「習うより慣れろ」の精神で、かぶら寿司を自給しました(後編)


さてさて昨日に引き続いてしまいましたが、かぶらずしを仕込んだ日から約一週間。

「習うより慣れろ」の精神で、かぶら寿司を自給しました(前編)

2023年2月12日

初めて自分の力で仕込んだかぶらずしが出来上がりました。

1.初めて一人で仕込んだかぶらずし

こちらは鯖のかぶらずし。
試行錯誤のすえ、乳酸発酵もさせることができて、味見をしてみましたら、私たち家族にはいい塩梅。
昨日、晴れて、食卓に上がりました。

2.札幌でかぶらずしを作ってみた。

かぶらずしができるまでのストーリーをもう少しお話しします。

実は、大根ずしと鯖のかぶらずしを仕込んだその日(前回の記事)、熟成させる場所に悩み、簡易雪室を試行錯誤で作ったのです。。

「習うより慣れろ」の精神で、かぶら寿司を自給しました(前編)

2023年2月12日

金沢で教えていただいた時は、玄関先でもオッケーというお話でしたが、ここ札幌では毎日氷点下まで気温が下がったので、乳酸菌が活動しない状況。

しかも我が家は、ワンルームのコンテナハウスですから、適当な温度の場所が想像つかず、体当たりで雪室を作ることにしたのです。

子どもたちの作った物置を雪で覆ってみたり、コンテナハウスと遮光シートを作った簡易雪室を作ってみたりなど、いろいろしましたが、そもそもの外気温がマイナス5℃を超えており、0度まで上げることがまず困難でした。

子どもたちの作った物置小屋にブルーシーとをかぶせ、隙間を無くし、
雪を被せるものの、0度まで届かない状態でした。
自分がどんなことが無知なのかを思い知らされます、笑。


そうそうここで大活躍してくれた我が家の温度計。
1日の温度変化を見ることが出来、とっても使いやすかったもの。

ここ2日ほど、室内の快適ゾーンに置いてあるのでいい感じですの温度変化を記憶している温度計さん。

 ㅤ


「雪国での自給自足は寒そう」
そんなイメージがあると聞きますが、年々、断熱を入れたり、家を修繕している効果が出て、
ありがたいことに薪ストーブの効果が出て、とても暖かくすごしています。
部分的にブルーシートでカバーしたり、隙間も沢山ある我が家ですが、
雪で家の半分を覆ったり、知恵も投入することで、心穏やかな暮らしをさせて貰っています。


この温度計を、実験では、次々と作った簡易雪室に入れて、温度変化を観察していきました。

最終的に

「雪を掘り起こして、土を掘って発泡スチロールを埋め、その中にかぶらずしを入れる」

という方法で、24時間、0度台でのキープはできたものの、乳酸菌が働くには低すぎて断念。。

発想を変えて室内中の温度を測って隙間風の抜けるゾーンに置くという実験をしてみました。
隙間風の吹くところに温度計を置いて一箇所ずつ確認していきます。

その結果、夜中におトイレに行く時に一番寒いエリアでなかなかのいい温度帯の場所を発見、笑。
計測の結果、丸一日、3度から5度の間で推移しているとのことで、ここをかぶらずしちゃんの居場所に認定しました。

0度の雪室から掘り出した樽を二つ、隙間風の抜ける、部屋の一角に置いておきました。

そうしてここに移動してから5日、樽を開けてみましたら、なんと少し、乳酸発酵も始まっていました。
塩鯖の方が水分もありましたから、発酵が進んでおり、子どもたちは、身欠ニシンを使った大根ずしの方が好きとのこと。
大根ずしの方はまだ、浅漬けで甘麹漬けよりのお味。
でも子どもたちも好きなので、ここで熟成をある程度止めるべく、寒い場所での保管に変更。(うちは冷蔵庫がないので、外の箱に入れますが、普通はここで、冷蔵庫に入れます。)

そうですよね。
かぶらずしも、北海道の飯寿司も大人の好む味でしたよね、笑。

3.お漬物と乳酸菌のこと。

お漬物をつける際に、

「何度くらいから乳酸菌が働き始める」

なんて意識したこともなかったのですが、今回はお魚をつけているので、腐敗に向かわないよう意識してみたら、いろんな発見がありました。

金沢のお漬物の職人さんが教えてくださった乳酸菌の働く温度の目安と睨めっこしながら、実際のお漬物ちゃんとあーでもない、こーでもないとやってみましたが、お漬物の面白さにすっかり取り憑かれてしまった模様です、笑。

職人さんの教えてくれたメモを見ても、いまいちしっくりこなかったことが、自分で手を動かし、観察し、その変化を体感したことで、樽の中で起こってる神秘や、人の身体とお漬物の関係が少し目に見えるようになった気がして、本当に先人のお知恵に感動冷めやらずです。

漬物沼に足を突っ込んでしまいました。

さあ、かぶらずしをいただきつつ、今度はまた、北陸のお漬物、「ニシンの麹漬け」にもトライしてみようと思います。

それから、へしこも教えていただいた感覚を忘れないうちに、自分でもつけてみたいので、お魚屋さんにも足を運んでいます。

本当は鯖や鰯を自分で釣れたらいいのですが、そこまでは容易ではないので、「行きつけのお魚屋さん」を見つけられたらいいな。

私は先人の知恵をしり、それを今の暮らしの中で活かしていきたいので。
冷蔵庫を使わなかった時代に、先人たちが見出した知恵、それが繋がれてきた背景。

自分達も、冷蔵庫を使わないからこそ必要とする発酵や保存の知恵があるのですが、それを知った時の感動の大きいこと。。
自然の中から、生き抜く知恵を見つけながら生きてきた先人たちの想いに、ふと気がつく瞬間があるのです。

自然界に生かされているんだと感謝が溢れる瞬間を積み重ねて、私たちの今の暮らしはあります。

そして、誰かに一方的に教えられるのではなく、自分が必要としていることを、今の最大限の力で探して、試して、身体に刻んでいく。

その経験は素晴らしくて、生きるのが少し軽やかに、楽しくなるだけでなく、「ああ、私、頑張ったじゃん。」って自分で自分をぎゅっとハグしてあげられる、そんな経験もさせてくれます。
その積み重ねは、とても大きく豊かなもののような気がしています。

そんな学び方を大人になってやっと、私は知りました。

今まで生きてきた中での、たくさんの経験がありがたいことだと繋がったのもここ最近。
自分の好きな学び方を知ってるってなんだか嬉しいです。
さあ、明日に向かって、私は今日も学んでいきます。

学ぶって楽しいですね😌

「へしこ」の作り方を学びに福井へ行ってきました

2023年2月3日

暮らしの中の「食べる」ということが、仕事にも、学びにもなる暮らし。そんな、暮らしと仕事が一体化した「遊暮働学(ゆうぼどうがく)」のスタイルで生きています。
「遊暮働学って何?」という方のために、無料のメール講座で、遊暮働学を解説しています。
下のフォームから、メールアドレスだけでも読むことができますので、興味のある方はどうぞ!

現在1,300人以上の方に読まれている「遊暮働学(ゆうぼどうがく)で自立的暮らし」無料メルマガ講座

今すぐメルマガ講座を読んでみたい方はこちらから!

「遊暮働学で自立的暮らし」無料メルマガ