こんにちは。嫁のSaeです。
我が家の日常をつぶやくブログ、本日は、
「おもちゃを直してみるの巻」
です。
1.ぽぽちゃんの様子が…
我が家は子どもたちに二段のカラーボックス一つずつ以上のおもちゃは持てません、宣言をしています、笑笑。
カラーボックスから進化した??整理された棚、笑笑。
そんな中でムスメの愛するぽぽちゃん が病気になりました。
右目が動かなくなってるのは、購入当初のアクシデントにより。
そして今は、身体中がカビ臭い、という病になっております。
ムスメ、愛するあまり、ワタのびっしり詰まったポポさんを何度もお風呂に入れて差し上げたのです。
わたしもそこまでの事態になるとは想定しておらず、嬉しそうなムスメを止めることもせずにおりましたら、数年後の今、頭からも身体からもカビ臭を発するようになってしまったのです。
メーカーさんで部分的に交換するという修理方法はあるようですが、頭の内部と身体の内部が臭い状態では、身体を変えることも頭部を変えることもできません。
と、諦めました。
お人形の病院。
ボランティアさんがやってくれてるそうなので、カビワタを変えるために全身解体って、悪いよな。。。。
と、また諦めました。
いっそのこと買い替え??
新しいぽぽちゃんを想像しながらお焚き上げまで調べてしまいました。カビ臭いのでこれからも置いておくことはしづらい状態。
でも、娘が納得するわけないよね。心なしかぽぽちゃんまでこっちを見て悲しい顔してる気がします。
こちらは却下。
数ヶ月かかって、毎日かわいがるムスメをみて、ある日ストンと覚悟を決めました。
できるとこまでやってみる。
2.ぽぽちゃんの入院が決定
そんなわけで、ぽぽさんの治療を決めました。
頭と身体のワタを取り替え、身体の布を縫い直し、元に戻してみる。
わたしにとって無謀な行為だって自分を突っ込みたくなりながら、この子以外にいないの、というムスメを思うと自分でやるしかないよね。
ネット検索した限りでは、どうやらメーカーさんで、目玉を取り替えたり、身体の一部分だけ縫い直したりっていう修理はしてくれないようです。
頭部交換っていう形での対応となるそうで、お子さんが気に入ってるので目玉だけの交換をしたいけど、、って困ってる方もいらっしゃったようです。
一つ一つの対応は大変であるお気持ちもわかりますが、ムスメのように、この子しかいないの、、、って涙するお子さんには厳しい現実ですよね。
だからってクレームを言っても仕方ないし、わたしができるとこまでやってみるのみ。
覚悟を決めて、ムスメの了解を得て、ひと月の治療期間をもらって、解体してみることにしました。
わたしのできることは解体して、どこをどうすればいいか理解して、同じようなものを代用して直し、元に戻す作業。
ジャングルライフなどで、何かを解体してみる、という経験を積んできたことが功を奏して、こんな知恵を与えてくれていたようで、治療のカルテをそんなイメージで設定しました。
うちの息子もそうですが、壊れたカメラやおもちゃなど、解体経験があるっていうのは、こんな風にいきてくるんですね。
とはいえ、はいダメでした、ってわけにいかないので、正直怖いです、笑笑。
上手いこと解体できたらそれなりには戻せるという確信が自分にあったので、部品を壊さないよう、どこの部分は解体できて、そこの部分は接着剤で解体しづらくなってるのかを調べていきます。
3.手術当日
1時間かけて全身をくまなく眺めて、頭のイメージを固めて、「ハイ、メス!!」。
お裁縫や廃材利用をしてきた感覚と道具がこんなとこで役に立って、どんな道具が必要か
わかって、ちょっと希望につながっていきます。
ちょっぴり面白くもなってきました。
背中を途中までほどき、山のようなワタを出したら、骨組みが出てきました。
骨が入ってたなんて知らなかった!!
