2016年度、タイのパーマカルチャーファーム、サハイナンでの滞在。
山から木や竹を切ってきて、それらの天然資材で家を建てますが、滞在日数、残り1週間。
サハイナンを離れるまでに屋根を完成させないと、建物自体が全て雨でダメになってしまう。
そんなプレッシャーの中、屋根づくりを進めていきます。
屋根の骨組みは完成し、あとはそこに屋根材を打ち込んでいきます。
間に合うか!?
80日目~家に日陰ができた!
今日はついに屋根をはりつけて行く日。
朝からわくわくして早く起きてしまい、日の出とともに建築現場へ。
下から一枚ずつ屋根材を野地板に打ちつけていきます。
しばらく1人でやっていたら、今日もフランス人のケビン君、来てくれました。
ケビン君がいてくれると、「ちょっとここ抑えてて」ができるので、作業が早い早い。
屋根を打ちつけるときは、屋根が落ちないように抑えておく手、クギを抑える手、金づちを打つ手の、3つの手が欲しいのです。
そして両サイドの下から積み上げてきた屋根が、一番てっぺんで合流!
ここがずれるとやり直しだけど、無事ズレていなかったのでこのままいける。
屋根の上の部分がなんとかつながったので、やり方はこれでとりあえずいいようだ。
詳しいやり方はわからないので、とにかく毎日手探りの作業なのです。
だけどここからは同じ作業の繰り返しでいけそう。
屋根材は全部で102枚必要なんだけど、今日は32枚終了。
お、30%終了だ。
そして。
おー。
今までガンガン太陽が照りつけていた建築現場の二階に、日陰ができたー!
これでゆっくり休憩ができる!
そして屋根があることで、モノもある程度ここに置いておける。
感動だー。
作業が一段落してふと屋根の上から辺りを見回すと絶景が。
屋根ができてしまうともう上には登れなくなってしまうので、今だけ見られる絶景です。
そして今日の終了時点の家をいつもの位置から撮影。
よしよし、このペースでいけばできるかも。
残り8日間、もう少し!
81日目~サハイナン暮らしもあと1週間
サハイナンの近所に、フランス人のグループが住んでいる。
2週間ほど前からグループの1人が自分の小屋を作っている。
最初は自分で建てようと思っていたらしいけど、あまりにも大変だということで、お金を払って現地の人に建ててもらうことにしたらしい。
その小屋の進捗が気になっていて、今日久しぶりに見に行ってみた。
あのー、もう完成してるんですけどー。
自分は2ヶ月かかってるのにー。
聞いてみると、1日に少ないときで2人、多い時で4人ぐらいが作業をしてくれていて、実質の作業日数は7日ほどでここまでできてしまったらしい。
そういえば去年、井戸用ポンプの小屋を、3人で3時間程で建ててしまったところの一部始終を見たことがあったな。
現地の人ならそれぐらいで建ててしまうだろう。
あらためてすごさを感じる、こちらの現地人です。
さて今日も屋根作り。
妻が作業風景を撮ってくれました。
内側にいるのがナイスな助っ人ケビン君。
外側にいるのが自分です。
いつも二階で作業をしていますが、一階もあります。
一階は、今はまだ床がなくて、土間状態になってます。
蚊除けのたき火は、この土間状態の一階でやっています。
今日は家族が来て、この一階のたき火でおやつを作ってくれました。
ココナッツミルクとバナナとタピオカです。
ナベ真っ黒だなぁ。
でもおいしかった。
ケビン君とともにみんなで休憩してこれをいただきました。
日に日に彼の動きが良くなっていって、作業が非常にスピーディになってきました。
今日でだいたい6割ぐらいは終わったかな。
このペースでいくとあと2日ぐらいで終わっちゃうかも、ていう感じだけど、そうはうまくはいきません。
屋根ができてくるとどんどん足場がなくなってきて、最後の方は足場を新たに作らないといけないのです。
それをどう作ろうか、現時点では未定です。
どうなることやら。
サハイナン暮らしは残り7日間。
金曜日は学校に行くし、土曜日はマーケットへ。
最終日の水曜は片づけをしたいから、実質作業日数はあと4日間だなぁ。
ぎりぎり、いけるかな。
82日目~空中を歩くには
屋根作りもいよいよ最終段階。
最終段階にくると、困ったことが発生します。
写真左下の部分に屋根材を固定したいのですが、足場がなくて作業できません。
右側の屋根の上は、角度が45度近いので立つことができないのです。
屋根を固定するには、もはや空中を歩くしかありません。
でもそうやって足場を作ったらいいんだろう。
そこへタイミングよくサンドットさん登場。
状況を見るなり、
「おー、木がいっぱいあるじゃないかー。枝に竹を乗せればいくらでも足場を作れるじゃないかー。」
いや、木はあるけどけっこう高いところだから枝が細くてすぐ折れちゃうでしょ。
と思ったけど試しにやってみる。
おー。
枝は折れない。
空中を歩く道が現れた。
すげー。
そんな感じで、ここからは1枚ずつ、足場を組み替えながらの地道な作業が続きます。
今日もフランスのケビン君が手伝ってくれましたが、相変わらず身のこなしが軽やかでパワフルなので、なんかスポーツやってるの?と聞いてみました。
そしたら返ってきた答はクライミング。
そりゃあ高いところは大丈夫だし、力もあるよなぁ。
しかし、そのことは聞かれるまで言わず、ひたすらぼくのサポートに徹してくれていた彼、控えめでちょっと好感が持てます。
屋根づくりで一番おもしろいのは、やっぱりクギを打って固定するところ。
それなのに彼は、おれにもやらせてくれ、おれはクライミングやってるから大丈夫だから、などとは言わず、ひたすらぼくが作業しやすいように色々なことを考えてスピーディに作業が進むようにサポートに徹してくれていたのです。
ありがたやー。
サンドットさんの家では、現在改築工事が行われています。
当然自分たちで手作業です。
今日は土壁づくりをやっていました。
これは土にもみ殻とわらと水をかけて足で踏んで混ぜているところ。
こうすると丈夫な土壁ができるようです。
竹で作った骨組みに、こうやってその土をくっつけていきます。
とえらそうに言っても、これは見ただけです。
本当は一緒に参加して土壁づくりを覚えたいところですが、とにかく屋根に全力投球の日々です。
(この記事は、2017年2月21日、22日、23日のブログを再編集したものです。)
暮らし自体が、仕事で遊びで学びであるというライフスタイル「遊暮働学(ゆうぼどうがく)」。
この年のタイでの暮らしは、自然の中から材料を調達して家を作る、まさに遊暮働学の日々でした。
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