タイの家でキッチンづくりを始めます

タイのサンドットさんが運営する、パーマカルチャーファーム、サハイナン
この年2017年は、15年、16年に続いて3度目の長期滞在。
2016年に自分たちで作った家に寝泊まりしながら、その家をさらにグレードアップしていくことが、この年のメインの仕事です。
まずは家の中のキッチンを作ることにしました。

9日目〜家づくりが始まります

金曜日にサハイナンに到着し、土曜日はサタデーマーケット、日曜日は村のお祭りとイベントが続いていました。
今日は特にイベントはなく、ようやく普通の1日。
サンドットさんとも打合せをして、これからどのように家づくりを進めていくかを決めました。
まずは一階の土間に、キッチンを作るのが最初の仕事に。
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ここにキッチンを作ります。
今日はその資材集めを。
ホームセンターに行けばあっという間に材料が揃う。
だけどここでは、山にあるものを取ってくるところから始めないといけない。
柱用にまっすぐの材料が欲しいのだけど、自然界には意外にまっすぐの材がないので大変。
ゆっくりゆっくりですね。

そうそう、久しぶりにサンドットさんの新しい技を見ました。
バナナを取ってきて、それを吊るそうとした時のことです。
あ、ここではバナナは、通常木になっている状態で保管します。
木になっているバナナは通常、50本から100本ほどあるので、10キロ以上あってとても重いのです。
それを吊るそうとしたけど、ヒモがない。
そこでサンドットさん、その辺に落ちていたツルを拾ってきて、丈夫になるようにそのツルを編み始めました。
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すると強度が増して、無事バナナを吊るすことができたのです。
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写真じゃイマイチわかりにくいかもしれませんが、かなり感動しました。
とにかくここで使う自然素材は、使い終わったらその辺にポイすれば、ゴミになることなく、自然の循環の中に取り込まれていく。
それがもう、そのまんま目に見えるのが、とても気持ちが良いのです。

あ、今日もう一つ感動したこと。
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右が4歳のうちの娘、左が2歳のサンドットさんの子どもです。
言葉通じないのに、2人で仲良く遊んでました。
子どもスゲー!

動画とりました。
サハイナンの家の様子です。
こちらからご覧ください。

10日目~サソリが出たー!

2年前にサンドットさんに教わったこと。
薪用の枝を拾う時は、折れてすぐの新しい枝よりも、時間が経って水分の抜けた枝の方がいいから、そっちを探すんだ。
だけど枯れ木にはサソリが住んでいることがあるから気をつけろと。

だけど一昨年、昨年と、枯れ木に住むサソリに出会ったことはなかった。
そして今日。
昨日に引き続き家のキッチンを作っている。
キッチンを作るにはまずは柱の穴掘りから。
こんな道具で手掘りで掘るんですよー。
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地道に見えるけど、井戸を掘るのに比べたら一気に掘り進むのでそんなに大変ではありません。
まあ時間はかかるけど。

で、その穴に柱となる木を突っ込みます。
やや朽ちぎみの古い木だけど、1メートル以上のまっすぐな木はなかなか見つからないのでそれを使用。
と思ったら息子が、
「サソリ!」
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見るとなんと4匹も!
1匹は普通の大きさ(5センチぐらいかな)、あと3匹は、5ミリぐらいの赤ちゃんサソリ(写真のサソリね)。

こえー。
妻が裸足で近くを歩いてたからなー。
刺されなくてよかったー。
そんなことで、枯れ木にはサソリが住むということが、情報ではなく経験としてわかったできごとでした。
怖いのでせっかく見つけた柱用の木でしたが、それは使わないことに。
また新しいの見つけてこなきゃ。

今住んでいるところには、もう一つ大きな問題があります。
蚊問題です。
森の中のステキなハウスといった立地ですが、実際は蚊の大量発生。
蚊帳の中で寝てるのにいっぱい刺されます。

