こんにちは、嫁です😌
1.九歳娘の梅仕事、3年目。
気づけば今年も梅仕事の季節がやってきましたね。
去年までにつけたものもあるので、今年のお仕事はお休みしようかと思いましたが、農家さんから豊作だと聞いたので、つけることにしました☺️
豊作の年に多めにつけておけば、実りの少ない年は、他の方に回すことができます。
毎年の感謝の気持ちをこうして回していけたらいいなと、思いながら暮らしています。
さてさて今年はね、娘の希望で「小梅ちゃんの梅干し」をつけてみることにしました。
おととしから毎年1キロだけ、自分でつけ始めた娘。
「そんな娘がつけやすい方法はないかな?」
と探しているうちにたどり着いたのがこの方法。
3年前からつけ始めましたが、コツを掴み今年は晴れて娘の梅仕事も独り立ちです。
小さなタッパーを「あなたの手仕事用容器だよ。」と、彼女に渡したら飽きることなく3年目を迎え、一年目に買ったタッパーで今でも大事に梅を熟成させています。
憧れの小梅ちゃんを張り切ってつけていました。
疲れたり、お客さんが見えると、一つずつ梅干しと一緒に元気を手渡してくれます。
そんな娘を見ながら、この方法は面白いかもしれないと思い、記事にしました。
梅酢が上がってくる様子を自分の目で確かめることができるので、大人でも見ていて楽しく、興味のきっかけにもなります。
しかも簡単。
ジプロックだと時々梅酢が漏れ出したりしていましたが、そんなこともなく、重石の重さを気にすることなく楽しくつけることができます。
つけた日はテーブルの上に置いて通り過ぎるたびにチェック。
梅酢が上がるたびに嬉しそうに報告が入ります。
量は1キロほどまでしかつけることはできませんが、梅干しをつけるハードルを下げる入り口にはもってこいの方法だと思います😌
先人たちの素敵な知恵が一人でも多くの方の身体に残ってゆきますように。
2.小学生でもできる梅干しのつけ方。
2−1.道具編
はい、こちらの道具を使います。
日本全国のホームセンターで扱いがあるのではないでしょうか?
家庭菜園で採れた野菜をつけるのにもってこいの「一夜漬け器」でございます。
これで、採れたてのカブを塩漬けすると絶品です。
あとは大根の味噌粕漬け、きゅうりとシソの醤油漬けなんかも私はやってしまう一家に一台だと思ってる必需品✨😆
実は我が家のこの子は、漬物をはじめ、お醤油搾りの実験などに使われ、3代目に突入しております。(壊すつもりはなかったのですが、圧に負けてしまって😅。使い方のコツを掴んだので、今度こそは長く使っていきたいと思います。)
それくらいのキッチンの相棒でございます😉笑。
今時期は、実物が取れないこともあり、我が家での出番が少なかったため、3年前にたまたま梅干し用に使ってみたらこれが大ヒット!
2-2.〜仕込み編〜
では、つけていきますよー。(娘が、笑)
今年は娘の希望で10%で仕込むことになりました。
塩と梅、焼酎を用意しておきますよ。
✳︎一夜漬け器を焼酎で拭いて殺菌して始めてくださいね。
まずは2時間ほど水につけてアクを抜きます。
そうしたら綺麗なタオルで拭いて、ヘタを竹串で取ります。
そうしたらまずは小さなボウルなどに焼酎を入れて、梅を一掴み入れてコロコロして、
焼酎をまとわせます。
そして、一夜漬け器に投入。
梅→塩→梅→塩→梅→塩とミルフィーユ状に。
全部入れたら蓋を閉めてネジが止まるとこまでバーを回します。
初めは全然おりませんのでどうか無理せず止めてやってください。(壊れやすくなっていきますので😅←経験者は語る笑)
2時間くらいすると少し水が出てくるので、出てきたら一夜漬け器を回して全体的に水が回るようにしてあげてくださいね。
そうして最後に、ネジをまたキュッと回します。
何度かこれを繰り返すうちに、ネジが段々と深く入ってくるようになり、梅が梅酢に浸かりはじめます。
それを梅が完全に浸かるまで繰り返します。
我が家は丸一日でここまであがりましたよ☺️
梅が完全に浸かるまで、様子を見てはネジを閉めていきます。
塩分が低いので、早めに梅酢を上げていきたいところです。
3.一週間後。
ここまでくればもう大丈夫。
北海道は梅と赤紫蘇の時期が大幅にずれているので、こちらに来てから私は紫蘇を入れません。
塩につけたままでは黄色かった梅ちゃんもお天道様に当てると不思議なことに「ほんのりピンク色になるんですよ😉
それを知ってから、この自然な色も素敵だなあって感じるようになって今に至ります。
もう10年も見ている光景ですが、毎年、ピンク色に変わった梅干しを見るときは、ほんのりと心が癒され嬉しい気持ちになります。
こういう瞬間って、イライラした気持ちとか落ち込んだ気持ちとかを瞬間的にパッと忘れるし、ほんとうに大切な時間だなあと感じています。
自然から与えてもらっているものって、物理的なものだけではないのだなあとつくづく思い、感謝でいっぱいになります☺️
さてさてこの梅干し。
少し早いですが、塩分濃度も低いので、2週間目以降のお天気の続く三日間を狙って干してしまいます。
こうすればカビの問題ももう大丈夫。
4.香りの記憶の話とその他諸々。
個人的な感覚ですが、塩分濃度の低い梅って、梅の香りが際立ってとってもフルーティで、18%になるととっても酸っぱいですが、薬効が高いって言われています。
それと長期保存する場合ももちろんこちらですね。
30年ものの梅干しをいただいたことがあります。
美のまわりにしっかり塩が吹いて、タネがほろっとなっていました。
昔の保存の知恵はすごいなあって思いましたよ。
私も今年は20%のものもつけてみようかな。
小梅ちゃんはそろそろ終わりの時期ですが、梅ジュースなどいろいろ活用できる、大きな梅がこれから出回り始めます。
皆さんも梅仕事いかがでしょう?
作業をしている間、部屋中に梅の香りが広がります。
なんとも言えない嬉しくなる香り。
一緒に過ごしている子どもたちに、こんな「香りの記憶」が残ってくれたら嬉しいなあって思うんです。
大人になってこの家から巣立ったあと、この香りをかいだときに、ああ懐かしいな、ってきっとふわっと笑顔になってくれるでしょうから。
読んでくださってありがとうございます。
今年も皆さんや娘の梅干しが美味しくできますように。
「暮らし」に必要な食べ物を作るという梅「仕事」。でも、みんなで一緒にやれば、それは「遊び」にもなるし、みんなで「学び」合うこともできる。そんな、暮らしと仕事と遊びと学びが一緒になった、「遊暮働学(ゆうぼどうがく)」のライフスタイルで過ごしています。
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