1.虫が苦手な方は、見ないでくださいね
※虫苦手な方ごめんなさい。
今日は虫図鑑の話をする予定なので苦手な方はスルーされてくださいね🐝。
表紙の写真は今年のカナヘビの卵をそっとキャンドリングした時の様子。
赤ちゃんが手を動かしている瞬間を見せてくれて、心震えました。
人の赤ちゃんがお腹の中で腕を動かして、
お腹の皮が伸びるあの瞬間を思い出しましたよ。
私たちと同じ命。とても心震えました。
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さてさて、嫁です。
山に住んでいると色んな生き物に出会います。
8年前まで、蛾なんて大嫌いだったけど、
自然の中で暮らしているうちに美しいと思うようになりました。
“自分の感覚が覆されていく“たびに、心がハッとします。
これまで見ようとしなかったものを、見たいと思ってみてみたら
とても神秘的で美しいものだったと気付かされたように、
物事を違う気持ちで見るようになったら、今までとは見え方が変わるんですね。
自然を観察していると、とても大事なことに気づくことが沢山あります。
今日はそんなお話をさせてくださいね。
2.ヒトリ蛾
先日、娘の言葉に思わずニッコリする出来事がありました。
トマト🍅を食べに行った娘が
「綺麗な布を着た蛾が落ちてるよー!」
というので見に行ったら、この子「ヒトリガ」。

7月に山の小道を爆走しながら通り過ぎていく🤣、
モコモコのクマ毛虫の成体なんですよ。

毛虫なのに、いつも爆走して歩いているちょっと面白いやつ笑w。
今年も出会えた成虫のヒトリガはキリンの毛皮のようにとってもキレイでした。
ムスメが「布みたいだね〜。」と表現する理由もよくわかります😊。
一つご注意を⚠️
幼虫の時は触っていたクマ毛虫ですが、
アルカロイドを含む葉を食べ体内に毒を溜め込むため、
成虫は触らない方がいいそうですのでご注意を。
3.キリギリス属のエゾツユムシ

Wikiさんから借りてます。
これね、夜になると、
ツツー…ツツー…って、それはそれは澄んだ声で鳴くんです。
そう、あの秋の虫を思わせる風流なバッタ。
このこがね😅。笑。
どうやらインゲンをとりに行った時に、私の肩や背中にくっついてくるらしく、
今年はすでに3回も室内に侵入。
彼らを室内に招くと大変w。。。
昼間はなかなか見つからない上に、
夜になるとそれはそれはいい声で鳴き始めるんです。。。
1匹いるだけで、
家中がコンサートホールになります、笑。
とってもさわやかに睡眠妨害されるのだけど、
捕獲してお帰り頂くのはなかなか難儀でして・・・・・。
今年は3匹侵入し、ついでにコオロギも加わり大合唱。
夏の終わりを痛感するこの季節🤣。
朝でも夜中でも虫を捕まえる暮らしも自給自足ならですね、笑。
4.クスサン

クスサンは毒性はないけれど、体調は8センチもあり、
我が家では通称モスラと呼ばれております笑。
そんな彼らは、成虫になってから1週間しか生きません。
口が退化し、飲まず食わずで子孫を残し散っていきます。
なので、見た目とは裏腹の儚さに、出会う度に、頑張れよーと思ってしまうヨメ、笑。
この子らもよく見ると
けむくじゃらの顔が茶うさぎみたいでかわいいんです。
触覚も葉っぱのようでとても美しい。。。。
5.森の妖精オオミズアオ

言葉にできない彩りを放つ、とても美しい蛾。
透き通るような儚い色で明け方に森を飛ぶ姿は、本当に森の妖精です。
そんな蛾たちですが、
人は虫の生き方からも沢山知恵を頂いているんですよ。
蛾の目(モスアイ)の構造を生かし作られた反射材が、私たちの生活に生かされていると
聞いた時は敬意を抱きました。
人は自然界から、とてつもなく多くの知恵と食べ物を頂いている。
本当に感謝と敬意だなあと感じます。
怖い、気持ち悪いだけだった蛾への感情が敬意に変わった瞬間。
感性が覆された瞬間を今でも思い出します。
自然の中にはいまだに人にはわからない多くの不思議と知恵が隠れている。
「畏敬の念」という言葉の重みをずっしりと感じます。
たくさんの自然があるからこそ
私たちは心穏やかに生きられるんじゃないかといつも思います。
昔の人たちはそれをもっと感じていたから
自然の中に神様がいると表現したのでしょうね。
自然への敬意を忘れずに生きていたいものです。
6.自然が教えてくれること。
虫がさほど得意でない娘が
「キモ」ではなく、
「キレイな」布をきた蛾が落ちてるよー!
と受け止めてくれた感性が素敵だなと思いました。
子どものうちに沢山感性を震えさせることの大切さを、ここで教えてもらっています。
娘はぶっちゃけ、さほど虫が得意ではないけれど、彼らを見て
「キモ!」ではなく
「キレイなハネ」とか、「卵産んで死んじゃうんだねー」
と、そのままを受け止め言葉にしてくれるのが嬉しい。
そんな子どもたちを見ながら、気づかさる。
自然の神様が育ててくれるのは
「ありのまま」を受け入れる感性なのかもしれないな、と。
大人になって自然に触れた私も
小さい人よりはずっと時間がかかるけれど
ありのままを受け入れるということを体感しています。
自分には(人間には)どうにもならないことがある。
なんでも自分(人間)の思い通りになるものではないのだということを知り、
与えられたものに感謝しながら謙虚に生きられる人間でありたいと
しみじみと思います。
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