サンドットさんに相談すると、蚊はレモングラスが嫌いだから、家の周りにレモングラスを植えろと。
というわけで、妻ががんばってくれています。
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雑草のように色んなところに生えているレモングラスを株ごととってきて、小分けにして家の周りに植えています。

他の人の仕事。
キッチンにニワトリが侵入してきてキッチンを荒らしてしまうので、ニワトリよけの柵づくりを。
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竹を割って一本一本、竹の部品を作り、それらを編み込んで柵を作っています。
この一本一本の部品を作る作業がまた大変。
竹って、割るとそこが刃物のように切れやすくなっていて、作っている人みんな手が傷だらけに。
イタソー。

そして今日もう一つの出来事。
バイクがパンクしたので、ぼくが修理屋さんに持っていくことに。
タイ語全くわからなーい。
でもまあ、修理屋さんに持っていってパンクしたタイヤを指差せば大丈夫でしょう。
一応、「チュアイ、ダイマイ?(お願いします、できる?)」だけ覚えていって指差した。
そしたらちゃんとやってくれました。
ありがたや。
内部のチューブを交換してくれました。
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驚いたのが修理代。
たったの150バーツ。
日本円で600円弱!
自転車のパンク修理でも1000円近くするのに、内部のチューブ代と修理代金、合わせてこの値段!
なんか安すぎて申し訳なくなる。
理由を考えると、人件費が安いから。
人件費の安い理由は多分、ここの人たちの暮らしが簡素だから。
つまり物価の安さの理由は、ここの人たちのシンプルな暮らしにあるのではないかと思うのです。

で、よく、人件費の安い途上国で作ってコストを下げるということをやりますが、タイの人たちの暮らしを知った今、なぁんかそれってずるくないかなぁという思いが湧き上がってきている、今日この頃なのでした。

だからパーマカルチャー研究所では、なるべく自分たちで作ってみる経験をしつつ、ただ値段の高い安いだけで判断しないような、そのモノができた背景を想像しながら買い物をしよう、なんてことを考えています。
まあそうは言っても、安いものにはどうしても目がいってしまいますけどね。

11日目~キッチンの柱用の資材が揃いました

引き続きキッチンを作っています。
キッチン作りにまず必要なのが柱用の木。
今回作るキッチンには、8本の柱を使うことに。
昨日、古いけどまっすぐの木を使おうとしたらサソリに襲われそうになったので、今日はちゃんと新しめの木を取りに行きます。
こんな感じで転がっている木を…
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ノコギリで切って持っていきます。
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写真で見ると簡単そうに見えると思いますが、転がってる木を切るのって、難しいんす。
ノコギリの刃が挟まれてしまって、ノコギリが動かなくなるんです。
これだけ切るだけなのに、20分とかかかることもあります。

そんなわけで今日の作業で、柱用の木をとりあえず調達して、柱を立てるために掘った穴に突っ込みました。
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これからどうなることやら。

作業が一段落したあたりで、サンドットさんが町へ行くというのでついて行った。
天気のいい日にトラックのような車の後ろに乗るのは気持ちいい。
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ナベとナイフを購入。
これで、自分の家でお茶飲みながら、果物を食べられます。
日が経つにつれて、暮らしやすくなってきます。

そして今日の夕飯は、町で買ってきたものを我が家で食べました。
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自分ちで食べると、自分たちのペースで食べられるので楽なのです。
町に行った時はこのパターンが多いな。

さて明日は、キッチンの形が見えてくるかなぁ。
早くキッチン(兼洗面所)を作って、歯みがき、洗顔をしやすくしたいな。

朝のサハイナンの様子、ビデオに撮りました。
サハイナンに滞在しているフランス人青年にも出てもらいました。
こちらからご覧ください

(この記事は、2017年12月11日12日13日のブログを再編集したものです)

アフリカの青年が将来に不安を感じない理由

2021年4月17日

サハイナンへの移動~後編

2018年11月13日

このタイでのパーマカルチャーファームでの暮らしが元となって、現在も山暮らし・遊暮働学のライフスタイルを実践的に研究しています。
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