タイのサンドットさんが運営する、パーマカルチャーファーム、サハイナン。
この年2017年は、15年、16年に続いて3度目の長期滞在。
この年は、前の年に自分たちで作った家に寝泊まりしながら、その家をさらにグレードアップしていくことがメインの仕事です。
これまでにキッチンとシャワールーム用の屋根が完成し、次はトイレを作ることにしました。
63日目〜ヒモがない時には…
今日の夜は、またまたバンブースティッキーライス(竹の中にもち米とココナッツミルクを入れて焚き火で炊くごはん)。
今は相当人数が多くて、自分が滞在した中では最高人数。
もう数えるのもめんどくさくて数えてないけど、多分25人ぐらいいるんじゃないかな。
先日までは、長期滞在者とか農作業全般が得意な人が泊まっていたのだけど、彼らが帰ってしまってサハイナンの仕事がよく分かってるのはうちらしかいなくなってしまった。
となると、バンブースティッキーライスを作るのもうちらです。
慣れた人がいるときには自分は引っ込んでて、楽してたんだけどなぁw
助っ人のリオーネ君と共に、森に竹を取りに行きます。
ヒモがないからその辺のつる性の植物をヒモがわりにしてバイクに固定。
竹にもち米をセットして焚き火へ。
これから1時間ほど、焚き火で暑い中、竹の面倒を見ます。
全体がまんべんなく炊けるように。
パーティ準備中。
今回のバンブースティッキーライスは、サンドットさんに今までで1番良いと褒められた。
がんばった甲斐がありました。
おかげでトイレ作りは進まなかったけどw
関係ないけどこの写真は、焚き火でのジャングルクッキングの様子です。
ラジパー収録しました。
目標達成に必要な意識について。
こちらからお聴きください。
年始に2018年の目標を立てた方は、聞いてみてください。
64日目〜初めての本格的セメント作業
いよいよトイレの本体を作る作業に入ります。
先日買ってきたトイレはこれ(横から見たところ)。
これを乗せる台を、石とセメントで作ります。
全然知らなかったー。
セメントはさすがに店で買ってきました。
重いとは思ってたけど、想像を絶する重さ。
30キロぐらいかと思ってたら、なんと一袋50キロもありました。
車からこの袋を下ろしたあとは、持ち上げられなかったので雪だるまのようにゴロゴロ転がして運びました。
カッコ悪すぎ。
工事現場の人は余裕で持ち上げてるように見えるんだけどなぁ。
セメントはアルカリ性。
素手で触ると手がヌルヌルになって溶けていく。
だから絶対に素手で触ってはいけない。
というのが自分の机上の知識。
だけどサンドットさんに聞いたら、大丈夫大丈夫と。
短時間なら、そしてすぐに手を洗えば大丈夫とのこと。
他にも、セメントは水や空気に触れたら即固まるんじゃないかとか、色々不安だらけ。
でもやるしかなく、恐る恐る開封してバケツへ。
セメントと砂、水を1:3:1の割合で混ぜるようです。
この配合では、何ができるんだろう?
モルタル?
セメント?
コンクリート?
このあたりよくわかりません。
そしてこんな感じで土台を作ります。
そして石と石の間をセメントで埋める感じ。
30分ほど作業してみました。
心配していた手の方は…
思いっきりヌルヌルになって、水で洗ったけど長時間お風呂に入った時のように指がふやけてました。
ダメじゃん!
サンドットさんの肌は強すぎです。
弱っちいぼくの肌はダメなようなので、即ゴム手袋を買いに。
その後は安定的に作業をして、何とか全ての石をくっつけることができました。
もう一段ほど石を重ねる必要がありますが、初の本格的セメント作業は、とりあえず順調だったかな。
教訓は、やはりゴム手袋は使いましょう!ということで。
ラジパー収録しました。
アクセスアップのため(笑)、再び妻に登場してもらいました。
調べ尽くす前に試してみることの大切さについて二人でしゃべってます。
こちらからお聴きください。
65日目〜ヘチマスポンジ
サハイナンでの洗い物のお話。
タイトルの通り、ヘチマスポンジ使ってます。
最初緑色で、小さいうちはキュウリのように食べられます。
でもそのまま放っておくと、大きくなって茶色くなって中身がスカスカになります。
そしてパリパリになった茶色い皮をむくと。
こんな感じでスポンジになります。
触りごごちも普通のスポンジのようで、スポンジとしての品質は充分です。
使っていると、やっぱり段々とボロボロになっていくので古くなったら捨てます。
捨てる場所はジャングルなのでその辺にポイ。
あとは虫や微生物たちが時間をかけて分解してくれます。
普通のスポンジはどうなんでしょう?
ちゃんと燃えるゴミとして処理すればいいような気もします。
でもホントにそれでいいのかなぁと思ったり。
燃えるゴミはちゃんと自治体が処理してくれてるとは思うんだけど、ホントに問題なく処理できてるのかなぁと。
ヘチマスポンジは間違いなく自然界が分解してくれるんだけど、普通の売ってるスポンジはどうなんだろう?
燃やせばホントに大丈夫なのかな。
焚き火の中でプラスチックの袋とか燃やすと、すごく嫌なにおいがする。
いかにも有害という感じのにおいが。
ちゃんとした大型の焼却炉で高温で燃やせば有害物質はほとんど出ないとも聞く。
だけどそれでもちょっとは出るんじゃないかな。
で、あらゆるゴミがちょっとずつ有害物質をもし出すのなら、やっぱり環境はちょっとずつ汚れていくんじゃないかなぁ。
だいじょぶなのかなぁ。
こういうヘチマスポンジのような、生態系の循環の中に完ぺきに溶け込んでいるものを見ると、今まで当たり前だった、こういう普通に売ってるスポンジとかに疑問を抱いてしまう。
そしてシティライフのあり方全体、つまりは普通の暮らし方というものに疑問を持ってしまう。
疑問を持ってもどうしようもないような感じもするかもしれないけど、自分は変えられるところはやっぱり変えていきたいと思う。
そして変えたことで、自然の循環の中に入る気持ちの良さを感じられる。
この気持ちのよさは、なかなか体験してみないとわからないんだけど、なんとかこれを伝えて、わかる人が増えればいいなと。
そうすると、生きていく上での色々な不安というものが少なくなっていくんだよね。
多くの人が、そういう不安の少ない状態で生きられれば、もっと世界は良くなるだろうなと。
そんなことを、ヘチマスポンジから思ったのでした。
(この記事は、2018年2月3日、4日、5日のブログを再編集したものです)
このタイでのパーマカルチャーファームでの暮らしが元となって、現在も山暮らし・遊暮働学のライフスタイルを実践的に研究しています。
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