嫁です。
麹作りが好きです。
麹を仕込んでは、何を作ろうとソワソワワクワク✨
1.麹から酵母を育てる。
今回は焼酎用の黒麹から、ムスメとパンを作りました。
まずは黒麹を甘酒にして、水を追加、麹酵母を作ります。
1日一回、蓋を開けて空気を入れてあげてふります。
北国のコンテナハウス。
昼は10度台をキープする室温も、夜になり、薪ストーブの熾火が静かになると、5度以下に落ちるため、発酵はゆっくり。。
6日ほどかかってやっと、プシュッと勢いよく、泡が上がり始めました。
2.元種を作る。
さあ、ここからは元種(もとだね)作りです😉
起こした黒麹酵母と強力粉を混ぜ混ぜして、24時間。
発酵デパートメントさんのサブスクをきっかけにトライした天然酵母パンですが、まだ慣れないので、これでいいのかなあ?と娘とドキドキワクワクで作っていきます。
1日目の元種はあまり膨らまず、ちょっと不安になりましたが、酵母がプシュッと泡立つので、できるとこまでやってみようと24時間後、2回目の元種は育て。
それからまた24時間。
薪ストーブの近くに置いていますが、夜中の気温の低下で発酵もゆっくりな様子。
それでも2回目の元種育ての後は、ほら!☺️
諦めないでよかった、と嬉しくなって3度目の元種育てを進めます。
そうしてまた24時間。
しっかり育ってくれた元種でパンを捏ねます。
強力粉、少しのお砂糖、塩、お水、元種を入れてこねこね。
アレルギーもあったので、ムスメにとっては初めてのパン作り。
でも手つきは私より上手で、いろんなことの経験の賜物だなあと、自分の手を動かすことの大切さをあらためて感じます。
そうしてまた24時間、かけて一次発酵をさせます。
菌たちが好む環境を探し探ししながら育てます。
その奥深いこと。
やればやるほど、そう感じるんでしょうね。。
ドキドキワクワクでワクワクしながら2次発酵へ。
3.パンを焼く。
そうしてね、焼きました。
我が家はオーブンがないので、フライパン焼きですが、こんなに綺麗に✨
ムスメと感動しながらいただいた、初めての手作りの天然酵母パン。
しかも、知り合いの農家さんが育てた強力粉を我が家で挽いたもの。
次はどんなものをどんなふうに作ってみようと夢が広がります。
そして麹の可能性にもワクワクがつきません😆。
4.菌との暮らしで思うこと。
私が菌に興味を持ったのは森で暮らし始めたことがきっかけでした。
素人の自給自足、コンテナハウスの修繕ひとつとっても、ゆるくはなく、すぐに窓を増やせない日々。
森の湿気で、カビ問題が発生するんですね。
みなさんどうしてるんだろうと、我が家に遊びにきた手作りの暮らしをしてるおじちゃんに聞いたら、
「森は酵母やなんかも多いからねえー。」
と、答えてくれたのです。
それを聞いて、カビに敵対心を持っていた自分を自覚しました。
「自然の中で暮らすって、自分にとって都合のいいことばかりじゃないよなあ。
そんな自己中さを持っていたら、ここでは生きづらいよね。」
はたと、そう思ったのです。
そうして、菌のことを観察して、勉強してみようと思いました。
そして、発酵や保存のことをディープに学び始めたんですね。
ここに来てもう四年が経ちます。
菌って、面白いですね。
今回は、甘酒から酵母を起こす時から、この場所は好きかい?と丁寧に丁寧に菌たちに聞きながら育てました。
先日、へしこを教わった、たや先生から「菌と対話していくんだ。」というお話をお聞きし、今までより、もっと丁寧に菌の様子を観察していきたくなって、そうしてみたのです。
天然酵母に関しては、以前にね、レーズンから起こそうとして失敗したことがありました。
その時は、ミシマ社さんという、小さな出版社さん主催の夏のオンラインスクールで、タルマーリさんご夫妻がレーズン酵母のピタパンをレクチャーしてくださったんです。
長いこと菌とともに暮らしてこられ、たくさんの研究をしてこられたタルマーリさんが、香料をつけていたり、新しいお家だと酵母作りはうまくいかないんだ、と話しておられました。
その頃、我が家は、雨漏りや床下浸水で、突貫工事を終えた後。
壁には合板を使っていました。
それでも、娘と楽しみにトライしてんですね。
そしてその結果は、タルマーリさんのおっしゃるように、カビが発生したのです。。
そのあと、場所を変えて実験すればよかったのですが、そのあと、なんやかやでやらずじまいで数ヶ月。
今回、晴れて、行動し、初めての成功を収めました✨
次はレーズンで起こしてピタパンを作らないとね、と、娘と張り切っていますが、菌と対話していくって、面白くて、深いなあと改めて感じています。
私たちがここで暮らしていくには、野生動物の動きを観察したり、木々の様子を観察したり、菌の気配を感じながらでないと生きていけないなあと思います。
今でも雨漏りする我が家。
以前に、シロアリが来るからすぐ対処しないといけない、と言われたことがありますが、この前の夏、自ら工事をしてみたら、シロアリは1匹も発見できず、ダンゴムシが分解をしていました。。ダンゴムシがゆっくりのんびり、木材や畳を土に分解していたんですね。
観察してみないとここでは暮らす術は見つからないねえ、としみじみと感じた出来事。
森で暮らすって面白いです。
目の前でたくさんの疑問が生まれ、自分自身の観察と先人の知恵とともに解決していきます。
昔はそんなゆっくりとした学びがたくさんあったんだなあと思いを馳せた出来事。
天然酵母はシンプルが合いますね😉
こだわりの酵母パン屋さんがいちじく胡桃や、チーズ胡桃を作るわけがわかりました。
菌のおかげで楽しいことが増えました。
ありがたいことですね。
暮らしの中の「食べる」ということが、仕事にも、学びにもなる暮らし。そんな、暮らしと仕事が一体化した「遊暮働学(ゆうぼどうがく)」のスタイルで生きています。
「遊暮働学って何?」という方のために、無料のメール講座で、遊暮働学を解説しています。
下のフォームから、メールアドレスだけでも読むことができますので、興味のある方はどうぞ!