サハイナンの水は、2〜3キロ離れたところにある山の湧き水を使っています。水源地からサハイナンまで引いた2〜3キロの水道管を通って水がきますが、この水が、たびたび断水します。去年、一昨年は特に水トラブルが多くて、しょっちゅうしょっちゅう山の中に入って水道管を調査したり修理したりしていました。
だけど今年はそんな水トラブルがほとんどなくて、ありがたい日々を過ごしつつも、ちょっとした物足りなさを感じていた、滞在日数残り4日となったある日、ついに今年の滞在中、初の断水が発生しました。
さっそく山の中に入って、問題箇所を調べます。
とは言っても、水道管は2〜3キロ。地中に埋めてあるところも含めて、水漏れがないかをチェックする超地道な作業。
途中途中に設けてある、チェック用のバルブも開けてみて、水圧が正常かどうか、チェックします。
中にはこんなに水圧の強いところも。
こんな感じで水道管をチェックしていくと、地面が濡れている場所がありました。
水道管を持ち上げてみると、下から明らかな水漏れが。
断水のよくある原因の一つ、 ネズミによる水道管かじり破損です。
破損箇所を切断して、別なパイプを接続して修理完了です。
もう一箇所、接着剤で接続していたはずの場所から水漏れがあったので、ここもあらためて接着剤で接続します。
こういった水漏れは、水道管内部の水圧を低下させる原因となり、その結果サハイナンまで水を送る力が弱くなって、断水してしまいます。
修理が完了してサハイナンにいつものように水がくるのを見ると、やはり感動します。
こんな風にメンテナンスに手間がかかる自作水道ですが、やっぱり自分たちで作って管理したものを使って、生きていくのに不可欠な水を得るこの暮らしは、生きる実感があってすばらしいと感じます。きっとこの感覚を忘れるなよということで、滞在最終日を目前にして、ネズミが水道管をかじってくれたのでしょう。知らんけど、そう思うことにしときますw
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