■目次
1.なぜエストニア!?
1−1.なぜか気になる場所へは行った方がいい!?
突然ですが、ぼくは作家の本田健さんが好きです。
多分初めて本を読んだのは、学生生活最後の頃か、就職直後の頃、「ユダヤ人大富豪の教え」だったと思います。
あれから多分20年以上、最近では、10年以上にわたって本田健さんのPodcastも聞いています。
そんな中でよく印象に残っている本田健さんの言葉。
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「なぜか気になる場所には、あなただからこそのご縁があります」
「『なぜか最近、ハワイという言葉をやたら見聞きする。新聞の広告、友だちがハワイに行ってきた』など。そんなことが3回続くなら、あなたにとってハワイは、ご縁があるから行った方がいい場所です」
「これからの風の時代、なんかおもしろそう、で行動できる人が生き残っていきます」
ㅤ
こんな話を聞いて、へぇ、おもしろいなぁと思っていました。
そして、ぼくにもこの機会が訪れました。
昨年(2024年)、どうしても白夜をみたくて、2泊5日の強行スケジュールで、フィンランドの北極圏の町、ロバニエミに行ってきました。
そこで、フィンランドのヘルシンキ空港に降り立った時、見てしまいました。
エストニアの首都「Tallinn(タリン)」の文字を。

「え!?ここから行けるの?」
と。
でも、なぜそんな風に思ったのか、その時はよく分かっていませんでした。
1−2.宣言しちゃった
よく分からないけど、気になってしょうがない、エストニアという国。
世界中を旅して講演をしている本田健さんが、良かった国について聞かれて「エストニアの首都、タリンという場所の、旧市街地が美しかった」なんてサラッと答えた回答も、なぜかずっと頭に残っている。
「気になるから行ってみる」
って、やってみたい。
何があるのか、全く分からないけど、ただただ気になるから行ってみる。
これって、かなりおもしろいのではないだろうか。
でも心配なのは、気になるから行ってみたけど、何もなかったという場合。
これは最悪だ。
でも考えようによっては、「気になるから、大金と時間かけて行ったのに、結局何もなかった!(爆笑)」と、それはそれでおもしろいのではないか。
ぼくは、おもしろい人生を生きたいと思っているので、それも悪くはないかな、と思えてきた。
でもやっぱり、何よりもかなりの大金がかかる。
行ってみたいけど、怖い。
でも行きたい。
そんなことを考えながら数ヶ月が過ぎた、Podcastの収録の時の事。
ぼくは、スマホで聴けるラジオ、Podcastで『自給自足でセミリタラジオ』という番組を壹岐(いき)さんという女性アナウンサーと二人でやっている。

毎週月曜日配信。
この番組の収録中、進行役の壹岐さんと、2024年の振り返りを話していたときに、ふと、「三栗さん、2025年の目標は?」と聞かれてしまったので、「ずっと気になっていたエストニアに行きたい」と言ってしまった。
ぼくは、この番組での宣言は基本的に実行していきたいと思っているので、この瞬間、ぼくの中で2025年のエストニア行きが決まってしまった。
1−3.気になる理由を探ってみる
エストニアに行きますと人に話すと、必ず聞かれるのが「なぜ、エストニア!?」の質問。
そりゃあそうだよなぁ、大体エストニアなんて、行こうとしてる自分が、どこにあるのかほとんど知らなかったし。
「せっかく海外行くなら、もっと有名で楽しそうな場所あるでしょ?」なんて思ってしまいそうなものだ。
うん、でも、ぼくも「気になるから」しか理由がなくて。
でも、何度も聞かれるので、「なぜ気になるのか」を、いろいろ考えてみた。
1−3−1.ノマドビザ
そう言えば一番気になったのは、多分、あのコロナ禍の頃、2020年あたりだったと思うけど、エストニアは、「ノマドビザ」を発給してると、ネットか何かの情報でふと気になったからだと思う。
1−3−2.デジタル国家
そこから、エストニアについてちょっと調べてみると、デジタル国家(電子国家とも)と呼ばれているとか。
「結婚」と「離婚」以外の行政サービスや手続きは、全てオンライン手続きでできるそう。
「17時を過ぎて役所が閉まっちゃったから、転入届はまた明日行かなきゃ」
みたいなことがなく、結婚・離婚以外は、全部オンラインで可能らしい。
そんな、オンライン行政をどんどん進めていく中で、パソコン一つで仕事をするノマドワーカーに対して、ノマドビザなるものを発給して、滞在を認めるようになったのかな。
1−3−3.Skype発祥の地
そしてさらに調べていって気になったのが、エストニアは、あの、Skype発祥の地だという。
Zoomが使われるようになる前のオンライン通話(ビデオ通話もできたのかな?)は、Skypeがメインだったよなぁ。
あれが実は、人口たったの130万人のエストニアから生まれていたとは。
1−3−4.『レバレッジリーディング』
ノマドノマドと言っているけど、そもそもなぜ自分が「ノマドビザ」に興味を持ったのか。
それは多分、2006年あたりに読んだ本田直之さんの「レバレッジリーディング」を読んでからだ。
本田直之さんは、1年の半分はハワイで、残り半分は東京で過ごすという、あの時代においては相当画期的だった「二拠点居住」を実現していて、その様子をこの本で紹介していた。
仕事はパソコン一つでできるから、大好きなサーフィンをハワイでやる暮らしをしている。
そんな話だった。
サーフィンはやったことないけど、仕事が全てパソコンで完結するから、どこに住んでも自由というライフスタイルは、当時、入社3~4年目で疲弊していた自分にとって、相当希望を感じたライフスタイルだった。
当時は全くそんなことできる気がしないと思っていたけど、ずっと目指し続けてきたからこそ、19年経った今では、実現できている。
こうして振り返ってみると、約20年前からパソコン一つで仕事できる状況を目指してきた自分が、電子国家エストニアが気になってしょうがないのも、分かる気がする。
と、頭を整理できたのが、出発の2週間前、2025年6月に入ってからだった。
エストニア行きの飛行機を取ってから、ようやくこのことに気がついたのでした。
2.旅のテーマをどうしよう…
実質、エストニア行きを決めたのは2024年末。
そこからは、せっかく行くのだから、何かおもしろいことをしたい。
そのために、旅のテーマ的なことを決めなくてはと思い、ずっとどんな旅にするのかを考えてきた。
2−1.亀時間でのできごと

