こんにちは、嫁のsaeです。
1.北海道もハルゼミが鳴き始めました。
私はこの時期も大好きです。
お日様が高く登った朝8時ごろから、カナカナ、、、、、、となき声が森に一斉に響き渡ります。
暖かい日だけにきこえてくる心地いい蝉の鳴き声。
その声の元を探そうと目を向けると、命が大きく動き始めることを知らせる淡い緑。。。
野草も少しずつ顔を出し始めています。
ふきが少しずつ育ち始め、ヨモギも少しずつ育ち始めました。
シロバナエンレイソウ。延齢草は花が咲くのに10年ほどかかるそうです。草なのにこうして、毎年を積み重ねて花を咲かせる。そんなことをしって心震えた今年。
我が家、スーパーで野菜を買わない実験を気がつけば3年ほどしていて、この時期は毎日野草ごはんな日々。
朝から庭でヨモギを積んだりスギナをつんだり、6月からは畑が食料庫の様になりますが、笑、今は山が食料庫の役割を果たしてくれています。
正直、私は山菜にはそんなに詳しくありません。
それと山菜は山の奥に入る必要があるので日常使いするにはちょっと大変なんですね。
なので野草を日常的に取り入れる方が多いかな。
こんな風に春は「毎日野草ごはん」な暮らし。
それを積み重ねてついたきた知恵の一つ、野草レシピをいくつかご紹介しますね。
興味ある方はよかったらおためしくださいね。
2.ある日のご飯
ヨモギのおむすび。ふきを巻いたおむすび。
ヨブスマソウのおひたし。ふきのおつゆ。
我が家のこの時期はいつもこんな感じです。
簡単にできるものじゃないと日常使いするには億劫になるので、あんまり素敵な形にはしていません。
ではレシピも簡単に☺️
2−1.ヨモギ
*ムスコ作のヨモギのおやき。
実は前日はヨモギ餅でした。
ムスメのアレルギーもあり、米粉を使う我が家は、小さな製粉機を持っております。。
お餅食べたいけど餅つき機がないからちょっと。もち米を粉にしてから、水と混ぜて練って、セイロで蒸したんです。
そこに湯がいて包丁で叩き切ったヨモギを入れて熱いうちに再度練れば、お餅の出来上がり。
タイ料理好きの私たちはこんなのも使っちゃうことも、笑。
タイのスパイスをつく石臼です。この重みがちょうどいいんですね。。
玄米もち米をついてるのでほんのり黄色。
あんこの炊ける男子になったムスコはお手製あんこを包んでくれました。
余ったものはよくじつに。
乾いて硬くなってきたヨモギ餅を手のひらで潰してフライパンで焼いておやきの完成。
もち米を使ってるので、トロッと伸びてとっても美味しかったのでシェアしますね。
*ヨモギのおむすび
ヨモギのおむすび(左側)。
こちらは穂先を摘んでほぐして軽く湯がいてから、炊きたてご飯に塩と一緒に混ぜ込んだもの。
春の香りがおいしいです。
*ヨモギ団子のお味噌汁
ヨモギは主に甘いものだと思ってましたが、お味噌とも合うことを今年発見しました。
お好みで白玉もいいですが、我が家はうちにあるものを、とおもいまして、米粉に幾らかの片栗粉とヨモギを混ぜて。
おつゆの具に火が通った頃、お団子を入れて一煮立ち。
この時の具は三つ葉でした。
お味噌とヨモギ、お団子の組み合わせがとっても良くて、ご飯が足らなくて雑炊が物足りない時もこちらをいただいています。
2-2.フキ
この日はおやきに添えてましたが、上の方にあるのがフキ。
まだ小さいものなので、摘んだものを洗って、塩で板ずりして熱湯で1分ほど茹でます。そして、水を張ったボウルにはなって数時間灰汁抜き。
*ふきの塩漬け(写真左)
水を切って小口切りにしてタッパーに入れ、塩を混ぜたもの。我が家は冷蔵庫もないので塩を多めに入れて数日かけていただいています。
お漬物としていただくのもあり、ご飯に混ぜておむすびにするのもあり、塩をさっと洗っておつゆの具にするのも簡単です。
*味噌漬け(写真右)
下処理したふきを水切って、好きな大きさにカットして、。お味噌汁を入れた袋等に入れて数時間。
ご飯に添えても、甘いもののおくちなおしでも、これをご飯を一緒に海苔巻きにしても美味しいです。
2−3.スギナ
小さいものの方がやわいです。
大きいものは干してお茶がいいと思います。
こちら、摘んだものを熱湯で色がさっと明るくなるくらいまで湯がきます。そして細かく刻んで、おかかと塩と混ぜておむすびに。
おかかがほんのり甘くてグッと美味しくなります。
スギナ自体はそのまま食べてもあまり美味しいものじゃない気がするけれど(お茶は好きです。)、こうしていただくととってもおいしい。。
今日はこれくらいにしてみますね。
まずはやってみるとイメージも湧いてくると思うので、やってみたいなーって思ってたけど。。。。って方はぜひぜひ実践あるのみです☺️
我が家の人気どころだけ、紹介してます。
3.アイヌネギも少しだけ。
さてさて1年に数回だけ、山菜を分けてもらいに山に入ります。
今年もアイヌネギ をとらせてもらいに山の奥へ。
小さな沢を登っていきます。
その周りにあるのは樹齢年数の高い木々。
その根元を見て家族4人でハッとします。
こういう感覚に私たちは度々出会わせてもらっているので、生きているかぎり「人智の及ばないことがある」という言葉を、それぞれがなんとなく心の中にもつようになりました。
どうしようもないことがある。目の前をうけいれるしかない時がある。
自然は頭ではなく身体に語りかけてくれます。
理屈ではなく、こうして身体を持ってこの感覚を知ったことで、「ああ、もう仕方ないねー」って考えること手放してみる。
そうできる様になって、生きることが楽になった気が私はします。
こんな感覚を子どもたちの中にも刻んでいったくれる自然。大きな存在です。
そしてしばらく行くとまた大きな、大きな木。
ムスメが見上げて挨拶をします。
「くまさんに会いません様に。たくさんつめますように。みんなで安全に山を降りられます様に、見守っててください。」
もちろんかえりも、「お世話になりました。また来年もよろしくお願いします。」と。。
いつも誰からともなく口をついて出る山の神様への挨拶です。
雨上がりの山はとても滑りやすく、帰りの道は足元の根っこに足を取られ想像以上に転んだわたし。
疲れる前に山を降りたのに、甘かった様です。
自分の体力を知っていたつもりで、実際はわかってないことも度々。
頭で考えていたことと実際の自分の身体との違いをこうして山にいると気付かされます。
4.学びの中心は「手足を使って自分で経験していくこと」
だと、こうして、わたしは学びました。
当たり前かもしれませんが、人が学ぶことは教科書で学ぶ様な知識、学力だけではないのですね。それを自然が腑に落としてくれました。
日々成長、変化していく自分の持ったものに気づかない部分があって、それに気づくことでも自分をいつでも成長させてくれる学びがある。
わたしが山に暮らしてるのはその学びをしたいからなんだろうなと、ふと思います。
「まだ毒草との見分けが危ういものもあるから、わたしは、山菜ではなく、小さい頃から知っている野草を生かせばいいじゃない。」
そうして積み重ねた野草の知識、生かし方。
これからも学びはつきそうもありません。
山に感謝しています。
今日もお付き合いありがとうございました。
皆様も心地いい春を味わってください☺️ね。
日々の暮らしが、日々の学びそのもの。
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