2015年12月
パーマカルチャー研究所を立ち上げて5ヶ月が経過した時のこと。
タイのパーマカルチャー・ファーム「サハイナン」への長期滞在という、自主的「海外研修」。
10日間のパーマカルチャー・コースが始まったが、いきなりのケガが発生。
1.ジャングル・ホスピタル
10日間のパーマカルチャー・コース初日の、竹細工。
いきなり、ナタで指をちょい深めに切ってしまったオレ。
ヤバい…異国の地でのケガ、どうしよう…
サンドットさんに言うと、「Oh…」と言いつつ、冷静に、その辺の葉っぱをむしり取ってちぎり始めた。

そしてその葉っぱをオレのケガした指にちょいちょいとつけて、さらにその辺の葉っぱをまた取って包帯代わりにして指を巻きつけ。
最後に、竹を切って、超細く切ったひも状のものを作って、包帯代わりの葉っぱに巻きつけた。

この間、わずか3分程度。
みんな、あっけにとられているうちに、処置が終わった。
こんなのでダイジョブなのか?と一瞬思ったけど、サンドットさんの自信満々そうな顔と、
“Ha, ha, ha~. Jungle hospital !!”(hospital:病院)
という陽気な笑い声で、なんかもう、大丈夫そうな気がした。
そしてみんなも、「何これ、どうやるの?この葉っぱは何!?」と、竹細工そっちのけで、今の処置についてサンドットさんに質問攻めをしていた。
指もすぐに血が止まって、痛みもほとんどなく、全然不安も無くなった。
2.バナナエキス!
午後は、バナナを取りに行った。
バナナがなっているところなんて、ここタイに来て初めて見た。
こんなに大量になってるものなのか。
スーパーに売ってるのって、これを小分けにしまくった、ほんの一部なんだな。

「さっきのキズ、見せてみな」
サンドットさんが言うので、さっきの手作り包帯をほどく。
するとサンドットさん、今切り落としたばかりのバナナの茎の部分を持ってくる。
切り落としたばかりの茎からは、植物の水分のようなものがしたたっている。
バナナエキスと呼んでいるようだ。
サンドットさんは、おもむろにオレの傷に、そのバナナエキスを数滴たらした。

ちょっとしみたけど、その後また、サンドットさん得意の葉っぱ包帯を巻いてくれた。

またもあっという間に処置完成。スゲー。

このバナナエキスは、触るとちょっとベタベタする。
このベタベタが、傷の治りを早める、というようなことを言っていた記憶がある(定かではないですが)。
そして翌日、脅威の回復力を見せていた。
こちらが、ケガ当日の写真(苦手な人、ゴメンナサイ)。

そしてこれが翌日の写真。
ほとんどくっついて治りかけてる!

サンドットさんの言うように、まさにジャングル・ホスピタル。
おかげで、10日間のパーマカルチャー・コースは、実習も含めて翌日以降も予定通り行うことができた(つづく…)
以上、パーマカルチャー研究所を立ち上げた2015年、タイでパーマカルチャー・コースを受講した時の話でした。
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