ゲストハウス「亀時間」
ここは、世界中を旅してきた亀時間の代表、マサさんが鎌倉に開いたゲストハウス。
2025年2月に宿泊させてもらった。
久しぶりに泊まるゲストハウス。
最近、毎月出張には出ているものの、どこに行っても観光もせず、ただひたすらビジネスホテルに泊まってパソコン仕事。
観光には興味がなくて、出張先で会いたい人に会ってるから、いいと言えばいいのだけど、どこに行ってもある意味同じ、そんな危機感を持っていた。
そんな時に、亀時間のマサさんと、ゲストハウスという空間で話したことで、24歳の頃に初めて行った一人海外旅行の時の気持ちを思いだした。
そう言えば、こんな風に旅先で、ゲストハウスで会った人と話をするって、楽しかったよな。
最近、そういうことができなくなってきてるな。
そういう楽しみ方って、いいよな。
マサさんに、エストニアの話をしてみる。
旅をおもしろくするには、どうしたらいいと思いますか?と。
すると、
「スマホを使わない旅とか、どうですか?」
なんて提案をいただく。
「この、スマホで調べれば何でも分かる時代に、あえてスマホを使わずに、人づてで行くところを決めるなんてどうですかね。」
やばい、ちょっと怖いけどワクワクする。
デジタル最先端の国に行くのに、なぜかスマホを使わず、人づてで旅程を決めるって、めっちゃおもしろいではないか。
2−2.Podcastのネタになる話を
月に1回、Podcastを収録している。
一緒に収録をしている壹岐さんは、神奈川県在住。
旅程の関係で、新千歳ー羽田ーエストニアと、羽田を経由してエストニアに行く。
だったら、エストニアから帰ってきた直後に、その旅の興奮が冷めやらぬうちに、羽田の近くで収録すればいいじゃないか。
ということで、帰国直後にPodcastを収録することにした。
ますます、何かPodcastのネタになるようなおもしろい話を仕入れてこなければと、勝手にプレッシャーを感じる。
2−3.やっぱり自給自足を
おもしろい旅、おもしろいテーマ。
どうしたらおもしろい旅になるだろうか。
やっぱり自給自足の専門家としては、自給自足関係の何かを見に行くのがいいんじゃないか。
そう思ってガイドブックを見るけど、自給自足に関する記述は見当たらない。
そりゃそうだよなぁ、普通、ガイドブックには、観光地が載ってるから、自給自足の暮らしなんて、なんか観光の正反対って感じだし。
そもそも、ガイドブックが英語のLonely planetってやつで、何書いてあるかよく分からんし。
いや、別にカッコつけて英語のガイドブック買ったわけじゃなく、なかったんすよ、本屋に。
『地球の歩き方』のエストニア版が。
マイナーすぎる国だからなのか。
それでしかたなく、Lonely planetを買ったんだけど、英語だから案の定、内容が頭に入ってこない(^_^;
で、それから1週間ぐらいして、ふと思い立ってAmazonで検索してみたら、ありました、地球の歩き方「バルトの国々」なるものが。
最初からこっち買えば良かったと思いつつ、こちらも注文。
だけど、やっぱり自給自足関連の情報がない。
その後、エストニア関連の本を検索してみたら「エストニア紀行」という文庫本を見つけた。
エストニアを、10日間ぐらいかな、訪れた著者が書いたエッセイみたいなもの。
自給自足っぽい場所がないか、1周読んで、2周読んだときに見つけた。
「キフヌ島」

人口500人の小さな島。(画像でピンが立っているところですが、島が小さすぎて見えません)
ユネスコ無形文化遺産にも選出されているそう。
この島では男性が遠洋漁業に出ている間、女性が島の暮らしを支えていたとか。
特にこの、何とも言えない赤い服(これも手作りらしい)が印象的で、かわいい。

