山の神様からの贈り物(北国の冬の小さな暮らし)

我が家のあたりは、積雪1メートルほどになりました。

この時期は雪はねをしたり、屋根の雪下ろしをしたり、冬ならではの暮らしの仕事があります。

1.自然の中で暮らす厳しさと恩恵と。

薪ストーブと共にある日々。
3日に一度、我が家と大家さんのお家への薪運びをします。
結構力仕事ですが、この薪を焚いた時のじんわりと暖かい事。
灯油では味わえない染み入る暖かさがあることを知りました。


明け方、薪が燃え尽き、室内が冷えた頃、誰かが目覚めます。
そうしていちばんに起きた人が薪に火を入れます。
2番目に起きた朝の暖かい事。
「あっためてくれてありがとう。」
そんな言葉と共に1日が始まります。

2月を過ぎたある日。
漬物樽もだいぶ空いてきて、雪下から大根を掘ることに。
ビニールハウスがほぼ埋まった畑によじのぼり、ハウスの骨組みの下を掘り出します。

前途多難の雪下大根掘り。
それでも黙々と掘り続けます。
斜めに埋めた大根は雪と土の重さで、掘り出すのが容易ではありません。

娘が助っ人に入ってくれてどうにか掘り出した3本。
大切な食糧です。

こちらは、冬仕様の我が家。
雪が降ると家を雪で覆って雪断熱します。
これが結構あったかいのです。先人のお知恵😌。。

室内からも雪景色。
こちらはお風呂側。

去年はキャンドルを置いて洞窟風呂にしました。
今年もだいぶ積もったのでそろそろやってみようと思います。
こんな小さなワクワクが沢山あります。


そしてこんな事も日常。

出かけようとしたら タイヤがはまる、笑。
敷地内でも敷地外でもよく埋まっちゃうので、いつも車にはスコップがスタンバイ。
Yukiが慣れた手つきでやってくれます。
ありがとう。

みんなの力と配慮で暮らしが不便でも笑顔と共に、ゆっくりと回っています。

2.自然からの贈り物

そんな厳しさと隣り合わせの自然からの贈り物もあります。

雪国の子供たちにとって氷柱(つらら)は舐めるもの、笑。
もちろんあんまり綺麗じゃあないんですが、子どものそんなトキメキを優先してしまいます、笑。

舐めたあとは、お城作り。
氷柱を集めては並べています。

夏の間は茂っていて入れない山に、この時期だけ入る事ができます。
沢山のツルや枯れ枝など、子どもたちにとっては天然のアスレチック。
遊びに来てくれたお姉ちゃんと探検に行った日。

川沿いを歩いたら、倒木が橋のように隣の岸に寄りかかっています。
その上に子どもたちが小さな動物の足跡を見つけました😌
生き物の気配。
全てがこの時期ならではの静寂と共にあります。美しい。


冷蔵庫を持たない我が家で、氷点下の日は、アイスが作れる日。
甘酒を凍らせて、雪に塩を混ぜて、雪中アイスを作りましたよ。

さてさて氷点の日にしか見れない景色もあります。

氷点下10度を下回る日が続くと、たくさんの神秘と出逢います。
どうしたらこんな形の結晶が集まるのでしょう。。

その理由がわかったら面白いけれど、「わからない」を味わうのも面白い。
不思議な気持ちを抱えた先に、ふと答えと出会うことがある。
それもまたすごく豊かだと思うのです。
ゆっくりゆっくり答えと出会う日を待ちます。

いくつかの木の根元に風が回る場所があります。
氷点下を積み重ね、結晶が形を作り上げていった後。
もう二度と見ることはないであろうたくさんの結晶に出会える神秘。
寝転がって、自然が入り成すアートに目を凝らします。

去年見たのはこの景色。
どんな塩梅でこんな羽の結晶ができたのでしょう?

これを見た時、娘が

「わあ。。ここはきっと、妖精さんが一年に一度、羽を変えに来る場所なんだよ。」

と言いました。
本当にそんな事も現実であるかのような気持ちになります。
そんな心震える美しさがあります。

氷点下の日でも薪つみはあるし、雪はねをせねばならない。
その厳しさの中にこんな贈り物たちが隠れていることを、ここに住んで数年たって実感しています。

そして今年はこんなことにもトライしています。
凍み大根と凍みもち。
東北のおばあちゃんの知恵にトライ。
これもこの寒さが与えてくれた知恵だと思います。

北国の厳しさや、山暮らしの不便さの中に、自然が与えてくれた沢山の知恵を見つけたり、恩恵を感じることが嬉しい。

春夏秋冬、1日たりとも同じ景色がないことにただただおどろきながら、日差しはもう春に向かっています。

冬をゆっくり楽しむのももう少し。
雪が溶け始めたら、また次の冬支度が始まるので、それまでこの時間をゆっくり楽しみたいな。

そんな、冬の1日。。

北の国から〜雪解け時期の自給自足。

2021年4月30日

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