水道を山奥からDIYで引いてくる、タイのジャングル暮らし

水源

タイのパーマカルチャーファーム、サハイナンでの滞在。
初めて滞在したのは、2015年11月~2016年1月。
翌年、やはりもっとパーマカルチャーを実践的に学びたいと、
2016年12月~2017年2月の予定で、再びサハイナンに滞在しました。
そのときの、サハイナン滞在、開始直後の様子でーす。

森の中の水源

サハイナンでの我が家の洗濯は、こんな感じです。
rblog-20161217122757-00.jpg

となりのトトロのワンシーンで、めいとさつきが洗濯物を足で踏みつけながら
じゃぶじゃぶ洗ってたけど、そんな感じでやってます。
今朝はジーンズを洗いました。
手で絞ってもほとんど脱水できず、干すとジーンズから水がしたたり落ちます。
だけどそんな状態でも1日で乾いてしまう。
タイの太陽はすごいな。

さて洗濯が終わったところでサンドットさんからのお誘いが。
サハイナンで使っている水の源である、森の湧き水の場所へ行かないかと。
フルーツをとったり、水道を直したりする作業があるという。

ジャングルロードを歩くこと20分ほど。
フルーツは、崖下の険しいところにあるようで、サンドットさんが道を作ってくれます。
rblog-20161217122757-01.jpg

そして崖の下には、
rblog-20161217122757-02.jpg

おー!
これはイチジクのようなものだそうです。
いくつかそのまま食べました。
これまたウマすぎ。
これでジャムを作るそうです。

イチジク摘みの後はサハイナンの源泉へ。
ここが山の湧き水です。
rblog-20161217122757-03.jpg
ここから約1キロ、サンドットさんが自分でパイプを引いてサハイナンの水として使っています。
しかし二週間ほど前、水がとまってしまったそうです。
恐らく、伸びた木の根がパイプを破壊してしまったのではないかとのこと。
ちょうど次の日にかなり多くの旅行者を受け入れる時だったようで、
夜中の復旧作業をして大変だったそうです。

今日の作業は、急いで引いて地面に置きっぱなしだった水道パイプを、土の下に埋めることです。
むき出しで地面に置きっぱなしだと、破損する可能性が高いので埋めるとのことです。
rblog-20161217122757-04.jpg
左側は埋めたところ。
右側がむき出しの部分、わかりますか?

お昼はその辺でシートを敷いてみんなで。
rblog-20161217122757-05.jpg
レストランよりいいだろ?
とサンドットさん。
いや、ホント、レストランよりも楽しいですわ。

パイプ埋めが終わって終了かと思ったら、またしても密林に入っていくサンドットさん。
今度は竹を切り倒します。
rblog-20161217122757-06.jpg

なげー!
rblog-20161217122757-07.jpg
この竹でカゴを作るそうです。
竹を細かく切ったり裂いたりして竹ロープをたくさん作り、それを編んでカゴを作るのです。
プラスチック容器などが普及する前は、
こうやって入れ物を家庭で作っていたのかな、この辺の人たちは。

rblog-20161217122757-08.jpg

帰り道、今度は池に立ち寄ります。
おもむろに池に入ると、次々に貝を拾います。
雨水が溜まっただけの池であるはずなのに、どこから貝が湧いてくるのか不思議。
少年のように貝を取りまくるサンドットさんは実に楽しそうです。

そうしてようやくサハイナンに戻って1日が終わったのでした。

前回滞在でずっと見たいと思っていたけれど機会がなくて見られなかった水源、
今回は来て早々、見ることができた。
写真ではなかなか雰囲気を伝えることが難しいけど、とてもエキサイティングな1日でした。

水源調査

何でもできてしまうサンドットさん。
同じタイ人で山暮らしをしている人の中でも、
彼の技術はずば抜けているようで、ご近所さんからも頼られているよう。
近所の人が、サハイナンの水供給システムを見て、うちにも作れないかと相談があったらしい。
今日はそのご近所さんのために水源調査をするとのこと。

昨日行った森付近の山に入っていきます。
rblog-20161217122059-00.jpg

これぞジャングルという感じの風景。
道なき道(彼らには多分道ある道なのだろうが)を進んでいきます。
途中川に落っこちながら、足がずぶ濡れになりながら険しい道を行きます。
おい、険しいにもホドがあるぞ!とツッコみたくなりますが、
ずんずん進んで行くのでついていくのがやっとです。
途中こんなもの見つけました。
rblog-20161217122059-01.jpg
以前にも、ここから水を引いていた人がいたようです。
その残骸でしょうが、このコンクリート、どうやって運んだんだ?
モアイ像やピラミッドに並ぶ不思議さ。

1時間ほどの調査で、水源から使用場所までの距離や高低差、
水のルートを確認しました(サンドットさんが。自分はヒィヒィついてっただけ…)。

険しくて疲れたけど、時間的にはその作業は午前で終了。
午後はフリーだったので、家の周りを使いやすくする作業をします。
これがビフォー写真。
rblog-20161217122059-02.jpg

玄関前が坂になっていて出入りのたびに滑りそうになるので、クワを使って階段を作ります。
3時間ほどの作業でこんな感じに。
rblog-20161217122059-03.jpg

明日以降は、ここにキッチンを作っていきたいと思います。

夕方、子どもたちが2人で火を起こして遊びます。
rblog-20161217122059-04.jpg
火遊びは楽しいよね。

サハイナンはタイ人にとっても珍しい環境なので、たまに見学者が来ます。
今日はどこかの中学生と思われる方々が。
rblog-20161217122059-05.jpg

そして1日も終わりかと思ったらまたしてもサンドットさん、
おもしろいものを作って見せてくれます。
rblog-20161217122059-06.jpg
竹と樹液で作ったろうそくです。
竹に中に、固まった樹液を入れて火をつけるとろうそくになるようです。
おもしろいなー。

ということで、今日もエキサイティングな1日でした。

(この記事は、2016年12月11日12日のブログを再編集したものです。)

竹を切りに

木と竹を使ってキッチンを作ることにしました

2018年8月21日
サンドットさん

ライフラインを自作するタイのパーマカルチャー村

2018年8月10日

この記事を書いてから、2年弱が経ちました。
タイで学んだパーマカルチャーの精神、現在の山暮らしの実践のベースとなっています。
そんな暮らしから学んだパーマカルチャーの精神を、
無料のメルマガ講座で整理してお伝えしています。
興味のある方は、下のフォームからご登録ください。

現在1,300人以上の方に読まれている「遊暮働学(ゆうぼどうがく)で自立的暮らし」無料メルマガ講座

今すぐメルマガ講座を読んでみたい方はこちらから!

「遊暮働学で自立的暮らし」無料メルマガ




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です