心配そうにのぞいてるムスメとわたしの大発見です。
使い込んだ骨はぽっきり折れて、座れないもんだと思っておりました。
こうして手足が固定されるようになっていたんですね。
ここも治したい。
勝手に解体してるので何もメーカーさんにコツなどは聞いていませんが、企業秘密もあるのかもしれないので、どの程度写真で公開して良いものやらわかりませんのでそんなことも頭に起きつつ記録しています。
でも、ぽぽさんはお世話する心を育てるお人形さんですから、壊れたから買い換えるっていう大人の都合ではいかないことも多いと思うんですよね。
ムスメのようにこれじゃなくちゃっていうお子さんには悲しみが残りますから、そんな方々の希望になる程度にわたしの経験をお伝えさせてもらおうと思います️。
一つずつネジを外したり、取り出してみたりしながら、慎重に開腹手術をしていきます。
ドキドキしながら胴体と頭の接続部まで外せました。
ムスメ、そばですっごいみています。
そして時々看護助手。
ぽぽさんの体もカビだらけなので作り直そうと思い、全部綺麗に縫い目を解いて型をとって縫うことにしました。
その糸ほどきをお願いしています。
カビだらけのワタが詰まってた手足は歯ブラシで中まで洗って。
ドキドキしながら外した頭と胴体のワタも出して、洗って干します。
こんなことはもう2度としないでしょうから、丁寧に洗ってほしてあげます。
ちょっとムスメとやるのは残酷な作業かな、っておもっていたけど、絶対治すってきめたわたしの真剣っぷりに、これからも遊べるぽぽちゃんに戻ることを楽しみに手伝ってくれていました。
頭部を外して丁寧に中まで洗って、くしで頭をすいてあげていたら、ぽぽちゃんよかったねーって笑っていたのでホッと一安心。
解体終了、もう後には引けません。
そしてカビの原因全て解消です。
4.続いて縫合
さて全身解体され、病気の箇所をすっかり取り除き、ひつようなものも買い出してきました。
手術を再開します。
「はい、リッパー。」と看護婦さんに、指令を出します。
二人三脚のドクターと助手さんの作業、笑笑。
古くなったぽぽさんの身体を解体。
そのまま型紙とって元のように縫い付けていきました。
お洋服を作るのと同じ感覚。
作業が細かいのとこどものおもちゃなのでほつれないよう丁寧に。
そうしてできた身体スーツ。
なんかドラえもんのどうぐみたい。
おっぱいとおへそもつけてね、ということなのでつけてみました。
ここからがわたしの心配だった、布とプラみたいな手足を縫い付ける作業。何度か腕だけ治した時に、針を通すのが大変だってけど、解体中よく見たら、これ、ミシンでの作業なんですね。
流石にうちのミシンでやるのは怖いので、ぬってあったのとおなじように手縫いで針を入れてみましたら縫えました。
「多分もう、大丈夫。確実になおるよ、ぽぽさん!!がんばって。」
って、わたしも頑張りました。
てあしもぬえて。。。
ホームセンターやら100均のハンドメイドコーナーやらみてこれでいけるだろうと見つけてきた、針金を固定して骨もできた
あとは、目玉だ!
目玉を取り出していじってみるも、金具が曲がっていたようで思ったようには治りませんでしたが、ぽぽさんの仕組みを大方理解できました。
これ以上いじると目玉のみ購入することは不可能なようなのでもうやめます。
頭と身体を結束バンドで固定して、骨とワタを入れてみました。
ワタの量が難しくてちょっとでぶっちょになっちゃったけど、だんだん息を吹き返していくぽぽさんにムスメは安堵の表情。
ここまでくればもう一息。
わたしにとって人生で10本の指に入る不可能を可能にした行動。
よかったなあ、嬉しいなあ、とひと針ずつ丁寧に、背中をコの字とじして、ムスメの手渡します。
5.手術成功、無事退院!
身体も頭ももう臭くない。
お風呂に入れるのはお風呂ぽぽちゃんだけの方がいいかもね、っていう言葉に深くうなづくムスメ。
もうこれで手術をせずこのぽぽさんはずっとムスメと一緒に居られるでしょう
母ちゃん、ホッと一息。
我ながら、よくやりました。
自分のそばにいてくれる、ものや人を大事にねって、おもう気持ちをこうして幾らかはわたし自身が行動に溢れさせることができたかな。
でも、そうしてみて、何かをまた一つ作り上げた自分の可能性に嬉しくなって、得をしたのは結局わたしなのかもしれません。
いろんな経験を積ませてくれてありがとう、ぽぽさんとムスメ。
材料費500円+度胸 数億円のお仕事でした、笑笑。
本日もお付き合いありがとうございました
タイのジャングルで出会った師匠が言っていました。
「直し方を知らないと、永遠に買い続けることになってしまう」と。
そうは言っても、直すことは本当に難しいですよね。
本当に自分で直してしまった妻を尊敬します。
直すこと以外にも、タイのジャングルで得た価値観を、無料メルマガで配信しています。興味のある方は、下のフォームからお申し込みください。