デジタル国家、オンラインの国エストニアで、デジタルと対極にある自給自足を見てくる。
これはなかなかおもしろそうなテーマだ。
うん、これでいこう。
2−4.現金を使わない挑戦
もう一つ思いついた、今回の旅でやりたいこと。
エストニアの通貨、ユーロを現金で持っていかない挑戦だ。
ガイドブックやネット情報によれば、エストニアでは、どこでもほぼカード決済ができるらしい。
エストニアではないが、昨年行ったフィンランドでも、念のため持っていったユーロがほとんど使う機会がなくて、無理やり使うのに苦労した。
だから今回は、「現金を持たずに海外に行けるのか」という挑戦もやってみよう。
(結局、マサさんに提案いただいた「スマホを使わない」は、あまりにハードル高すぎてやめました(^_^;
でも、なるべく現地の人と話してみる、という挑戦はするようにしました)
3.旅の準備編
3−1.旅程
今回の旅程は、あってないようなもの。
飛行機だけは取ったけど、それ以外は、宿も当日まで決めずに行った。
6月16日(月)
・新千歳~羽田へ移動
・羽田からフィンエアーのヘルシンキ(フィンランド)行きに乗って、機内泊
6月17日(火)
・ヘルシンキ到着、飛行機を乗り換えて、エストニアの首都、タリンの空港へ
6月18日(水)~6月23日(月)
・この間のどこかで、キフヌ島に行く
6月24日(火)
フィンエアーで、タリンからヘルシンキへ
ヘルシンキ空港到着後、羽田行きに乗り換え、機内で宿泊
6月25日(水)
午後、羽田着、川崎に移動して宿泊
6月26日(木)
午前、Podcast収録!
終了後、羽田へ移動して、新千歳へ
3−2.飛行機
ギリギリまで本当に行くかどうかを迷って、チケット購入したのが5月26日(月)。
3週間前だった。
6月16日(月)
ANA4720(ADO運航)便
札幌(千歳)(12:20) – 東京(羽田)(14:00)
フィンエアー AY62便
羽田(21:50) ー ヘルシンキ(翌日4:40)
6月17日(火)
フィンエアー AY1013便
ヘルシンキ(8:35) ー タリン(9:05)
6月24日(火)
フィンエアー AY1020便
タリン(14:55) ー ヘルシンキ(15:25)
フィンエアー AY0061便
ヘルシンキ(18:30) ー 羽田(翌日13:50)
6月26日(木)
ANA 071便
東京(羽田)(16:00) – 札幌(千歳)(17:35)
3−3.ストライキ発生!
飛行機を取ると、気持ちが一気にエストニアに向かう。
しかし、日々、エストニア行きに向けて気持ちが高まっていった6月6日(金)、事件が起きた。
フィンエアーからの連絡で、なんと、6月17日(火)にストライキを行うという。
この日の便は、どうなるか分かりません、などという案内。
「この日の便を利用する方は、変更手数料無しで受け付けます。
予約の変更を、強くお勧め(strongly recommend)いたします。」
みたいな内容だった。
よりによって、この日にストライキをぶつけなくても…
6月17日(火)は、ヘルシンキに到着して、タリン行きに乗り換える日。
なんとなく、ヘルシンキまでは到着できそうな気もするけど、その後どうなるのか分からない。
予約変更した方がいいのかなぁと、予約変更を見てみたら、
追加料金が40万円も発生すると!
案内によると、予約システムの都合上、一旦表示された金額を支払っていただき、後日精算しますとのこと。
いや、後日精算と言われても、さすがに40万円も支払って、本当にちゃんと精算してもらえるのか不安すぎる。
やり取り、全部英語だし。
最終的には、6月15日(日)に、便が欠航する場合は個別に連絡しますとも書いてある。
仕方ないので、不安を感じながらも、6月15日(日)の連絡を待つしかない。
最終的には6月15日(日)、欠航の連絡はなかったため、行けることになり、無事、オンラインチェックインができて、タリン行きが確定したものの、前日まで本当に出発できるか分からないという、何とも落ち着かない状況であった。
3−4.妻が服とカバンを作ってくれた!
妻が出発の前日、北欧に行くならと、ムーミンシャツ(ムーミン柄の生地)を作ってくれた。
あと、3年前に作ってくれたカバンにも穴が空いていたので、カバンも作ってくれた。
ありがたすぎます。

3−5.Wi-Fi
いくら電子国家エストニアでも、どこでもWi-Fiが使い放題ではない。
やっぱりWi-Fiがないと困ることも多く、そこで時間をロスするのはもったいないと思い、ポケットWi-Fiを持っていくことにした。
フィンランドの時も使って良かったので、今回もこのWiFiBOXを利用。
(↑こちらはアフィリエイト広告です)
主要な空港どこででも受け取れるので、羽田空港を受取先にしてレンタル。
500MBプランで、1日あたり790円(無制限プランは、1日1,890円)。

予約時にメールで受け取ったQRコードを読ませると、シュパッとWiFiBOXが出てくる。(右下が、出てきたルーター)
3−6.手荷物4.0キロ!
ぼくはいつも、持っていく荷物をいかに最小限に済ませるかにこだわります。
単純に重いのがイヤだからという理由です。
今回は、すごくうまく行きました。

手荷物二つで、合計4.0キロ!
あ、もちろん、スーツケースは無しで、これだけですよ。
4.初日、6月16日(月)新千歳~羽田~機内泊
4−1.新千歳~羽田
というわけで、前日まで本当に行けるかどうか分からなかった旅も、どうやら予定通り行けることになり、出発。
12日間も一人で行かせてもらうことをあらためて考えると、妻と娘に感謝です。(息子はもう離れて暮らしてます)
羽田まで行くのは出張でわりと慣れているので、特に問題なく、羽田空港に到着。

