憧れの薪ストーブのある家になりました!(メルマガ読者さんの体験記)

この記事は、パーマカルチャー研究所のメルマガ読者、吉田さんによる寄稿記事です。
吉田さんは最近、念願の薪ストーブ暮らしを始めたとのことで、その様子をブログに書いてくださいました。

はじめまして。
都会から田舎への移住をきっかけに薪ストーブのある暮らしを手に入れたfusaと申します。

薪ストーブって、憧れるけど費用も高いし実際に設置できるのは一部の限られた人たちだけと思っていました。
田舎暮らし一年生の私が勢いに任せて薪ストーブを導入した経緯や、今シーズン薪ストーブのある暮らしを送ってみてとりこになったこと、灰も無駄にならず循環していくことを皆さんにお伝えしたいと思いました。
薪ストーブの恩恵を受けるまでの大変さやおもしろさを少しでも感じていただけたら嬉しいです!


また、薪の自給を考える中で、周りに木はいっぱいあるけれど、有効活用することの難しさも感じています。

私にとって、パーマカルチャーのなんたるか?はまだまだ未知数ですが、私の暮らしのすったもんだも遊暮働学になるのかな、と楽しく書かせていただきました。

1.薪ストーブ設置

昨年の春、巷で関西の長野、または関西のチベットと言われる地域へ単身移住した。

本当は暖かい地域に移住したかったのに、コロナ禍もあり、なんだかんだのご縁とタイミングで賃貸古民家契約を結んだのがここだった。

移住前のイベントでつながりをいただいた先輩移住者さんから中古の薪ストーブをお値打ち価格で譲ってもらうお話があり、薪ストーブのなんたるかも分からないままに、憧れだけで2つ返事で設置を決めた。

薪ストーブ自体はお値打ちだったけど、薪ストーブの設置にはストーブ本体と同等の工事費が必要と知ったのは後の祭り。

業者に設置を依頼するとウン十万…自分でできる技量もない。市の補助金申請もしたけど、いろんな制約があり、結局は補助金も使えず。

困り果てた末に登山学校時代の同期の大工の棟梁に泣きついて、実費だけで設置してもらった。ありがとう、同じ釜のメシを食べた心の友よ。

2.薪割り

薪ストーブが設置できたのも束の間、薪は割ってから一年は乾かさないと使えないことを知る。

当然、初めての冬の薪は乾燥薪を買うことになり、薪代のランニングコストの高さに驚く。

お安い目のところで譲ってもらっているけれど、この冬、薪代に9万…はっきり言って灯油買ってる方が断然安い。

もちろん、薪をタダでもらう努力もしたし、焚き付けを山で拾い集めたりもした。

初めての薪割り初日に知人が斧で足の指をかち割り、救急搬送というアクシデントを目の当たりにして薪割りがトラウマになったりもした。

斧を見るだけでも動悸がするほどだったけど、考えるより行動せよ、薪割り特訓に参加してなんとか克服した。

3.薪ストーブ活用

ランニングコストの高い薪ストーブだけど、毎日、家に帰って薪ストーブをつける楽しみといったら!

手間もコストもかかるけれど、この魅力は筆舌に尽くしがたい。

無論、洗濯物を乾かしたり、お湯を沸かしたり、湯たんぽ温めたり、調理したりと活用方法を模索。

でも、火を眺めているのってまさにプライスレスな時間でやみつきになった。

そして、とても冷え性だったけど遠赤外線効果?か何か知らないけど、とにかく身体全体があったまる。
心も身体もぽっかぽか。

初めの頃は、着火剤を使っても火をおこすことができなかったけど、今は少しのダンボール紙とスギ枝、小枝で火をおこすことができるようになった。

もちろんライターは使うんだけど、火ってそう簡単に薪が燃えるまでにならない。

もっと簡単につくものだと思っていたけど全然難しかった。
というか、火がどうやって燃えるのか?知らなかった。
火傷もしたし何度も失敗した。
今までの人生がいかに火と離れていたか、火を知らなかったかを思い知らされた。

4.宴会

薪ストーブのある古民家で所属の山岳会の納山会を開催した。

都会に暮らす山仲間にも薪ストーブは憧れのものだった。

それが日常にある暮らしって贅沢!

5.大雪

この冬の寒波は最強だった。
関西のチベットの本領発揮し過ぎだった。

朝起きると部屋の中がマイナスで水道も出ず、洗面や風呂の排水も凍ってしまった。

そんな寒さの中でも薪ストーブを炊いたら室内は25℃で暖かく過ごせたし、お湯を作りおきしてポットに入れていたので朝の洗面や食事に使うことができた。


近隣では倒木で孤立した集落や停電した集落もあった。
もし、薪ストーブがなかったら、停電したらとても困ったと思う。
薪ストーブがあるから停電しても最低限の灯り、暖、食が確保できると思えることは大きな精神的支えだった。

6.洗剤作り

薪を燃やした後にできる灰が活用できないかな、とネット検索してアルカリ洗剤を作ってみた。

洗剤を作ってからから実際に使うまで、本当に洗えるのか?
半信半疑だったけど思い切って洗濯に使ってみたらこれまたやみつきになった。

きれいに洗えているのか?
正直見た目では分からないけど、なんら不都合はないし、匂いは全くといってないくらいに落ちている。

自分の体感的には過去に使っていた合成洗剤以上の威力!

結局のところ、1番のハードルは自分の中にこれまで培ってきた「洗剤で洗わないときれいじゃない」っていう固定観念だったのかもしれない。

そう思うと、冷蔵庫だって冬は要らないものに思えた。
だって、冷蔵庫より家の中が寒い。笑

当たり前は当たり前じゃなかった。

7.私にとっての遊暮働学

私は以前、都会に暮らし、日常は働いて週末の余暇を登山、クライミングに没頭する暮らしをしてきた。

自然が好きだけど、日常のストレスを趣味で解消するような、週末に山を消費するような暮らしをしていた。

しかし、重い荷物を担いで山を歩く、そんな過度な負荷は身体の不調をまねき、もう、これまでのようにクライミングを続けることは自分にとって持続可能ではないことを実感した。

コロナ禍で悶々と考えた結果、それだったらこれからの人生は日常の暮らしの中に山を楽しめるような、生活と趣味が混ざった暮らしをしたいと思って移住した。

憧れの薪ストーブをきっかけにそれにつながる様々な楽しみ、学び、労働、これは私にとっての遊暮働学かな!

新しい春には薪ストーブの灰を土に返して作物を作りたい。

山の木から薪を作って薪ストーブに使う〜一連の流れを全部自分でやってみた

2019年9月6日

薪ストーブを導入すると、冬に暖まるという暮らしの部分が、宴会をやって遊びのようになったり、薪づくりの仕事があったり、それ自体が学びになったりと、暮らしが「遊暮働学(ゆうぼどうがく)」のライフスタイルになっていきます。そんな、暮らし自体が遊びにもなる「遊暮働学」のライフスタイルの実現方法を、無料のメール講座で詳しく解説しています。興味のある方は、下のフォームに登録してお読みください。メールアドレスだけでもご登録いただけますよ。

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ABOUTこの記事をかいた人

子どもの巣立ちにともない都会から関西のチベットに単身移住。楽しみが日常の中に混ざる暮らしを目指す、もと登山が趣味のアラフィフ女子。山が好きだから山に住んでしまえ!と山里に暮らす野良ナース。自分の求める暮らしを探してパーマカルチャーにたどり着いたところ。