■目次
1. スーパーで野菜を買わない実験
2018年8月、札幌の中でも自然豊かな場所、簾舞(みすまい)で、我が家は自給自足の山暮らしを始めました。
ここでは、土地のオーナーの五郎さんや、エコロジー村(この土地をこう呼んでいます)の仲間と一緒に、けっこう大きな畑で家庭菜園をやっています。
それに加えて、ぼくは札幌近郊の南幌町というところにある、有機農家の佐藤農場さんのお手伝いもしています。
ですから、この家庭菜園と有機農家さんの野菜、そして家の周りの山菜をうまく食べていけば、一年中、スーパーで野菜を買わない暮らしができるのではないか。
そう考えて、スーパーで野菜を買わない実験、絶賛進行中です。
2. 最大の難関、冬をどう乗り切るか
基本的には、春は山菜、夏・秋は畑でできた野菜を食べていくのですが、問題は、雪に閉ざされて山菜も野菜もとれない冬です。
大まかに言えば、札幌で雪に閉ざされて食べ物が収穫できない期間は、12月〜3月、日数にして約120日、1年のうち、およそ三分の一がこの期間にあたります。
実は、初めての山暮らしでの冬を迎えた2018年度は、1月下旬〜3月中旬の約2ヶ月間60日、タイのパーマカルチャー・ファームに滞在していました。
ですから、食料の確保はそれほど大変ではありませんでした。
しかし2019年度は、様々な事情により、タイへの滞在は11月の1ヶ月のみ。
山暮らし開始以降、初めて、12月〜3月の冬をずっと山で過ごすことになりました。
この記事を書いているのは、2020年1月31日。
冬のちょうど半分が過ぎましたが、スーパーで野菜を買わない実験は継続中です。
前置きが長くなりましたが、この記事では、冬に食べる野菜をどのように確保しているかを、記録します。
3. 冬の野菜の確保方法
冬の野菜の確保、結論から言えば、9割以上は農家さん頼みです。
我が家のお米は、南幌の佐藤農場さんから年間契約で購入しています。
そして、毎月佐藤農場さんにお米を受け取りに行くのですが、その時に、まだ保管してある野菜を特別に買わせていただいています。
3-1. 12月の佐藤農場さんから
タイから帰国したのは12月2日。
食べるものが何もないので、帰国3日後の12月5日に、佐藤農場さんを訪問、色々と分けていただきました。
・じゃがいも二袋(40kgぐらい)
・玉ねぎ20kg
・大根20本(写真は一部)
・かぼちゃ10玉ぐらい(写真は一部)
・ヤーコン8本ぐらい
ほかにも、トマト、白菜、キャベツ、ほうれん草なども、
「これも持っていきな〜」という感じで、分けていただきました。
ありがたすぎます。
そして、もう1箇所、お世話になっている岩見沢のバイオダイナミック農法の星耕舎さんからも、ニンジン20kgも、買わせていただきました。
3-2. 1月の佐藤農場さんから
・大根40本
・ほうれん草6袋
写真はありませんが、ほかにじゃがいも20kgを仕入れました。
3-3. 家庭菜園でできたマメ
これ以降は、何とか我が家で確保できた食料を紹介します。
マメ好きな妻、秋のうちに収穫して乾燥させておいたサヤから、地道にマメをよってくれました。
いろんな種類があってキレイ。
ちなみに、外したサヤはよく燃えるので、薪ストーブの焚きつけに使います。
理想的には、その薪ストーブの灰を翌年の畑に撒けば、畑の土壌改良になり、その畑でまた作物を作る、完全に循環する暮らしの完成です。
3-4. 塩漬けにしてあった夏野菜
収穫の秋の9月、キュウリとナスがたくさんとれたので、妻が塩漬けにしておいてくれました。
量は多くなかったけど、5日間ぐらいは食べられたなぁ。
塩をケチるとすぐにカビてしまうので、大量の塩で漬けておきました。
超しょっぱいので、何度も水抜き。
でもやりすぎると今度は塩が抜け過ぎて水っぽい味になってしまう。
なかなか、いい塩加減で食べるのは難しいことがわかりました。
3-5. 家庭菜園で採れたごぼう
このごぼうは優秀です。
秋にけっこうな量が収穫できた上に、氷点下の物置にそのまま置いておいても、味が落ちることなく(むしろ旨味が増す感じで超ウマイ)、今のところ3ヶ月以上保存できています。
ゴボウだしの効いた味噌汁は絶品!
3-6. 保存瓶
ほかにも、妻はトマトや山菜など、保存食の瓶詰めをしょっちゅう作ってくれているので、こんな感じで保存していて、これも冬の食料として活躍してくれています。
3-7. ゾンビが…
こちらは食べられませんw
4. まとめ
こんな感じで、冬の食料を確保しています。
必然的に、食べられる野菜の種類は限られるのですが、佐藤農場さん、星耕舎さんのお野菜はマジで超ウマイので、食べ飽きることなく、むしろ毎食、みんなで「ウマいウマイ」と言いながらいただいています。
こんな感じで、スーパーで野菜を買わない実験、ちょっと大変な冬も、何とか乗り切っていけそうな気がします。
あらためて、人の食べる分まで野菜を作ってくれる農家さんの存在の大きさを感じます。感謝!
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