そして国際線へ向かう。
ずいぶんと簡単に行けるんだなぁと思ったら、自分の行くべき場所が見当たらない。
地図もなんか、全然違う、おかしい。
と思ったら、ターミナルが違った。
新千歳から到着したのは第2ターミナル。
ここにも国際線の搭乗口は少しあるのだけど、国際線のメインは、第3ターミナルのようだ。
羽田でターミナルを移動することなんてなくて、初めての経験。
第2ターミナルから第3ターミナルまで、無料のバスが出ていたので、それに乗って、第3ターミナルに到着。

待ち時間が4時間ぐらいあったので、ラウンジを探す。
出国審査を終えた先の保安エリアに、SKY LOUNGEがあるとの情報を見つけ、ここで4時間を過ごしました。

それにしても国際線の保安エリアは、免税店などがあって、ワクワクしますね。

4−2.羽田~機内へ
4時間以上を空港で過ごし、ようやく登場。

国際線は特に、この瞬間がワクワクします。

ストライキの影響か、機内はかなり空いていました。

飛行時間12時間50分。
離陸直後と、着陸直前に、機内食が出ます。
(座席のモニターに、このように↓分かりやすい表示が)

時差は6時間のため、21時50分に飛行機に乗ったと思ったら、15時50分。
またお昼に逆戻り?という感覚。
まずは経由地の、フィンランドのヘルシンキ空港へ。
7,800キロのフライトです。

国際線の楽しみは機内食。
これも毎回、ワクワク。

ビールをもらえるのが嬉しい!

食べ終わったら就寝、機内泊です。
ここで、機内枕(ネックピロー。↓こういうやつ↓)を忘れたことに気づく。
去年フィンランドで行ったとき、これ無しで痛い目を見た(ホントに首が痛くなる)のに、また忘れてしまった…
4−3.初日の支出
空港への高速料金:750円、のみ!
(食事は、家族が一日分のおにぎりを作ってくれましたので)
5.二日目、6月17日(火)ヘルシンキを経由して、エストニアに到着!
5−1.機内泊~ヘルシンキに到着
案の定、あまりの首の痛さで何度も目が覚める。
夢の中で、首を痛がっている夢を見て起きる、というありさま。
昼寝ならば椅子でも全然余裕だけど、やっぱり夜の睡眠は椅子ではキツいのか。
次こそは、ネックピロー持ってくる。
そして、痛みで何度寝ても眠りが浅いから、ずっと眠くてずっと寝続ける。
寝続けるから首が痛い。
地獄のループ😂
せっかく12時間以上あるから、色々とやろうと思ってた仕事やろうかとか思ってたけど、ほぼ何もできずに12時間を過ごしてしまった。
まあ、到着したら、現地時間はまだ午前4時台で、そこからまだまだ動き続けなきゃいけないことを考えると、寝過ぎなぐらいで丁度いいだろう。
そんな感じで今回の半日を超えるフライトは、全然長さを感じることなく、あっという間に着陸直前の機内食。
これだけが楽しみです。

朝らしく、オムレツとポテトメインの軽いもの。
到着したら、物価が高すぎてまともな食事にはなかなかありつけないから、最後の貴重なまともな食事。
噛みしめて食べる。
そうして到着。
結局、ストライキの影響を全く感じさせない、順調なフライトでした。
フィンエアーの皆さま、ありがとうございます。

ということで、ヘルシンキ空港に到着して、約3時間、今度はエストニアの首都、タリン行きの飛行機を待ちます。

5−2.ヘルシンキからタリンへ

搭乗ゲートで待っていると、何となく日本人風の女性が。
チラリと見えた手帳には、日本語が。
えぇ!?
エストニアに行く日本人が、オレ以外にもいるの?
どうしよう。
今回の旅のテーマとして、旅での知らない人との会話、ということも考えている。
せっかく機内で隣になった人と話してみようかと思ったら、ストライキの影響か、隣は空いてて話せなかったし、ここがチャンスかな。
別に必ずしも英語でしゃべらなくても、日本人に話しかけてもいいわけだし。
「よし、トイレから戻ってきたら話しかけてみよう」
そう思ってトイレから帰ってくると、その人の隣に日本人が来て、二人で話している。
そっか、二人できてたのかー。
ㅤ
そうこうしていたら、次々に日本人がそこに集まってきた。
なんだ、この人数は!
なんかのツアーなのか。
エストニアなんてマイナーな国に行く日本人は、自分ぐらいかと思っていたら、結局、機内、ほとんどが日本人😂
なんか、話しかけようと思ってた気持ちがしぼんでしまった😅

そして搭乗時刻。
フライト時間はたったの35分。
小さいプロペラ機で、あっという間にエストニアの首都、タリンに到着。

タリンの空港、小さくてかわいい感じ。
5−3.タリン空港からタリン市街地へ
さて、ここからが迷いポイント。
空港から、タリンの市街地に行かなければいけないけれど、バスが出ているらしい、ぐらいの情報しかないから、なかなかに不安。
でももう、行ってみるしかない。
空港から市街地なんて、みんな行く道だから、きっと何とかなるだろう。
案内標識に従ってバス乗り場に行くとそれらしいバス乗り場と、チケット券売機を発見。

