オフグリッド水洗トイレの作り方~川から0円資材をゲット

タイのサンドットさんが運営する、パーマカルチャーファーム、サハイナン
この年2017年は、15年、16年に続いて3度目の長期滞在。
この年は、前の年に自分たちで作った家に寝泊まりしながら、その家をさらにグレードアップしていくことがメインの仕事です。
これまでにキッチンとシャワールーム用の屋根が完成し、次はトイレを作ることにしました。

72日目〜川から建築資材をゲット!

トイレ作り。
今の作業は、ウンコが流れ落ちていく大きな穴を、セメントでフタをすること。
だけど、それに必要な砂と砂利がない。
でも砂と砂利なら、ホームセンターとかで30キロ一袋とかで売ってるから、今回はそれを買えばいいか。
ホームセンターとかで売ってるかサンドットさんに聞くと、調べてくれた。
「1トラック、1800バーツ!(7000円弱)」

1トラック⁉︎
なんとここでは、一袋とかじゃなくて、最低単位がトラックだとのこと。
サンドットさんに相談すると、学校の近くにある川原で拾ってきたら?と。

そんな、多分数十キロは必要なのに、川からチマチマ拾ってたら日が暮れるでしょ?
そう思いながらも、1トラック1800バーツはさすがに高すぎるし、そんな量必要もないので、川から拾うのを試してみた。
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写真、左側の白い袋に川から集めた砂利を入れます。
白い袋の入り口には砂利を拾い集める用のココナッツカップ。
写真中央、左から右に、幅50センチほどの小さい川が流れています。
こんな感じで砂利が取れます。
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取ってみると、川底には砂利が大量に。
見た目にはほんのちょっとしかないように見えたのに、次々と取れる。
合計60キロ近く取れました。

次に砂。
川底の砂を取ろうとすると砂利が一緒に取れちゃって砂だけを取ろうとするのはなかなか難しい。
と思ったら、近くにこんな穴を発見。
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きっと同じことを考えた人が、ここから砂を取ったと思われる。
え⁉︎
この自分が今立ってる足場って、全部砂なの⁉︎
これが灯台下暗しってやつか。
この砂も取り放題。

結局、資材は自然からタダでいただくことができた。
最近よく感じる、とにかくやってみたらやり方がわかる、というのをまた経験できました。

というわけで家に戻ってトイレ作り。
これは昨日の状態。
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ここに砂と砂利とセメントを乗せるんだけど、竹の間からそれらが落ちてしまうのを防止するために、バナナの葉っぱを上にかぶせます。
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そしてセメントの中骨となる竹編みを置き。
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これで準備完了!
あとはひたすらセメントを乗せていくだけ。
ここまで来るの、長かったー!
さすがに今週中には終わりそうかな。

ラジパー収録しました。
文化と文明の違いとは?
こちらからお聴きください

 

73日目〜作る暮らしの楽しさ

先日ブログで書いたヘチマスポンジの記事。
コメントをいただきました。
内容は、自分も中学の時までヘチマスポンジで体を洗っていたと。

それで思い出したんだけど、タイの話とかオフグリッドの話をすると、たまに年配の方がいい反応をしてくださるのです。
自分も水を井戸から汲んできた頃を思い出したとか、昔は冷蔵庫なんてなかったからこういう工夫をしたとか、寝ている時、寒すぎて寝息であごのあたりの布団が凍っていたとか。

そういう話をする時の年配の方の表情が、すごく生き生きしている。

一方で、例えばオール電化で便利で快適な家に気持ちよく住んでいると思われるはずの人が、「なかなか節電ができなくてねぇ」と表情を曇らせる人もいる。
前者とは対照的。

大変な思いをしているはずの前者がイキイキとしているのに、快適な思いをしているはずの後者が表情を曇らせる。

過去の思い出が美化されただけなのかもしれないし、こういう表現をするぼくの文章のせいかもしれない。

だけど、作る暮らしは人を生き生きとさせ、楽なものに依存する暮らしは人を弱くさせてしまうのか。
大げさかもしれないけど、そんなことを考えさせられたコメントでした。

そしてパーマカルチャー研究所で目指そうとしているのは、もちろん前者であり、それを自立的暮らし、後者は依存的暮らしと表現しています。

今日のご飯。
とり肉のせご飯40バーツ(150円弱)。
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そしてまた、妻がトイレの壁を作ってくれました!
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これで夜だけじゃなくて、昼もトイレが使える!
トイレ、8割は完成しているので、もう使ってます!
ようやく家でうんこができるようになったー(笑)

ラジパー収録しました。
テーマは、三つのお金の使い方。
こちらからお聴きください

 

74日目〜なりすまし防止や本人確認から思うこと

ここの郵便システムは、郵便局に荷物が集められて、その後郵便局から本人に連絡がいき、本人が郵便局に取りに行く。
で、サンドットさんとこに荷物が届いたらしく、
「Yuki、郵便局に荷物取りに行ってくれる?サハイナンのサンドットって言えばわかるから。」と。

前回もそんな感じで取りに行ったので今回も大丈夫だろうと行ってみた。
そしたら、
「(サンドットさんの)名前、住所、電話番号を書いて」と言われた。

そこまでわからなかったので、ちょっと調べるのに時間がかかったけど、それを書いたら渡してくれた。

けどこれ、もし日本だったら委任状とか提出させるだろうな。
サンドットさんに郵便局から確認の電話とかもしそう。

こういう、なりすましのような犯罪を防ぐ方法って厳しくなることはあっても緩くなることはほとんどないよなぁ。

そう考えると、タイのこの地域はまだこの程度で済んでいるのが平和な感じがしていい。

自分が小さい頃、マンションに住んでたんだけど、宅配便とかでお隣さんの荷物を預かったりってことあったよなぁ。
あの頃は、マンションに住んでいたらお隣同士は顔見知りであることが当たり前だったからそういうことが成り立ってたのかな。

今ではお隣さんでもほとんど話をしないこともあるもんなぁ。

こういうご近所の関係って、先進国ほど希薄なのかな。
途上国の方が人が色々協力しないといけないから、人同士のつながりが強いんだろうな。

文明が発展しても、こういう関係って残ってる方が良さそうだけど、それは意識的にやらないと、なかなか難しいだろうなぁ。

うん、自分もなるべく意識的にご近所とのつながりを大事にするようにしようっと。

息子の学校通い、4日目です。
我が家のキッチンが、息子の弁当づくりのための活躍しています!
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土間でも焚き火調理して。
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弁当持って行ってきます。
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そして、トイレのうんこ処理穴、ようやくフタが完成しました!
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セメントの乾き具合とともにグラデーションになってる。
結局1ヶ月ぐらいかかったんじゃないかなぁ。
長かったー。

さあ、次はシャワーかな。

ラジパー収録しました。
今日は2本!

1本目は、妻が出演しています。
自然の中ではイライラしない。
こちらからお聴きください

2本目は、娘が出ている動画です。
ぼくがシャワールームを作ろうと土地を広げていたら、
娘がやりたがったので動画を撮ってみました。
こちらからご覧ください

 

(この記事は、2018年2月12日13日14日のブログを再編集したものです)

シャワー、洗濯場、トイレの水道が完成

2019年1月12日

オフグリッド水洗トイレの作り方~下水処理ってこんなんでいいの!?

2019年1月6日

このタイでのパーマカルチャーファームでの暮らしが元となって、現在も山暮らし・遊暮働学のライフスタイルを実践的に研究しています。
遊暮働学とは、暮らし自体が遊びで仕事で学びであるから、暮らしていれば暮らしが回るというライフスタイル。
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