1.90歳のおばあちゃんに会いに。
郷土料理とお漬物をこよなく愛するわたしに、
お友達が紹介してくださった90歳のおばあちゃん。
おばあちゃんにお話をお聞きしたくて、郷土料理も習いたくて、
会いにきました。
おばあちゃんは笑顔が柔らかな優しい方で、
突然押しかけてきた私たちを孫を迎えるかのように迎えてくださいました。
到着した日の夜は、手作りのおでんで迎えてくださり、
次の日は保存食である生姜の佃煮やお豆の煮物、野沢菜の切り漬け、
たくさんのこの地の食材を活かした手料理を食べさせてくれました。
2.おばあちゃんのこと。
おばあちゃんは、合わせて240歳になるお仲間さんと3人で
「のらにんじん」という名前で洋裁や織物、さしこで作品を作り、年に2回展示会をされています。
ファンの方が九州からもいらっしゃるとのことで、
展示会に向けて、値段をつける作品はもちろん、皆さんに喜んでもらうためのプレゼントまで、染めから丁寧に作られているというとてもとてもパワフルな方。
お仲間さんもとても素敵な方々で、工房ではいつも笑いが絶えません。
この御三方は娘さんの力を借りてYouTubeを発信してらっしゃいます。
「タヌちゃん」というお名前で、まめに更新されています。
おやきなど、郷土料理を作られている場面もありますし、洋裁や、いつも笑いの絶えない楽しい雰囲気が素敵なのでご紹介させていただきますね。 タヌちゃん ご視聴、そしてチャンネル登録をしていただきありがとうございます😊 おかげさまで”2024神無月展”、大盛況のうちに幕を www.youtube.com
3.すいとん作りと五平餅作り
おばあちゃんのお知恵を集めて工房で、郷土料理を教えていただくことになりましたよ。
お一人ずつの知恵がいろんな場面で弾けます。
楽しかったなあ。。
まずはすいとん作り。
すいとんって、粉をお団子にして煮込むのだと思っていたけれど、
こんなふうにテローンって落とすんですって。
たくさんのお野菜とお肉が入ります。
おばあちゃんの味見のシーンはなんとも暖かな気持ちになりますね。
お味噌で味をつけて出来上がりです。
続いて五平餅作り。
炊き立てのうるち米を半殺し(米粒を半分ほど残す程度に潰した状態のことを、こう言います)にして丸めます。
この丸め方もコツがいります。
ぎゅっとまとめてやらないと、棒に刺した時に崩れてしまうんです。
何度もそれを経験してる私、ここでしっかりコツを教えてもらいました😆
さあ、やきますよ。
おばあちゃん達はドラえもんのポッケのような知恵袋を持っています。
お餅の焼き台はU字ブロック!
そこに炭を置いて、網を乗っけて焼いてくれました。
次々と出てくる知恵にワクワクの私✨
人生の時間を積み重ねてきた余裕なのかな。
おばあちゃん方はいつもケタケタとよく笑ってらっしゃいます。
おばあちゃん達と一緒にいる時の学びって知恵だけではないなあって
いつも思います。
長い人生の「たくさんの思い出」や「今も続く想い」と共にありながら、
この溢れ続ける笑いに、なんとも言えない力強さと優しさを感じずにはいられません。
おばあちゃん達が繋いで来てくれたお料理って、愛そのものだなあっていつも1人感慨に浸ってしまうんですよね。
ちょっと嫌なことがあった日の夕飯、「愛をパクッとたべたらきっと、元気になるよね。」っておまじないを兼ねて、「さあ、今日は誰に教わった郷土料理を作ろうかなあ。」って思いながら作ることもしばしば。
五平餅を軽く焼いたら、くるみダレをかけます。
長野は昔は鬼ぐるみで作っていたそうです。
今回はくるみ味噌ダレではなく、くるみ醤油ダレ。
ちょっと甘くてくるみの濃厚な味がとっても美味しい。
「のらにんじん」名物の三美婆(美人の3人組のおばあちゃん😊)が作る五平餅には敵わないけれど、教えていただいたお料理を、冬の間にレシピとして残せたらいいなあと
考えています。
4.差し入れのお漬物達。
差し入れがお漬物だなんて夢のよう✨ですね、笑。
おばあちゃんたちの差し入れは、お漬物、田楽味噌、りんごに柿。。
おばあちゃんがお元気ですかご長寿なのは、「こんな暮らしをされているから?」ってすごく思います。
おやつではなく、ご飯の延長。
それがいつものこと。。
そしてもう一つこんなお話も。。
各地の伝統行事、もち投げ。
「今でこそ、袋に入っているけれど、昔は、そのまま投げて土を👕の端でホロって食べていたんだよ。」とこれまたゲラゲラ笑いながら話してくれます。
よく動き、お天道様の光を浴び、自分たちで作ったものを食べてきた世代の方達。
いろんな菌と共に生きてきた方達。
強くてしなやかだなあと隣にいて感じます。
さあ、差し入れのお漬物をお見せしないとですね。
左手前→ウリの奈良漬け、左奥→大根の粕漬け
右手前→かぶ漬け、右奥→大根のビーツ漬け
お漬物バイキングが嬉しくて、たくさん頂きましたよ。
お漬物レシピも残していけたらいいなと思いますのでこれもまた、
書き溜めていかないといけないですね。
おばあちゃん方の想いと共に残していきたいものの一つです。
さてさてこんなにいただいたのに田楽と、
おやきまで食べさせてくださって胸がいっぱい。
余談ですがね😆。
私は、おやきって、粉の部分がふわふわしているものだとおもっていました。
違うんですね。
皮がもちもちしていて具がしっかり。
あんこ、かぼちゃ、カブ、切り干し大根、きんぴら大根、ひじき煮、野沢菜。。
パンにきんぴらを合わせようとは思わないけれど、さすが日本生まれですねー😊
次はおやきを習わないといけません〜😊
おばあちゃん方にお会いして感じたのはとても働きものだということ。
おやきを作っている間も、皆さん何かしら仕事をされて、そうしながらいっぱいおしゃべりして大笑いされていて。
私はどんな風に歳を重ねたいかなとこうして考えるきっかけをもらっています。
畑をしたり、お裁縫をしたり、漬物を作ったり。
とにかく身体を動かして一生懸命働いて、お友達と会ってたくさん笑って。
時々やってくる大変なこともその中の一つとして一つずつこえながら、一生懸命生きて行ってみよう、と、そう思います。
今日もおばあちゃんたちみたいのたくさん笑いながら1日を過ごせたらいいな。
読んでくださりありがとうございます。。
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