1. パーマカルチャーとコミュニティ
パーマカルチャーとは、持続可能な暮らし方。
でも、何をやれば持続可能な暮らしになるのかは、人それぞれに違いますし、様々な考え方、実践方法があります。
ですから海外・国内、地域、個人レベルなど、本当に様々なパーマカルチャーの事例があります。
例えば、パーマカルチャー実践にあたってのキーワードとして、例えばこのようなものが挙げられます。
- コミュニティ
- 環境に配慮した農法
- 循環
- 地域文化の継承
- DIY
- 地産地消
- 再生可能エネルギー
- 助け合い
- コミュニティガーデン
- 家庭菜園
- 自給
- ポットラック
この記事では、①コミュニティという視点から見たパーマカルチャーを、上記キーワードと事例を通して、解説します。
我が家は、札幌市南区の山奥にある、五郎さんがリーダーとなって20年前に開拓した「エコロジー村(略してエコ村、五郎さん命名)」の15,000坪の敷地の一角に住まわせていただいています。
エコ村では、当初から開拓に携わった方々数世帯がコミュニティを形成し、普段から協力し合いながら暮らしています。
2. 年末の餅つき
2019年の年末は、エコ村のみんなで餅つきをしました。
こちらは、その時に使ったお米。
お米に「特別栽培米」の文字がありますね。
特別栽培米とは、4区分に分かれていまして農薬使用量が(通常に比べ5割以上削減~不使用)栽培期間中の化学肥料(窒素成分) の使用量(通常に比べ5割以上削減~不使用)のお米をまとめて特別栽培米といいます。
ふくい味覚倶楽部
ということで今回使ったお米は、パーマカルチャー二つ目のキーワード、②環境に配慮した農法により作られたものです。
このお米は玄米なので、まずは精米しました。
するとこのように、米ぬかがたくさんとれます。
この米ぬかは、ぬか漬けに使ったり、春までとっておいて畑に肥料として撒いたりできます。
特に畑に撒くと、採れた作物(米)の不要な部分をまた土に戻すということで、パーマカルチャーのキーワード③循環が起こりますね。
エコ村での餅つき、以前は杵と臼を使ってかなり本格的にやっていたとのことですが、皆さん高齢にもなってきたということで、この時は室内で餅つき機を使って作りました。
経験豊富な皆さん、一口サイズに作り上げるのが上手だし、めっちゃ早い。
娘もその様子を見ながら自分でも真似して作ってみたり、楽しく参加してました。
年末のお餅つきという文化が、高齢者から若い世代へなされているわけですね。
パーマカルチャーのキーワード、④地域文化の継承です。
できたてのお餅を、好きな味付けでいただきます。
この日用意したのは、のり、大根おろし、納豆、あんこなどなど。
お餅を食べながら一家団らんならぬ、コミュニティ団らんの風景。
こんな感じで、エコ村はご近所さん同士でコミュニティ暮らしを実現しています。
ご近所さんとは言っても、ただの近所ではなく、20年も前に一緒にこの地を開拓した仲間だからこそできる連帯感なのかもしれませんね。
(そんなコミュニティの中に、途中から仲間に入れていただけてありがたい限りです。ここでの暮らしを始めた時のブログはこちら。)
3. 年始の新年会
2019年の年末は実家の旭川に帰省しましたが、大晦日と新年はエコ村の一角に自宅(パーマカルチャー研究所)で家族で過ごしました。
五郎さん一家も自宅で年末年始を過ごしていたようで、元旦、新年のご挨拶に行ったところ、「よかったら夜、一緒に新年会をやらないかい?」とのお誘いをいただきました。
子どもたち、めっちゃ大喜び。
やっぱり新年、みんなでお祝いできるといいですねぇ。
料理上手な五郎さん奥さん、いつもおいしい料理を作ってくれます。
この日も、お正月らしい素敵な料理を作ってお迎えしてくださいました。
幸せすぎる!
五郎さん奥さん、さらにうちの子どもたちに、
「お正月に、神様にお供えした御神酒を飲むと、いいことあるんだよ〜。
お酒の匂い嗅ぐだけでいいから、ちょっと匂い嗅いでごらん?」
と。
お酒の匂いを嗅いだうちの子たち。
すかさず、吾郎さん奥さんがお年玉を出してくれて、
「ほら〜。いいことあったでしょ〜?」
子どもたち、テンションMAX!
ありがたすぎます〜。
こんな感じで、五郎さんご夫妻とともに、素敵な新年を迎えることができました。感謝!
4. 薪ストーブの薪をみんなで山から切り出す
エコ村の人たちは、みんな薪ストーブを使っています。
なんとこの薪ストーブは、五郎さんの手作り!
しかもピザ窯つき!
エコ村の暮らしでは、⑤DIY(Do it yourselfの略。自作、手作り。「日曜大工」とほぼ同じニュアンス)がたくさんあります。
そもそも、五郎さんの家自体も、五郎さんの手作りだったり。
そして薪ストーブ用の薪を作るための薪割り機。
この薪割り機まで、五郎さんの自作!
笑っちゃうぐらい、DIYレベル高すぎますw
数年前に、こんな暮らしをしたいなぁとぼくが妄想レベルで考えていた暮らし。
その妄想レベルの暮らしを、エコ村の五郎さんは遥かに超えるレベルで実現していました。
初めて五郎さんのエコ村を訪れた時の、ぼくのびっくり仰天っぷりは、こちらに記録してあります。
話を戻しまして、薪ストーブ用の、この薪はどこから持ってくるのかというと、エコ村の敷地にある木を、エコ村のみんなで協力して切り倒して、小さく玉切りしてから薪小屋まで運んできます。
自宅の敷地にある木を使うというのは、⑥地産地消でもありますよね。
そして薪というエネルギーは、化石燃料と違って数十年で再生可能な、⑦再生可能エネルギーです。
この、地産地消の再生可能エネルギーという薪を、エコ村のコミュニティメンバーで協力(⑧助け合い)しながら準備して、使っています。
5. 畑も一緒にやってます
エコ村では、畑も一緒にやってます。
皆さん農作業もベテランなので、魔法のように、次々に作物を作り上げてくれます。
新入りのぼくらは、見よう見まねでやりますが、なかなかうまく育ってくれません。難しいですね。
そんな我が家が得意なのは、収穫。
皆さん、作るのが上手で、食べきれないほど採れることもあるので、そんな時は食べ盛りの子がいる我が家の出番ですw(感謝!)
数世帯、数人規模でやっていますので、地域で共同でやる畑の⑨コミュニティガーデン、自宅でやる⑩家庭菜園の、ちょうど中間ぐらいの規模ですね。
6. 持ち寄りごはん
エコ村では、定期的に、持ち寄りごはん会もやってます。
パーマカルチャー的、現代風に言えば、⑫ポットラックですね。
昨年はMさんが、野生の鹿肉を持ち寄ってくれたことも!
7. まとめ
こんな感じで、2018年にエコ村の仲間に加えていただいたことで、思い描いていた以上のパーマカルチャー暮らしが実現できています。
ありがたいことです。
パーマカルチャー的暮らしをしてみたい方は、さすがにいきなり薪ストーブの自作は難しいと思いますのでw、仲のいい友達との持ち寄りごはんなどから始めてみてはいかがでしょうか。
外食では得られない、心の交流や豊かさを感じることができますよ。
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