北海道の冬の野菜の保存方法〜自給的わが家の冬支度

1. 本格的な冬の到来です

こんにちは。
嫁のSaeです♬

こちらはワタをまとった雪の季節の到来を告げる雪虫の季節が過ぎ、本物の雪が降り始めました。
雪の季節になると我が家は、水道管が凍結しないように家の中にある水道全ての栓を開けたまま眠りにつきます。
ワンルームなので、神経質になっていたらねられない、笑。
手作りの家ならではの暮らし方に、ぼちぼち肝が座りつつある今日この頃です。

もうじき根雪の時期になります。
それまでが寒さに耐える時期。
身体が寒さに慣れるまでは、とてもさむく感じてしまうのです。

これからの季節を想像します。
根雪になってきりっと冷えた空気の中で、しんしんと一晩降り続いた雪が積もった朝、うちをでると、静寂に包まれた雪の世界の景色に息を飲む瞬間に今年は何度出会えるのでしょう。

2. 我が家の冬支度

さてさて、本日のお題は「三栗家の冬支度」。
、、、、、、笑。題名がナンセンスでごめんなさい。
でもこのまま行ってみますねー♬

九月になってから冬に向けてラストスパート、いろいろありました。

薪作り、畑の作物の保存、資材の撤収、ともにエコ村に暮らすおじいちゃんたちのお手伝い、タイヤ交換、結露対策。
断熱窓作りとビニール貼り、お風呂場の壁と天井も作りました。
漬物もつくりはじめました。(玄米漬け、簡単キムチ、そして、北海道といえばニシン漬け♬)

わたしは子どもたちの服も作りましたね。
今年はサイズアウトの年でしたのでちょっと大忙しでございました。
そんな時間の合間を縫って子どもとの時間、夫婦での時間。
ゆっくりお互いの話を聞く時間を作ります。

そんなわけで、ノンストップの2ヶ月半。
9月から、ひと月やり続けた薪作りの話はまた今度にして、そのあと、紅葉を眺めながら、というより、葉がおちるのが早いか片付けが早いかと追いかけっこ状態で終わらせた畑の冬支度の様子をつぶやきますね。

3. 野菜の保存

さてさて、雪国北海道の冬支度、真冬の畑は野菜が育ちません。
6ヶ月ほどの間にせっせと野菜を作って、5ヶ月ほど雪に閉ざされる期間は保存して、ひたすらそれを食べ続ける暮らしになります。

関東のお友達に言われて、なるほどと思いましたが、畑の時期のオンとオフがあるのも悪くないですけれどもね、冬支度を終えるまではやっぱり大変です、笑。

大根、白菜、きゃべつ、かぶ、ごぼうさん、にんじん、かぼちゃ、じゃがいも。。
今年はじめて栽培したエゴマの乾燥と、アマランサスの脱穀。

素人菜園家としてはこの時期にどう保存していこうか、とても頭と体を使うのです。
しばし悩んで、今年はこんなラインナップでいってみることに決定♬

「畑から移動させてムロ。
 雪下に埋める。
 恒例、ストーブの恵みによる乾物。
 漬物。」

10月の半ばに薪割りがほぼおわり、畑仕事。
次から次へとやってくる仕事に、勝手に打ちのめされて、私ひとりで背中を痛め、ヨレヨレになり、ハッとしました😱

好きでやってる暮らしなのに、勝手に追われてるって思い込んで何やってんのさー、笑。
って笑えてきて、でも、何事も経験ですね。
経験なくして、ならどうすればいいのか、って知恵もあまりつかないわけで、相変わらず追われ気味で、今季は超えて行きました。

身体はちょっと負担がかかったけど、本気でやってぶつかって、悩んだりヨレヨレになってみて、大変だと思うから、次はどうしようかを考えていくようになる。
大好きな暮らしの中で、これを続けていくために自分の身の丈に落として、こなせるようにしていけるようになるには数年スパンでゆっくりやっていくしかないですね。
身体を使って自らやってみことだけが経験になって行くのでしょうから。🙂

3-1. キャベツと白菜

まずはキャベツと白菜。
エコ村のおじいちゃんたちとの共同の畑を、今年はここでは若手の私たちが一気に片付けます。
畑から根っこごと抜いてハウスの中に移して穴掘って砂かけて置いておくと結構持つんですね。

