この記事は、パーマカルチャー研究所のメルマガ読者HARUKAさんによる寄稿記事です。
HARUKAさんは2020年3月、タイのパーマカルチャー・ファーム、サハイナンでの生活を体験し、帰国後に段ボールコンポストを始められました。
今回は、その段ボールコンポストの様子をレポートしてもらいました。
■目次
1. 生ゴミの分解が遅くなっている…
こんにちは、HARUKAです。今回は、今年3月に始めたコンポストに関する話です。
最初は、本当に生ゴミをゴミ箱の代わりにコンポストに捨てても大丈夫なのか不安でした。
でも、順調に野菜くず等が小さくなっていって分解されているのが実感できるので、ゴミ出しの手間と、焼却処分による環境負担を軽減できていることに喜びを感じています。
大規模なことはできないけど、少しは地球環境に貢献できているかなと思うので、本当にやってみてよかったです。
しかし、順調に思えたコンポストですが、少々問題が発生しました。
今まで、調理時に発生した野菜くずなどはすべてコンポストに投入していても、ただ土の匂いがするだけだったのが、ゴミ箱のような少し嫌な匂いに変わった上、生ゴミの大きさがそのままだったり分解されるスピードが遅くなっていることに気が付きました…。
2. なんで?理由を調べてみた
理由① 生ゴミの入れ過ぎ
野菜や果物から出るゴミすべてをコンポストに入れていたので、一度にたくさん入れ過ぎてしまっていたり、また分解されにくいものも入れていました。
分解されにくい生ゴミの例…柑橘類、果物の硬い皮や種、玉ねぎの皮など。
理由② 土の量が少ない
最初にコンポストをつくった時、成功するか不安だったので土を控えめに入れていました。土の量が少なければ、分解される生ゴミの量も少なくなります。
理由③ 土が乾燥し過ぎ
忘れていたのですが、サハイナン(タイのパーマカルチャーファーム)でコンポストをつくった時、土は握ってみて少し湿っているぐらいが発酵が促されて良いと教わっていました。(当時は、バッファローのフン入りを素手で握るの…?と思いましたが、それは最初だけで、気づいたらワイルドに両手を突っ込んでいました 笑)
一方、私のコンポストは土がコロコロしていて明らかに乾燥していることが触ってみてわかりました。
3. 分解を助ける方法の実践!
① コンポストを休ませる
やはり、家庭用の小さいコンポストでは、生ゴミの入れ過ぎで分解する力が弱まり、腐敗臭の原因になるみたいです。
しばらく新たに生ゴミを入れることをやめて、コンポストの負担を減らすことにしました。
② 土の追加と米糠を投入
まずは、コンポストに土を追加しました。
それと一緒に、お米屋さんでもらった米糠を混ぜてみました。
発酵を手助けする効果があるそうです。
③ 水を入れて湿らせる
新たに土と米糠を投入した分、コンポスト内がさらに乾燥した状態です。
土が湿った感じがするまで水を入れて混ぜました。
4. その効果は…
まず、生ゴミっぽい臭いがなくなり、米糠の効果か、不快な臭いがしなくなりました。それから、生ゴミも再び順調に分解されているようです。
まだ、投入するゴミの量の調節や、土の湿り気具合など気にしていかなければなりませんが、ひとまず問題解消です!
5. 継続するのが苦手な人へ。。
私が挑戦しているタイプのコンポストは、1日1回中身をかき混ぜる作業(切り返し)が推奨されています。
でも生ゴミが出なかった日があったり、取っておいた生ゴミをコンポストに投入しなかった日はその作業を忘れがちになります。
そして、忘れたことに気づいて反省するけれど、また忘れて、反省するというループに陥りました。
ただ、その作業を忘れていても、わたしの場合はコンポストからひどい腐敗臭が出ることもなかったので、かき混ぜる作業の回数にとらわれる必要はないんじゃないかと思うようになりました。
ここで開き直り、コンポストを自分のペースで続けやすいように、“自分ルール”をつくりました。
それは、できるときにやればいい
です。
通りかかったら混ぜる、心に余裕があったら混ぜればいい。
初めてやることって成功するか分からなくて緊張するし、やり方に忠実にやらないとって思いがちです。
でも、“〜しなきゃ!”と思うとストレスがかかるし、好きで始めたことも嫌になってしまう気がするので、私はこれくらいのスタンスで行こうと決めました。
そうすることで、自分を責めることもなくなり、なんだか心が軽くなって、コンポストの作業を楽しめるようになりました。
なので、毎日世話するのが億劫でコンポストを始めるのを迷っている人がいたら、気軽に始めたらどうかなと思います。
また気づいたことなどあったら、アップデートしますね〜!
以上、HARUKAさんによる、段ボールコンポストのレポートでした。
最後の「5. 継続するのが苦手な方へ。。」の部分は特に、HARUKAさんからの素敵な想いが込められていますね。
ぼくも今でこそ、自給自足の山暮らしをしていますが、マンション住まいだった頃は、HARUKAさんのように段ボールコンポストに挑戦して、感動したり腐敗臭に焦ったりの日々を過ごしていました。
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