2016年度、タイのパーマカルチャーファーム、サハイナンでの滞在。
山から木や竹を切ってきて、それらの天然資材で家を建てたい。
屋根を作るために大量の竹をとってきたので、これから屋根の骨組みを組み立てますが、思わぬミスにより足止め。
そして困った時の、サンドットさん。
すごい技術でリカバーしてくれました。
71日目~屋根らしくなってきたけど
今日はまず、昨日買ってきたフルーツの苗木を植えることから。
これはザボン。
ジャックフルーツ。
そしてマンゴスチン。
これからサハイナンまでは毎日水をやります。
それで根がしっかり伸びてくれればいいのですが。
次回もし来れた時に実をつけてくれていることを願いつつ。
息子は自分の発想で、自動水やり通路を作ってくれました。
まだ完全ではないけど、完成すれば蛇口をひねるだけで水が坂を流れて木にいってくれる、かも。
さて今日の建築は、屋根を支える竹を固定します。
先日の計算ミスで、かなり大きな屋根を作らなければならなくなりました。
だけど屋根を二段にして、帰国までには一段目の屋根だけを仕上げる作戦でいくことにしました。
なので当初よりも小さな屋根を作ればいいことになり、これなら帰国までに完成するかも、という希望が出てきました。
屋根を支える竹は40センチ間隔で設置します。
本日の助っ人は今日来たばかりの韓国人ヘナさん。
高所作業も恐れず手伝ってくれました。
そうして屋根の一面に竹を固定することができました。
めでたしめでたし。
と遠くから見るとそんな感じに見えますが、現実はそう甘くはありません。
ズレを確認するために糸を張ってみます。
全ての竹が白い糸に接しているのが理想ですが、相当ズレています。
ここでサンドットさんに来てもらって色々とアドバイスをもらいます。
自分でやってみて。
アドバイスをもらって。
これの繰り返しです。
最初の頃はサンドットさんも一緒に作業してくれていましたが、次第にサンドットさんの手伝いは、助言のみになってきました。
自分でやってみるのが1番の学ぶ方法だよというサンドットさんの教えに従い、明日もひたすら考え、色々試してみます。
72日目~屋根の骨組みをひたすら調整
昨日設置した屋根の骨組み。
だけどズレまくっている。
理由は、屋根の骨組みの竹が乗っている梁が、水分が抜けたことによって曲がってしまったこと。
だからその歪みを強引に調整しようと、曲がった柱にロープをかけ、反対側の木に結ぶ。
ロープの真ん中に竹を入れ、ひたすらねじりまくる。
するとねじれによってロープが短くなるので柱が木側に引っ張られる、という原理です。
何度かトライしてみて、柱を木側に引き寄せようとしたものの、固定部となっているはずの木が、柱側に引き寄せられてしまった。
うーむ。
木の太い枝も折れてしまうわ、ロープは切れるわで、大失敗。
そして思考停止。
サンドットさーん、どうしたらいいすかー?
すると柱を引っ張るのを諦めて、梁を外してからロープで引っ張って曲がりをまっすぐにする作戦に。
でも梁は、長さ12センチぐらいのぶっといクギでとめてあるから、もう抜けないと思うけど。
と思ったらサンドットさん、太めの長い木の枝をテコにして、梁の下に作用点を、力点には自分がぶら下がり、サンドットさんが下から梁をハンマーで打つ!
絶対に外れないと思っていた梁が外れた。
すごすぎる。
無事、梁の曲がりをまっすぐにすることができた。
写真で縦に走っている木が梁。
その右に小さな穴が空いているのが、元のクギの位置。
10センチぐらい引っ張ることができた。
それでもまだズレているので、屋根の骨組みの下に一つずつ木を入れて調整。
これでだいぶ真っ直ぐになってきました。
これでオッケーならば、ようやく屋根を乗せることを考え始められそうだけど、どうなるかな。
残り16日!
73日目~屋根材を購入
今日はサハイナンに滞在していた4人が旅立つ日。
朝早いバスに彼らが乗るため、サンドットさんカーが街へ出る。
うちらもそれに同乗してモーニングマーケットで朝食。
最近このパターンが増えてきたな。
そしてその後は遂に!
屋根材の購入です。
これは自分では作れないので、さすがに購入しなければいけません。
そして屋根の下地になる木材。
野地板って言うのかな。
野地板を竹にすれば無料でも作れるんだけど、作業性を考えて木材を使うことにしました。
木材選び。
こんなものも置いてありました。
見る限りこれは手作業っぽい。
すごすぎる。
そしてサンドットさんのロープワーク。
車からはみ出しているのにロープで縛って運べてしまう。
こういうロープを使った作業が難なくできるようになりたいのだけど、なかなか難しいです。
サハイナンに戻って午前中は木材運びなどを。
そして午後。
みんなは川へ海藻を採りにいくという。
一瞬行ってみたいと思ったけれど、残り16日。
屋根材も購入したし、半端な状態では帰国したくない。
何としても屋根をつけたい。
ということで、午後はサハイナンに1人残って引き続き屋根作業。
3メートル以上ある木材を足場の悪い屋根の上に持って来なければならない。
こういう時はヘルプが欲しい。
だけど1人。
2年前に受けた小屋作り講座で大工のCさんが言っていた言葉を思い出す。
「ともだちのいないときは(1人で作業するときは)…」
今日はともだちがいないので、木材の両端にそれぞれロープを結び、少しずつ上げては固定し、という作業を繰り返す。
6メートル以上の木材が欲しかったけど売っていないので、3メートルの木材を斜めにカットしてつなぎ合わせます。
写真、木材を斜めに切って接続してるの、わかります?
悪戦苦闘すること2時間。
遂に新たなステージへ。
野地板(っていうんだと思う。屋根を乗せるための板)が1枚乗りました!
乗せた後は、板と竹との交点をくぎ打ちして、さらに針金で縛る。
17箇所もあるから大変。
今日は14箇所ほどやった所で作業終了。
片面の屋根を仕上げるのに、あと3本の野地板を乗せます。
残り15日、安全作業でがんばります。
(この記事は、2017年2月12日、13日、14日のブログを再編集したものです。)
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