現金のユーロを持っていなかったけど、ちゃんとVISAカードのタッチで購入できた。
噂通り、エストニアは(フィンランドのヘルシンキ空港もだけど)自販機にもほぼこのクレジットカードタッチ決済のシステムになっていて、確かに現金を使う機会は少なそうだ。
そして、バスの案内標識が分かりやすい。

あと何分でバスが来るかが、正確に分かるシステムになっているようだ。
さすが電子国家エストニア。
時間が遅れることもほとんどなくて、けっこう日本的な感覚で交通機関を利用できる。
ただ、バスに乗ってちょっと戸惑った。
購入したQRコード付きのチケットを、かざす場所がない。
他の地元民と思われる人たちは、どうもチケットを購入せず、バスに乗り込んで、ただクレジットカードを入り口の機械にタッチしているだけのようだ。
QRコード付きチケットを買っているのは、自分だけ。
やべぇ、どうしたらいいんだろ?
ㅤ
でも、ピンチはチャンス。
これこそ、話しかけるチャンスではないか。
迷ってる暇はないので、車内のエストニア人男性に話しかけてみると、「多分、運転席のところにある、アレだと思うよ」と。

似たようなタッチ決済の機械が車内に3つほどあるのだけど、この、運転席のところにある機械だけが、QRコードの読み取り機がついていた。
ということで、QRコードを読ませて、無事、バスで市街地まで。
20分ぐらいだったと思います。
5−4.タリンからパルヌへ
さて、出発当日までなかなか決まらなかった旅程。
ここに来てようやく考え始める。
とにかく、まずは最大の目的地、人口500人の自給自足の島、キフヌ島に行きたい。
キフヌ島へは、パルヌという町から、フェリーに乗って行く必要がある。
ということで、タリンからパルヌへ行くことに。
エストニアは、九州程度の大きさのようで、タリンからパルヌへは、長距離バスで、約130キロ、2時間弱で行けるようだ。
タリン市街地に着いたら、持ってきたWiFiBOXを使ってiPhoneのGoogleマップのナビ機能を使ってバスターミナルへ。

ここも、バスの時刻表や乗り場の番号が、超分かりやすく表示されている。
タリンからパルヌまでは、10.3ユーロ。
以降、1ユーロ、約167円(3で割って500倍すると円になる計算)で計算することにすると、約1,700円。
同じ約130キロ程度の、札幌ー旭川間のバスが2,200円ぐらいしたような気がするので、けっこう安いかも。
出発まで時間があるので、トイレに行こうとすると、トイレの前に改札?が。
ここもカードをタッチ。
小だけなのに、0.5ユーロ(約83円)を支払う…😅

さて、最後の機内食から数時間が過ぎ、腹が減ってきた。
だけど、食べ物がやっぱり高い。
ちょっとしたサンドイッチが最低5ユーロ(830円)など。
でもウロウロしていたら、いいものを見つけた。

サンドイッチやジュースを売っているその上に、バナナとリンゴが。
バナナ(もしくはリンゴでも同じ)1本で0.9ユーロ(150円)、2本だと割引で1.5ユーロ(250円)。
これなら買えると、これを購入。

10時に本日2度目の朝食?バナナ2本を食べる(ちなみにこの日の1食目は、午前3時頃に食べた機内食)。
腹ごしらえも終わって、バスに乗り込む。
座席番号が指定されていて、隣にはエストニア人と思われる女性が。
話しかけるチャンスか?
と思って、あいさつをするも、返事が返ってこなかった。
彼女、明らかに話をしたい雰囲気ではないので、話しかけるのは遠慮。
よく見ると、車内もまるで日本のバスのように静か。
全体的に、マジメで静かな国民性という雰囲気が感じられる。
けっこう、日本人と感覚が近いのかも。
5−5.パルヌに滞在
13時頃、パルヌに到着。
キフヌ島へはさらなる道のりがあるのだけど、今日はここで宿泊。
さっきスマホで予約した、HOSTEL LOUNAというホテルへ。

で、今回の挑戦。
一人部屋ではなく、ドミトリーに宿泊して、部屋の人と会話する!
ということで、ドミトリーを予約したら、こんな部屋😦

二段ベッドとかで、カーテンぐらいの仕切りがあるのかと思ったら、思いっきりオープン😂
チェックイン一番乗りだったようで、部屋には自分だけ。
そのうち、誰かが入ってくると思うと、部屋にいても落ち着かない。
夕飯はついていないけど、ホテルにキッチンがあるので、食料を買いに。
ここでも自分の苦手な、「フロントの人に聞く」を頑張って実行。
うん、頑張った。
教えてもらった食料品店に徒歩で移動する。

なんか北欧というような雰囲気(ちなみに、エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト三国は、「北欧」と分類されているそうです)。

ちなみに、その辺にあった飲食店の看板。
朝食メニュー。
トースト9.8ユーロ(約1,600円)、オムレツ9.8ユーロ(約1,600円)。
手が出せない…
やはり外食はできないということで、教えてもらった食料品店に到着。
そこはなんと、コープ!

