お醤油の島、小豆島にてヤマロク醤油さんの蔵見学

1.小豆島へ。

念願の小豆島(しょうどしま)へ、お醤油蔵の見学に行きました♫
京都での麹作り勉強会のついでに行ったので、神戸から往復夜行フェリーで移動。


「睡眠の質」を大事にしたいお年頃なので、笑、寝床を確保できるチケットを選びましたよ。雑魚寝ではありますが、上等です。
しかも帰りの便は、船内お風呂までついていて、楽しかったー。
いいですね、船の旅も。

せっかくの香川県なので、船内でおうどんをいただきました。
注文したのはレモンうどん。
想像以上に酸っぱかったですが、美味しかったですよー。

2.小豆島を歩く。

降り立ったのは土曜日。
小豆島は小さな島なのに、お醤油蔵がたくさんある文化の要のような場所。
この日は、半分以上の蔵がお休みで、バスと徒歩&予想以上の気温で娘を連れての移動は困難を期し笑、足を運べたのは本命のヤマロクさんのみでしたが、とっても勉強になりました。

水路が入り込む風情のある街並み。
車がないからこそ味わえる景色があります。

時々蟹が顔を出す水路。
寄り道をした後は、バス中心に歩いて移動。
ヤマロクさんは最寄りのバス停から坂道をしばらく歩きます。

途中の畑のおばあちゃんに話しかけるとニコニコとおしゃべりを返してくださって
「声をかけてくれてありがとうねー。」なんて言葉ににっこりほっこり😊
旅先のこんな地の通ったやり取りにいつもパワーをいただいています。

道に迷いつつ、もう少し。
ここから路地の坂道を登ればゴールです。

3.ヤマロク醤油さんにて。

到着をしてほっとして受付を済ませ、蔵に案内していただきます。

圧巻の木桶が並ぶ蔵の中。
いい香り。

建物を修理して、桶を直し、階段を直しながら、引き継がれてきたのであろう時間を想像します。

桶を見せていただきました。
吉野杉で作られた木桶は150年、使い続けることができるそうです。
想像を超えるすごい資源であり、技術。
本当に心震えます。

桶の外側にも微生物が溢れています。

そうしてこちらが150年を迎えたもの。
微生物たちの宝庫。圧巻です。
もう使えない、と職人さんが判断するまでもうしばらく使い続けるそうです。

そうして2階を少し見せていただきます。

ヤマロクさんのお醤油は鶴醤(つるびしお)と呼ばれる再仕込み醤油が有名。
2年仕込んだお醤油を絞った後、醤油麹を混ぜてさらに2年醸した4年もの歳月をかけたお醤油です。

自分もお醤油を仕込んでいるので、4年という歳月がどれほどのお付き合いなのかを想像します。

すごい文化ですし、私たちはすごいものを頂きながら生かしてもらっているんですね。

ヤマロクさんのお醤油をテイスティングさせていただいた後、お土産をかって、
お醤油アイスとプリンをいただきました。

お醤油がカラメルのような役割をしておいしかったですよ。

トマトは醤油を絞った後の粕を肥料にし
農家さんが作られたもの。おいしかった。

雰囲気もとても素敵な場所で。

ヤマロクさんといえば忘れてはならないのが、木桶職人もされているところ。
木桶職人さんがいなくなれば、文化はなくなっていくしかない。
木桶のお醤油が作れなくなる、ということで、社長さんご自身が木桶づくりを勉強され、木桶職人さんになられているのです。

その熱い思いをHPで拝見し、足を運んでみたかった蔵の一つでした。
ヤマロクさん、ありがとうございました😊

いろいろと学ばせていただいて蔵を後にし、島を散策します。
郷土料理のひとつ、そうめんの製造所により、生そうめんをいただきました。
干す前のそうめんってプリッとしていて、いつものそうめんとは別物で面白いですね。

3.昔ながらの醤油づくり。

最後にフェリーに乗る前のバスを待ちながら寄った場所で、昔のお醤油作りの様子の
模型を拝見しました。

こちらはお醤油の麹を作っている場面。室内では大豆を煮て小麦をいって、
麹を醸しています。

外では小さな木桶に小分けしているのでしょうね。


こちらは奥ではお醤油を寝かし、手前右はお醤油を絞っている様子。
手前左は火を入れて発酵を止めていますね。

最後にこちらは木桶を直しているところでした。

人の力と知恵を使って生きてきた時代のお醤油作りが丁寧に再現されていて興味深くわかりやすい展示でしたので、ご紹介させていただきました。

この国に伝わるとても豊かなありがたい文化であるお醤油。
こうして引き継がれてきたんだなあとしみじみと思いました。

4.我が家の暮らしが本になりました!🌱

我が家でもお醤油をいくらか仕込んでいます。

お醤油は夏場は酸膜酵母が発生しやすくこまめに混ぜてやったりと、少し手間がかかります。
そうして絞るにも時間がかかりますし、その後の火入れの火加減が難しい。

私はまだまだ試行錯誤で、プロの方には敵いませんが、
こうして、自分の力で作ってみることで、
作ってくださる方への感謝や、昔の人の知恵を想像し、生かされていることへの感謝が湧いてきます。

そんな私たちの日々の暮らしが本になりました。

お醤油作りの様子、卓上のお醤油絞り機の作り方も載せています。
こちらのお醤油絞り機は、豆腐用の豆乳を絞ったり、柿酢を絞ったりすることにも使っています。

よかったらお手に取っていただけましたら嬉しいです。

家庭で手づくり醤油を仕込みます

2024年4月19日

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