⒈ 電気も水もオフグリッドで育った3歳児
タイのパーマカルチャーファーム、サハイナン。ここは、ジャングルの中で公共のライフラインがない。そのため、電気は100%太陽光発電、水は山の湧き水、ガスは使わずに薪を使っている。0歳の頃からサハイナンで育った、オーナーの息子J君。彼にとっては、このオフグリッド 環境こそが当たり前の環境です。そんな彼が、ママの実家、マレーシアに行きました。
⒉ 「バッテリーはどこにあるの?」
マレーシアの首都、クアラルンプールの夜景を見たJ君、ママにこう聞いたそうです。
「うわー!すごい明かり!バッテリーは一体どこにあるの?」
彼の育ったオフグリッド環境では、電気は独立太陽光発電。ソーラーパネルに加えて、発電した電気をためておくカーバッテリーも2つ、自宅に併設しています。使っている電気は、小さなLED照明が2つほど。いつもお父さんについて色々な作業を見たり経験したりしているJ君。J君は3歳にして感覚的に、電気の量を理解しているのでしょう。
⒊ 「この水はどの川から来てるの?」
ママの実家に行って蛇口から出る水を見たJ君、こんなことも聞いたそうです。
「ママ、この水はどの川からきてるの?」
J君の育ったサハイナンでは、2キロほど離れた山の湧き水を使っています。山からサハイナンまでは、お父さんたちが一生懸命設置したパイプを通ってきています。その作業に何度もついていった経験のあるJ君。水源も何度も見に行っているので、こんな疑問が湧いてくるのでしょう。
⒋ ぼくたちの暮らしを支えるシステム
ぼくたちにとっては、水や電気はどこからかきて、不自由なく欲しい量は料金さえ払えば際限なく使えるのが当たり前。そんな当たり前で育ったぼくは、サハイナンの水や電気を見た時、それでちゃんと暮らせていることに衝撃を受けました。
だけどJ君にとっては逆。自分たちで工夫して使うことが当たり前で、現代のシティライフのシステムの方が珍しい。
こんな彼が、いずれ水を消毒するための塩素とか、原子力発電などの存在を知った時、それらについてどう感じるのか。数年経ったら、J君に聞いて見たいと思います。彼の成長が楽しみだなー。
パーマカルチャー研究所での暮らしは、こんなサハイナンでの生活が元になっています。こんな暮らしから得られた、広まってほしい価値観をメルマガで無料配信しています。読んでみたい方は、下のフォームから登録して下さい。
コメントを残す