石けんネタが続いています😊。
石けん作りも大切にしていることの一つなので、ちょっと整理しながらここで書いてみようと思い、数年間で培ったことをまとめています。
石鹸作りをする様になってはや4年。
4年と少し前、タイの山岳地帯で石鹸を使わない暮らしをしていました。
あちらでは暮らしも仕事も山なので、砂っぽこり程度なら気にせずいることができましたし、手洗いなどもまっさらになる必要もなく、水で洗えば問題のない環境だったので、気持ちよく石けん無しライフをしておりました。
けれども帰国して、文化や環境も違う上に、日本での暮らしは照明も明るく、埃っぽい服を着ている人もいないので、石けんは必要なものだと感じ、どんなものがいいかなと探すようになりました。
できる限り環境負荷の低い石けんを使いたいなど、いろいろ試行錯誤しているうちに考えているうちにたどり着いたのが「石けんを手作りする暮らし」でした。
毎日使うものですから、どんな風にできているかを知っておくって大切だなあと今でも感じながら作業をしているんですよ。
1.廃油から洗濯石けんを作る。
4年前、近所の自然食レストランで廃油が出るので、声をかけて分けてもらう様になりました。
一度に仕込むのは1.8リットルの焼酎パック2本分。
苛性ソーダ水に廃油を少しずつ混ぜて、ヘラや泡立て器でかき混ぜていきます。
苛性ソーダを扱うので手袋とマスクをしながら、しっかり20分ほどかき混ぜていきます。
そうして焼酎パックに入れて、ひと月ほどおいて熟成(鹸化)させます。
出来上がったら、カットし、保管していますが、この石けんは洗濯にも、食器洗いにも使えます。
手荒れもなく、油落ちも良く、食器を洗ったあと、シンクを掃除するといつもピカピカになるんですよ。
そうそう、半年ほどは我が家はこの石けんを入浴用にも使っていたんですよ。
洗濯時には、手軽に使える様に、ストーブの上でまとめて溶かしてペットボトルに入れて洗濯機のそばに置いています。
*洗濯石鹸は仕込む量が多いのでお風呂場で換気をしながら作っています。
2.入浴石けんを作る
しばらくは、先にお話しした「洗濯用に作った石けん」を入浴時にも使っていました。
けれども肌に使うものですし、新しい油を使って香りも気持ち良く作れたらいいなと考え、別に作る様になりました。
石けんは「油と水、苛性ソーダ」から作られます。
油に苛性ソーダが混ざることで鹸化反応をおこし、脂肪酸ナトリウムとグリセリン、すなわち石けんになるのです。
シンプルにオリーブオイル石けんをいくつか作ってみて、ふと、日々の暮らしの何かを石けん作りにも取り入れられたらいいなと考えたんですよね。
まずは水分を白樺の樹液に変えて樹液石けんを作ってみました。
洗濯石鹸はまとめて沢山作りますが、入浴石けんは楽しみの一つとしていろんな種類を少しずつ作っています。
そのなかでも毎年欠かさず仕込むのが樹液石けん。
小さな道具を使って作れるので換気や飛び散りに気をつけながら台所で作ります。
油と苛性ソーダがしっかり混ざったら牛乳パックやクッキングシートを敷いた箱の中へいれます。
作業時間は30分ほど。
ある程度固まるまでスチロール箱で保温して、固まったら、手袋をして、型から外しカットします。
ここからひと月熟成させますが、手作りの石鹸の色を見るのが嬉しくて、我が家は手作りのすのこ棚に並べて部屋の隅に置いています。(カバーがかかっているのは薪ストーブからのススを最小限にするため。)
3.周りにある自然を生かしながら。
春はヨモギ、ミルク、初夏はドクダミ、秋はシナモンでも作ってみました。
カレンデュラというハーブを混ぜ込んだもの、アロマオイルで好きな香りをつけたもの、アレンジは自在です。
香り、色、ワクワクという気持ちを盛り込んで作った我が子の様な石けん。
日々の暮らしで使うものだからこそ、小さなときめきを増やして行けたらいいなあとこうして気付かされます。
この冬はね、味噌仕込みで使う酒粕を少し取り分けてコーヒー石けんと酒粕石けんも作ってみたいと思っています。
手仕事の冬、じっくりと楽しんでいきたいと思います。
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