タイのパーマカルチャーファーム、サハイナンでの滞在中、
雨が続いて外での作業ができず、家の中に引きこもるしかなかったある一日。
そんな一日を利用して、家族でココナッツミルクを作って遊びました。
ココナッツミルクを作ります
皮をはぎ取る
今日も雨。
外作業ができません。
なので外作業をあきらめて、以前購入しておいたココナッツを使って、
ココナッツミルクを作ってみることにしました。
このでかいココナッツの皮を、ナタで切り込みを入れて皮をはぎとります。固い!
全ての皮をはぐと中身が出てきます。
果肉を削る
これをさらに半分に割ると、白いボールのようなものが現れます。
これはココナッツの芽だそうです。
スポンジのような歯ざわりで、中にココナッツジュースがたくさん含まれています。
かじるとココナッツジュースがジュワッと溢れてきて、かなりの美味です。
さてココナッツミルクを作るのは、ここからが大変です。
ココナッツの内側についている固い白い果肉の部分を使います。
とても固いので、ウサギと呼んでいるそれ用の道具を使います。
写真は、息子がウサギを使って果肉を削り落としている様子です。
うさぎの背中の部分に座り、頭の部分についている、金属でできた大根おろしのような
部分にココナッツの内側をこすりつけます。
こうすることで、少しずつ果肉が削れていきますが、
大人がやってもこの作業は30分ほどかかります。
削った果肉をお湯の中で絞る
削り落とした果肉の部分を布に入れて、お湯の中でそれを絞り出すと、
ココナッツの成分がしみ出てきて、そのお湯がココナッツミルクになります。
この方法で1つのココナッツからとれるココナッツミルクは、300ミリリットルほどでした。
もちろん、お湯の量を多くすればもっと取れますが、その分薄まってしまいます。
こうして取れたココナッツミルク。
ココナッツミルクでおやつを作る
これを使っておやつを作りました。
炊いたお米にココナッツミルクを混ぜ合わせ、甘みを足すためにバナナの輪切りも混ぜ込みます。
最後に成分を抽出しきった果肉の部分を振りかけてできあがり。
果肉の部分はシャリシャリとした繊維質のような歯ざわりです。
ココナッツミルクとバナナの甘みが米にしみ込んでおいしいです。
おやつと言いつつ米なので、食べ過ぎてお腹いっぱいになり、
お昼ご飯を食べられなくなってしまいました。
ココナッツミルクの絞り出しにかかった時間は全部で2時間ほど。
こんなに苦労して300ミリリットルほどしか取れないココナッツミルク。
カルディとかで、1リットル入りのココナッツミルクなどが売られているのを
目にしますが、どれほどのココナッツと手間がかかって作られているのでしょう。
まあ工場などで自動化されているのだろうと思いますが、
それにしてもこの手間を思うとありがたみを感じます。
大福を作る
さて午後ですが、さらにもう1つおやつを作りました。
大福です。
大福の中身は豆とサツマイモとバナナを煮込んだもの。
あ、それにココナッツの絞りかすもまぶしました。
そして外側の餅の部分は、米粉を蒸して作りました。
その餅で中身のあんを包んでできあがり。
おお!すごいぞ!
レシピもなしで、しかもやりたがる子どもたちもうまく参加させながら作った妻。
すごいワザです。
午後の大福作りは、自分は火加減の調節しかしないで妻に任せっきりでした。
雨の今日はそんな感じで、ひたすらおやつを作り続けた1日でした。
1日ゆっくりと家族ペースで過ごせて、晴耕雨食の良い1日でした。
(この記事は、2017年1月11日のブログを再編集したものです。)
普段買うものを自分で作ってみると、今回のように手間の割に作れる量が少なかったり、
市販のもののようには、甘くならず、市販のものに入っている砂糖の量を想像したり、
色々な発見があります。
普段、お金に依存してあまり考えることがないことも、
作ることで色々と考える、これは自立的暮らしに向けた小さな一歩です。
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