2015年11月
パーマカルチャー研究所を立ち上げて4ヶ月が経過した時のこと。
タイのパーマカルチャー・ファーム「サハイナン」への長期滞在という、自主的「海外研修」。
そこへの道中4日目のこと。
この日は首都バンコクから、サハイナンのあるナーン県のナーン市にあるへ、飛行機で移動。
日本でいうと、羽田空港から秋田県秋田市にある秋田空港へ飛行機で向かう、みたいな感じ。
ここまで順調に来たから、特に問題が起こるようなことは考えていなかった。
でも、ナーン空港に来たら雰囲気が一変する。
どこもかしこも、タイ語だらけ。
英語がない…
バンコクでは、あらゆる案内が、当たり前のように英語も併記されていて、場合によっては日本語が併記されていることも。
このおかげで迷うことはほとんどなかったのだけど、ナーンは雰囲気が違った。
ほとんど地元の人しかいない。
空港の職員ですら、英語が通じず、タイ語しか話せない。
どこに行っても、こんな雰囲気の案内ばかり。

4日目のこの日は、ナーン空港近くのホテルに滞在して、翌日、バスで90キロ離れたサハイナンのある町、トゥンチャンに行く予定だった。
空港からタクシーに乗って、ホテルへは何とか到着。
子どもたちは移動で疲れているので、妻がホテルで子どもたちの面倒を見ている間、オレは一人でバスの予約をしにバスターミナルへ。
当然バスターミナルも英語表記がない。
仕方なく窓口へ直接行ってみるが、ここでもやっぱり英語が全く通じない。
とりあえず、時刻表をくださいと、単語帳を指さしながら必死に伝えるも、トゥンチャンへのバスは1日に一本、16時半発しかないから、時刻表はない、みたいなことを言っている。
たしか、バスは1時間に1本はあるって聞いていたのに…
だから、ファームのオーナー、サンドットさんとは、午前中にトゥンチャンのバスターミナルで待ち合わせと、連絡してあるのに…
どうしよう。
サンドットさんに連絡がつけばいいのだけど、手元にあるのはiPadだけ。
ホテルのWi-Fiにつなげば何とか使えるものの、2015年当時は通話アプリなんて使ってなかったから、メールしかやりとりができない。
明日ホテルをチェックアウトしたら、もうWi-Fiがなくなって、サンドットさんとも連絡がつかなくなってしまう。
タクシーで行くしかないかな。
トゥンチャンまで90キロもあるけど。
でもそれはそれで不安だ。
この状況を整理してみると、、、
- タクシーを呼ぶにしても、タイ語しか通じないこの町で、タクシーをちゃんと呼べるのか?
- タクシーが来たとしても、自分が行ったことのない場所なのに、ちゃんと目的地を説明できるのか?
- 目的地で村長さんと待ち合わせすることにしていたが、自分は電話を持っていない。本当に会えるのか。会えないと、まさに家族を路頭に迷わせることになる。
- 日本だと5分ぐらいでくるタクシー。しかしタイでは大丈夫か。1時間ぐらいかかってしまうのではないか。それによって、予定通りの待ち合わせ場所に行けず、村長さんと会えなくなってしまうのではないか。
大きな不安と共に、就寝。
次の日の朝を迎えることになる…(つづく)
以上、パーマカルチャー研究所を立ち上げて、初めてタイのパーマカルチャー・ファームに長期滞在に向かっていた頃の話でした。
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