エストニアにもコープがあるようだ。

パンとハムだけ買ってきた。
バターは共用冷蔵庫に入っていたので、そこからちょっともらって、これで今日の晩ご飯。
時差の関係で、1日30時間あった長い長い6月17日も、これでおしまい。
忙しすぎて、「1日が24時間以上あったらいいのに」と思ったことがあったけど、実際に30時間ある1日を体験して思ったのは、結局24時間で眠くなるから、そんなにあってもあまり意味ない、ということ😂
ちなみに、待っても待ってもドミトリーに宿泊する二人目の宿泊者は現れず、広い7人部屋に、さびしく一人、眠ったのでした。
5−6.二日目の支出
交通費:16.3ユーロ(約2,700円)
宿泊費:35ユーロ(約5,800円)
食費:16.3ユーロ(約2,700円)
その他を含めて合計:61ユーロ(約10,200円)
6.三日目、6月18日(水)最大の目的地キフヌ島へ
6−1.旅の3日目にして、初めてまともなご飯!
ホテルは朝食つきにした。
7ユーロ(約1,150円)と、そんなに高くない。
ちょっとしたワンプレートぐらいが出るのだろうと思っていたら、出てきたのはこれ。

ビュッフェスタイルだった!
昨日は機内食、バナナ、ハムパンだけしか食べてないから、めっちゃありがたい!

ついでにコーヒー中毒の自分としては、淹れたてコーヒーがほんとにありがたすぎ。
ドイツ、フィンランドに行ったときもそうだったけど、ハムとかソーセージが多めで、サラダは少なめ。
パプリカ、トマト、キュウリぐらいでした。
日本って、野菜がたくさんあるんだなと、あらためて実感。
ホテルの朝食担当のおばちゃんが、全然分からないエストニア語で、「これ食べない?」「これは?」と勧めてくれるのが、ちょっと嬉しい。
久しぶりのまともな食事が、身体に潤いました。
6−2.パルヌからムナライド港へ
さあ、キフヌ島への移動です。
まずは港へ移動。
1時間ぐらいバスに乗るんだけど、そのバスがたったの2ユーロ(約330円)。

やっぱりエストニアは公共交通機関は安い。
そして初めて来た外国人(オレのことね)にも、案内が分かりやすい。
そしてキフヌ島へのフェリーが出る、ムナライド港に到着!(下の写真は待合室)

待合室の中にはチケット販売機も。
これも分かりやすい。
そして、右側のタッチ決済で、カード決済可。

待合室の中には、トイレもあります。
トイレのドアがおもしろい。

キフヌ島行きのフェリー。
これに乗って行きます。

6−3.ムナライド港からキフヌ島へ
1時間ほど待って、出発時間に。
さあ、フェリーに乗り込みます!

ワクワク。1階は、車用のスペース。
2階が客席。

こちらは外の席。

寒いので、室内に入ります。

中は、レストラン風の雰囲気で、ちょっとした売店も!

ただイスがあるだけなのを想像していたので、ビックリ。
ちなみにこのフェリーは、1時間ほどの航行で、4ユーロ(約670円)と、またまた安い!
1時間ほどの船旅の後、島の港が見えてきました!

降ります!

6−4.港からホテルへ
無事、キフヌ島に上陸しました!
帰りのフェリーチケットを買っておきます。

降りるとちょっとした売店が。

島の移動は、レンタサイクルがいいとのことで、自転車を借ります。

その、レンタサイクルのお店の人が、ガイドブックの写真で見た、キフヌ島の民族衣装?を着ている!
「衣装、ステキですね」と言うと、「いやぁ、普段着なんですけどねぇ〜」と。
勢いで、一緒に写真撮らせてもらいました。

無事、レンタサイクルを借りて(24時間15ユーロ(約2,500円)。フェリーより高い😅)、とりあえず自撮り😆

6キロぐらい走って島の南に行くと、今日の宿に到着。
手作り風の小さい小屋のような建物が、一つの部屋。

家族経営で宿をやっているとのことで、お母さんが案内してくれました。

ここがぼくの泊まる宿(部屋)です。

中はこんな感じ。
おっちゃんが泊まるにはかわい過ぎる感じだけどw

6−5.ホテルでの衝撃
しばらくしたら、案内してくれた人のお父さん(かわいい娘ちゃんから見るとおじいちゃん)が出てきて、
「おぉ、よく来たね。こっちにおいで!これ、乗ってごらん!」
みたいな雰囲気で、気さくにエストニア語で話しかけてくる。
「はい、スマホを彼女に渡して。撮ってもらって」
と、よく分からずに乗せられる。

「いいかい?止めたいときは、ストップと言うんだよ」
何が始まるんだ!?と思ったら、おじさんがロックを外すと、グワングワンとすごい回転をする。
回転軸が2軸あって、縦回転もしながら横回転もして、体験したことのない回り方をして、もうちょい回っていたかったけど、ちょっと怖くなって20秒ほどで、たまらず「ストップ!」と止めてもらった。
動画も撮ってもらったのでこちらをどうぞ(埋め込めなかった😅)。
すごい回転だよ。
https://www.youtube.com/shorts/6lChklB4p0Y
お姉さん(娘ちゃんのお母さん)によると、「この乗り物は、エストニアに3つしかないのよ」とのこと。
「いや、日本には1つもないと思うけど…」
これを自作できてしまうおじさん(娘ちゃんのおじいちゃん)、やっぱりすごい自給力だ。
もうなんか、これだけで島に来て良かったと思えた瞬間でした。
ちなみにこの後、娘ちゃんが乗ったけど、いつも乗ってる感じで、おじいちゃんにグアングアン回されても、平気で楽しそうでした。

6−6.キフヌ島観光
観光と言っても、博物館に行っただけだけど。

入場料は5ユーロ(約830円)。

やっぱり民族衣装というか、布というか、生地というか、そんなに興味のない(妻はものすごく興味ありそう)自分でも、これらには惹かれるんだよなぁ。

うちの娘も、人形をこんな感じで寝かせてよく遊んでます。

機織り機、かな。

木桶など。

説明がエストニア語と英語だから、細かいことはよく分からなかったけど、昔からの自給的暮らしの雰囲気が分かる展示でした。
6−7.エストニアで湯船につかれた!
シャワーは別の小屋にあり、入ってみると、カプセルルームのようなシャワールーム。

よく見ると、小さな湯船が!

