゆっくりカフェタイムー。
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アイスを食べてご機嫌な娘。

あとはいつも通りのサタデーマーケットを過ごしました。
帰りはタイミングよくバスが通って90分かかる道をワープ。
さらにそこからサハイナンまでの道でも、バイクに乗った女子高生が逆ヒッチハイクしてくれて、妻と息子と娘の3人を乗せてくれてワープ。
1人になって歩いてたら、バイクに乗ったおじさんが停まってくれて、逆ヒッチハイクでワープ。

わーい。
今日もやさしいタイ人のおかげでほとんど歩かなくて済んだー。
こんな感じでありがたいことに、往復5時間かかる道ですが、実際に5時間歩いたことはかなり少ないです。
ありがとー。

さてさて、今日はあまり写真をとらなかったので、前に撮った写真を紹介します。
これはサンドットさんちで最近作ったシャワールーム。
最近赤ちゃんが産まれて新生児と共に毎日を過ごしています。
そうなるとさすがにお湯が必要になるということで、温水シャワーを導入しました。
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これは電気でお湯を沸かすタイプの給湯器。
だけどこれ、通常は電気を使わずにお湯が出てきます。
その秘密はこれ。
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屋根の上に、黒いホースをぐるぐる巻きにして置いてあります。
シャワーの水はここを通ってくるので、晴れの日の昼は45度ぐらいのお湯になって出てくるのです。

太陽熱も利用しつつ、それが使えない時だけは電気も使うというハイブリッドがすばらしい。
もちろん電気給湯器の電気は太陽光発電。
どっちにしても自然エネルギー♪

(この記事は、2017年12月14日15日16日のブログを再編集したものです)

ドロ遊びをしていたらキッチンができ上がる

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このタイでのパーマカルチャーファームでの暮らしが元となって、現在も山暮らし・遊暮働学のライフスタイルを実践的に研究しています。
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