札幌でヒグマ出没のニュース〜実際にクマに遭遇した前後の記録

1. クマの気配

1-1. フン?

ある日、いつものように家から国道までの山道を走っていると、道路に何やら黒いものが落ちている。

野生動物のフンだろう。
この辺は、シカ、キツネ、テン、ウサギ、リスなどなど、野生動物が出るのは日常茶飯事。
だから、フンを目撃することも少なくない。

ただ、今回のフンは、放つオーラが別次元(いや、ただデカいだけだけど)。

車が通ってつぶれているけど、この大きさは、上記動物とはまるで違う。
一瞬で感づいた。

クマのフンだ!

この辺りは、クマの目撃情報が多いのだけど、実際にフンを見たのは初めて。
フンを見れば何を食べているかが分かると聞いたことがあり、実際に見てみた。
草っぽい感じのフン。基本的には、草を食べてるのかな。

その後、エコ村のメンバー共同でやっている畑の周辺にも、クマが寝ていたのではないかという、こんな感じにササが丸っこく倒れている部分があったり。
(ちょっとわかりにくいかな)

この部分の先にはさらに、けもの道(野生動物が自然に作った山中の細い道)っぽい道がつながっていたり。

その数日後には、エコ村の敷地内、自分たちの家からわずか50メートルほどの場所にフンを見つけたり。

1-2. 爪痕?

そしてこちらは、クマが爪痕(つめあと)を残したと思われる木。
(Sさんが、珍しいからと木ごと切って持ってきたものを、もらった)

これを見たときはビビった。
だって、このレベルの傷をこの固い木につけようと思ったら、いろんな工具や電動工具が必要になるはず。
それを、一発で作ってしまうクマのパワー。
次元が違いすぎる。

1-3. ついにクマを目撃!

そしてその1週間後ぐらいには、ついについに、国道から我が家への帰り道、ぼくの車の目の前を、大きなクマが横切るのを目撃してしまった。
推定2メートル、200キロのクマが、時速20キロぐらいの速さで道路を横切った。

ド迫力!

襲われたら一溜まりもない、そう思った。
あれはもう、戦うとか絶対ムリだ。
襲われないこと、遭遇しないこと、つまりは予防を徹底するしかない。

2. クマ対策

2-1. 五郎さんの教え

ここに引っ越してきてから、この土地の大家、五郎さんに言われていたことがある。

・果樹を植えてはダメ
・トウキビもクマを呼ぶ
・生ゴミは徹底管理

言われた時は、「へぇ、なるほどね」としか思っていなかったこの教え。

しかし最近、この近辺で発生した、住宅街でのクマ出没騒動のニュースを見て、この教えの正しさを知ることになる。

「クマは、その家の庭にある、家庭菜園のトウキビを残らず食べていました」
「クマは家に植えてあったプラムを食べていたため、この家の家主は、この木を切ることにしました。」

とのニュース。
「あぁ!やっぱり五郎さんが言ってたことは正しかった!この教えを守っておいてよかった。」と。

2-2. 草刈り

クマは警戒心が強いため、だだっ広い場所にはあまり出てこずに、なるべく身を隠せる場所に普段はいるらしい。
ということで、前述したクマの寝床っぽい場所は、刈り払い機で丸ごと草を刈って見通しを良くすることにしました。

2-3. 太陽光ラジオを一日中!

この一連のクマ騒動を受けて動き出した五郎さん。
以前、電気自動車に改造した軽トラック(この時点で凄すぎる!)を、さらに改造し始めました。

なんと、その電気軽トラに、ラジオとスピーカー、それに太陽光パネルをセット。

太陽光の電気で、一日中ラジオをなりっぱなしにしてクマよけとしました。

70代後半になってもクリエイティブな発明家、五郎さん、凄すぎる!

3. クマ

一連の騒動を受けて思う。

クマだってウマイもの食べたいよね。
トウキビとか、果物とか、おいしいよね。
そりゃあ、山の山菜食べてるよりも、甘いもの食いたいでしょ。

本来、山の中に自然に生えてるものに、そこまで美味しい甘いものはない。
美味しいものは、クマも食べたい。
ぼくら人間の暮らしは、美味しいものであふれてる。
それを自覚して、ぼくら人間が食べる作物や食べ残しは、ちゃんと管理しないといけないんだな。
あらためてそんなことを、実感できた今回の出来事でした。
ここにいる限り、クマとの共生は続きます。

水たまりにメダカを入れたらビオトープっぽくなった

2019年8月14日

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