これだけの深さがあれば、十分にお湯につかれる。
海外に行ったとき、どこもシャワーしかなくて湯船が恋しくなるので、超ありがたかった。
ちなみに、建物を色々じっくり見ると、ところどころ手作業でやったような部分があるので、やっぱりこの小屋、全部あのおじいちゃんが作ったものと思われる。
すごい。
そう言えば、オレがここに到着してお姉さんが案内してくれてるとき、おじいちゃんはずっと何か鉄を溶接する作業をしていたようだし。
年中、色んなものを作ってるんだろうな。
6−8.夕食
食事をする場所は、また別の小屋で、こんなところ。
ここでも、誰かとお話しできるかなと思ったけど、「今日のお客さんは、あなた一人だから」とのこと。

一人、チーズパンとポテチを食べつつ、ビール飲んで寝まーす。

6−9.三日目の支出
交通費:21ユーロ(約3,500円)
宿泊費:49.5ユーロ(約8,250円)
食費:9.2ユーロ(約1,500円)
その他を含めて合計:84.7ユーロ(約14,000円)
7.四日目、6月19日(木)キフヌ島からタルトゥへ
7−1.白夜を見る
夜中、トイレに起きた。
その時の外の風景。
時刻は深夜0時5分だった。
エストニアは緯度が58度ぐらいだけど、白夜を経験できるようだ。

7−2.あらためて感動する、ここの家
朝になって、あらためてこの宿泊場所を散策。
ここの宿は家族経営だから、家族が住んでいる家の中には入れないけど、敷地の中を見ると、ある程度の生活が分かる。
すごく広々とした場所で、気持ちよく芝が手入れされている。

ガーデニングっていうのかな、一つ一つがすごく美しい感じ。

薪も使っているようだ。

こちらは、これから割って積むのでしょう。

7−3.帰りのサイクリングで分かったキフヌ島の魅力
あっという間にキフヌ島を出発する時間。
朝、港へ自転車で移動しながら、島の雰囲気を感じていた。

泊まった宿は、すごい宿だったけど、そんな雰囲気の宿が、そこら中に点々としている。
朝から塀を作ったり、屋根を作ったりと、DIYをやっている人が複数。
きっとこの島には、昔からのDIYの血が流れているんだなというのが感じられた。
そしてこの時代だから、機械も当然使うことができるので、ますます彼らのDIY力がアップして、そして伝統的・文化的にあった元々のガーデニング力が合わさって、島の住人一人一人が、ステキな空間・暮らしを作れる感じになっているのだろう。

人口500人と聞いていたので、もっと色々と田舎くさいのかと思っていたけど、道路も家も、どこもキレイに整っていて、とても500人しか住んでいないとは思えない、キレイな島でした。
来て良かった!
7−4.タルトゥへGO
次なる目的地は、エストニア2番目の都市、タルトゥ。
日本で言うと、首都タリンが東京、タルトゥが大阪、みたいなイメージかな。
フェリーでムナライド港へ行き、ムナライド港からパルヌバスターミナルへと、来た道を戻る。
そしてバスターミナルで、タルトゥ行きのバスチケットを購入。
タルトゥまでは東へ約180キロ、3時間弱の移動。
チケットは12ユーロ(約2,000円)。やっぱりお手頃。
7−5.宿選びに成功!
翌日6月20日(金)の13時から、Zoomの仕事があるので、仕事ができそうなホテルを選んで2泊分を予約。
2泊すれば、お昼の時間も部屋で仕事(Zoom)ができるので。
とは言え、結局どんなホテルになるのかは、予約サイトだけで見てもよく分からず、いつも行ってみて出たとこ勝負のホテル選び。
今回のタルトゥの宿はこんな部屋、いい感じ!

嬉しいことに、カプセル式のエスプレッソ・マシーンが!

どこへ行ってもテイクアウトのコーヒーでも3ユーロ(約500円)。
セブンイレブンでいつも120円でコーヒーを飲んでる自分には、なかなか手が出せずに、コーヒーからかなり離れているので、ありがたい!