これを抜いてはトラックで移動させて移して埋めて。。。
終わりました。

3-2. 大根

続いて大根さん。
こちらの霜が降りた朝、しばれる手をこらえながら抜いてはトラックで運んで、半分はムロに。
こちらケースに入れて砂を足すんですね。
大家さん、ユンボで砂を持ってきてくれました。

そして半分は雪下大根に。
穴を掘って埋めます。
雪の寒さから守るようの砂のお布団をかけてあげる、そんな感じです。
掘り出すのは春に近いかもしれません。
@写真6

去年は根雪になるのが遅くて、雪が地面を覆わなかったため、かなり冷えこんだので、こうしたお野菜の大半がしばれて腐り始めてしまったのです。
今年は雪が早めに振ってくれることを祈りながら。

まだ経験も浅いので、保存も緩くありません。
それでも突き進んで経験を増やすのみの日々ですね、笑。

3-3. ジャガイモ、玉ねぎ、ごぼう等

ジャガイモ、玉ねぎは米袋で家の隅の氷点下にならな場所に。

ごぼうさんは粘土質の土が乾かないので洗って乾かしてムロへ。
時間が足らなくて子どもたちの手を借りました。
冷たいーって言いながら一生懸命洗ってくれたごぼうさん。

冬の間中、ごぼうさんをお料理するたびに、子どもたちに伝えるとおもいます。
あなたたちのおかげで安心して美味しいものが食べられるよ、ありがとう。と。

子どもたちは世話をする存在ではなく、日々の暮らしを支え合う存在。
だから彼らがしてくれたことと共にあるひびは感謝の日々なのです。わたしがしてあげることよりも、子どもたちが気づいてしてくれることの方がよっぽど多くて、感謝とともに子供達と日々を暮らせることの豊かさを、日々の小さな出来事の中でたくさん感じさせてもらっています。
ありがとう。

かぼちゃはうちの中のなるべく寒くならないところに転がしておきます。

3-4. 野生動物とのたたかい

山暮らしは油断をするとネズミが入り込みます。
おたがい生きるのに必死だからこちらも本気。
彼らも相当頭も勘もいい。
人間がいくら道具を作ったとて、野生動物と自然には敵わない、それをどこかにおきつつ、経験による防備をします。

夏はビニールを張ったハウスの鉄柱に、ロープを張って鹿よけをして野菜保存。(ロープワークがここで叩き込まれます、笑。)

大事な葉物、動物も生き抜くのに必死なのはわかってるけど、それぞれの家族を守るため、ここは私たち人間も真剣勝負、自分たち優先でごめんね。今年はうまく乗り切れるか、ドキドキです。

そうそう、もうひとつ、今年はかぼちゃをスライスしてストーブの上で干して乾燥させてみる実験もしようと思います。

3-5. お漬物

そしてね、あとはお漬物。
キャベツと大根はニシン漬けに。
大根は玄米漬けに。
白菜はキムチに。
かぶと夏の間の塩漬けキュウリは粕漬けに。

まだまだ素人ですが、毎年手足を動かす積み重ねは大きいもので、毎年少しずつ知恵を絞って美味しくなってくれてます。

そろそろ漬物用の麹も仕込みましょ。

4. まとめ

はい、そんなこんなで今年は必死で(笑)冬に向けての保存を終えつつあります。
来年はもっと楽しみつつ準備できるようにしたいなという反省と目標。

こうして保存したお野菜ですが、じつは北国ではこの野菜確保、冬よりも春先の方が厳しいのです。
保存野菜も漬物も温度上昇とともに痛み始めてくるんですねー。

地温が上がらないとタネは落とせないわけですから、早くても五月の半ば過ぎ、うちの方は標高が高いので六月まではタネを落とせません。
なので、トマトなんかはタネから地植えは厳しいですね。

我が家は、春先は生き残ったいくらかのお野菜と雪の下に放置してた菊芋、ふきのとうをひたすら食べます。
本格的な山菜のシーズンは5月。
この時期になればありがたいことの割と豊かになってきます。

春先は雪に閉ざされた時期の仕事のゆるさと引き換えの厳しさがまっています。
そちらの話はまた別の機会に♬

そんなこんなで冬支度が進んできました。
でもまだ細かいとこが残っています。ゆっくりぼちぼちやっていきます。

それとお漬物のこと、こちらの様子もまた記録しますね。

今日も読んでいただいてありがとうございました。

それでは皆様、どちらの地域も寒くなってきたと思います。
どうぞお身体ご自愛くださいませ️

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