「ビジネス」に代わる言葉はないのか

1. パーマカルチャー・チャンネルvol.2「パーマカルチャーとお金」応援いただき、ありがとうございました

先日やったZoomイベント、参加してくださった方、そしてPolcaでお気持ちを投げ銭してくださった方、参加できなかったけど気にかけてくださった方、どうもありがとうございました。

パーマカルチャーチャンネルvol.2 「パーマカルチャーとお金」

2019年1月5日

お金というテーマを扱うこと、なかなかドキドキでチャレンジングなことでしたが、皆さんのおかげで有意義なお話をすることができました。

遊暮働学の話をした後は、参加者の方々から、様々なお話をお聞きすることができました。
以下、出た話の一例をメモしておきます。

・家賃をゼロにするという生き方
・Polcaなどのアプリを使って個人間送金に手数料がかからなくなった
・それによって、オンラインでコミュニティを作ったり経済活動ができる可能性が高まってきた
・パーマカルチャーを仕事にする方法

などなどです。

アフタートークの中で出てきた話(というか、自分が皆さんにふったんだけど)で、「ビジネス」という言葉の印象についてお聞きしました。
色々なご意見ありましたが、総じて、「ビジネス」という言葉にはネガティブな印象を持っている人が多いということがわかりました。
中には、「仕事」という言葉にもネガティブなイメージを持っている人も。

このことについて、ちょっと考えてみたいと思います。

2. 「ビジネス」という言葉にマイナスのイメージがあるのはなぜか

最近はようやくぼくの中での印象は変わってきましたが、ぼくも「ビジネス」という言葉、とても苦手というか、嫌悪感を持っていました。

理由は、ビジネスって、何となくお金を稼ぐことしか考えていないというイメージを持っていたから。

異業種交流会みたいなのでも、「ビジネス系の勧誘はご遠慮ください」とかいう注意書きがあったり。

Facebookでも、ビジネス系の広告がたくさん流れてくるけど、「たったの〇クリックで〇万円」みたいなうさんくさいものが多かったり、「これのおかげで、売上が〇万円伸びました」という動画が表示されたり。

そうなったらまあいいけど、なぁんか、お金のことしか見えていないようで。
そして、そのお金は、やってる人の欲望(いい車、いい時計、いいタワーマンション、ヒルズ族(もう古い?))に使われるような、そんなイメージ。

だけど本来、ビジネスって、そういうものだったのかな。

これは多くの人が、ビジネスによって発生するお金に目を奪われすぎたために起こったマイナスの印象であって、本来のビジネス、ビジネスの本質って、もっといいことだったんじゃないかなと思う。

そう思うようになってからようやく、ビジネスという言葉そのものを、マイナスに捉えすぎることはなくなってきた。

3. じゃあビジネスの本質って何よ?

じゃあそのビジネスの本質って何よ?ということなんだけど、それは先日の記事でも書いたように、自分の持っている資本を社会に分かち合うことによって、社会を豊かにしていくことではないかと考えている。

8つの資本で生きる~8 Forms of Capital

2019年1月8日

上の記事でも書いたけど、資本ていうのは、お金(金融資本)だけでなくて、自分の持っている知識(知的資本)や経験(経験的資本)、人とのつながり(社会資本)なんかを意味する。

何を持っているのかは、もちろん各個人個人によって異なる。

例えば一般的には、若者が体力とやる気という資本は有り余っている一方で、年配者は経験や人脈が豊富であったりする。

この例でいえば、若者と年配者がお互いに自分の持っている資本を分け合えれば、お互いにハッピーになることができる。

だからビジネスの本質は、こういう風に、自分の持っている資本を分かち合うことなんじゃないかと考えている。

パーマカルチャー3つの倫理っていうのがあるけど、3つ目の倫理にはこんなのがある。

「公平な分かち合い(Fair Share)」

パーマカルチャーの倫理原則

パーマカルチャー3つの倫理と12の原則

2018年5月8日

これってまさに、このビジネスの本質のことを言っていると解釈することもできるのでは?

てことは、パーマカルチャーでも、ビジネスしなさいって言ってる?

4. なぜ「ビジネス」という言葉の印象は悪いのか?

じゃあちょっと戻って、なんで「ビジネス」という言葉の印象は悪いのでしょうか。

理由は、その分かち合いの媒介にお金が使われていて、そのお金にみんながフォーカスしすぎるようになったからじゃないかな。

・ビジネスは、資本を分かち合うものだった
・便宜上、分かち合いの時にお金が使われ始めた
・ビジネスは、資本を分かち合いながらお金を得るものになった
・お金というのは数値化されて比較しやすいため、段々と比較対象になってきた
・さらに、ビジネスはお金を得るためのものとの認識が広がってきた
・お金があれば、ぜいたくな暮らしができる(成金イメージw)
・ぜいたくな暮らしをするために、ビジネスをする、という印象が広がってきた。
・お金が得られれば不正や詐欺も厭わないような人が出始めた

こんなイメージで、「ビジネス」という言葉が、段々と本質からずれ始めたんじゃないかと思う。

資本を人や社会と分かち合うという、本質の意味でのビジネスは、むしろやった方がいいことであるように思うけど、「ビジネス」という言葉についてしまった印象を、今更変えていくのは困難だ。

5. 「ビジネス」に代わる新しい言葉はないかな?

先日のZoomイベントのアフタートークでも、「『ビジネス』に代わる新しい言葉はないかな?」という質問を、参加者の方にさせていただきました。

そしたら、「ワークって言葉がいいんじゃない?」など、いくつか意見をいただきました。

今のところ自分の中では、「エネルギー循環」という言葉がいいと思っています。
(そんな言葉を使ってる人は、ほとんどいないけど)

エネルギーとは、ほぼ資本と同じ意味だけど、上で説明した資本よりも、さらに包括的な概念です。
そしてそのエネルギーを、社会の中で循環させることが大事だと思うので。

だからぼくは、これからも自分から「エネルギー循環」を起こしていきたいと思ってます。

8つの資本で生きる~8 Forms of Capital

2019年1月8日

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