そしてこの日の夕食も、昨日、一昨日と同じ、パンにハムを乗せただけのもの。
(いや、昨日はハムじゃなくてチーズ乗せたけど)

でもこれが、トラブルの元となる…

7−6.ついにトラブル!じんましんが…
なんか、腕にプチッとかゆみが。
そうこうしてたら、膝にもプチッと。
首のところにも…
やべー、じんましんだー😱
昔、全身じんましんで悲惨な目に遭ったことを思い出す。
よりによって海外で…
思い当たる原因は、ハム。
普段、ハムみたいな加工品はあまり食べていないんだけど、安いから(1パック1.5ユーロ(約450円)ほど)、パンとこれを買えば食事になるじゃないかと、一昨日の夕飯に1パックを食べ、そして今日の夕飯にも食べたから身体が反応したのだろう。
ああぁぁ…
でも、思っていたほど広がらず、少しかゆいぐらいでそれ以上広がらずにいてくれたので助かった。
まあ、身体の疲れもあるのでしょう。
ということで、この日はこれで、おとなしく就寝。
7−7.四日目の支出
交通費:14ユーロ(約2,330円)
宿泊費:20ユーロ(約3,300円)
食費:6.8ユーロ(約1,130円)
その他を含めて合計:40.8ユーロ(約6,800円)
8.五日目、6月20日(金)初めての落ち着いた滞在
8−1.まだちょっとかゆいじんましん
朝4時に起床。
じんましんは、ちょっとだけかゆいけど、幸い、大きな広がりにもならず、支障ない程度。
よかった。
あらためて、健康が一番の財産ということに気づく。
8−2.初の洗濯
今日のメインの予定は昼のZoom仕事で二泊するので、久しぶりに移動もなくゆっくり過ごせる。

ここの宿、洗濯機も無料で使えてありがたい。
二泊すれば、洗濯もしやすいので、ここでエストニア初の洗濯。
8−3.食事作戦
さて問題は、今後の食事をどうするか。
ハムはもうヤバい。
これ以上食べたら、多分、じんましんが悪化してしまう。
もうちょっといいものを食べなきゃ。
とにかく、野菜不足。
野菜が恋しい。
スーパーはあって野菜は売ってるし、キッチンもあるから調理もできるのだけど、問題は、スーパーの量り売りシステム。
フィンランドに行ったときも、ここエストニアでも、ほとんどの野菜が量り売りで、しかもそれがセルフサービスで、いまいちどうやっていいか分からないから、ずっと避けてきた。
でもここにきて、いよいよこのセルフ量り売りシステムに挑戦しなければいけない時が来た(大げさ😆)。
まずはスーパーへ。
ラッキーなことに、宿から歩いて5分のところにあった。

こんな感じで、ずらりと果物や野菜が置いてあるのです。
プラスチックに包まれてないのは嬉しいな。

だけど表示されている値段が、全部1キログラムあたりのもの。
買いたいものが何グラムでいくらになるのかは、自分で測って値札をつけなければならない。
意を決して、計量器へ。

予想通り、英語はなくて全部エストニア語。
だけど、写真の表示がすごく分かりやすくて、ピッピ押してたら、できた!
このパプリカは、1キロあたり2.48キロ、1個214グラムだから、0.53ユーロ(約90円)ということが分かり、下から値札シールが出てきた!

これで野菜の量り売りの買い方が分かった!
ということで、食べたかったキュウリとレタスも購入。(レタスはパック売りで計量不要だったけど)
オリーブオイルがあれば炒め物もできるので、これも購入。
全部で12.56ユーロ(約2,100円)。

タマゴも買ったから目玉焼きも作れる!

わーい\(^O^)/

野菜がめっちゃ身体に染み渡りました。
8−4.今日は一日休養日
そして無事、予定していたZoomの仕事も終わって15時。
じんましんも出ているので、今日はゆっくり過ごすことに。
たまっていたブログ(これです!)も書かなきゃだし。
こういうのって、帰ってから書こうとすると、内容がかなり薄くなってしまう。
現地にいる今、書くことで、このリアルな感情を記録できると思っているので、必死に書きまくっています。
ようやく落ち着いた時間が取れたので、初日からこの日の分を、一気書き!
8−5.そして夕食
そうそう、キッチン&食事スペースはこんなところです。

そして、またしても同じものを作ります。

どうやらぼくの才能は、同じものを飽きずに何食でも食べ続けられることのようです。
明日もこれを食べます。

夕飯が終わって、就寝前。
21時半。
めっちゃ明るい…

いまいち光を遮れ切れていない薄いカーテンをして、お休みなさーい。
8−6.五日目の支出
宿泊費:20ユーロ(約3,300円)
食費:12.56ユーロ(約2,100円)
その他を含めて合計:32.6ユーロ(約5,400円)
9.六日目、6月21日(土)タルトゥからタリンへ
今日はタルトゥから、エストニアの首都、タリンへ移動します。
まずは、昨日と同じ朝食から😆

9−1.タルトゥ大学
タリンに移動する前に、タルトゥの町を歩きます。
観光と言えば、観光なのかな。
タルトゥのガイドブックで、唯一見てみたいと思ったタルトゥ大学。

でも土曜日だからか、中には入れず、外観の写真を撮っただけで終わってしまった。
9−2.タルトゥの旧市街地
ヨーロッパ、って感じ。

日本では見ることのない風景で、感動。

9−3.ついに見つけた手頃なカフェ
エストニアに来てから物価がずっと高くて、なかなかコーヒーを買えずにいたけど、ついに見つけました、手頃なカフェを。

カフェラテ3.8ユーロ(約650円)を注文。

店内も広々気持ちがいいです。
9−4.ファーマーズ・マーケット
ぶらぶら歩いてたら、ファーマーズ・マーケットを見つけました。

テンション上がります!

花を売っている店の通り。
キレイだなぁ。(写真では伝わりにくいかもだけど)

サクランボ、かな。

ここのトイレは、現金が必要でした。
現金しか受け付けない場所は、ここが初めてかも。

9−5.Science centre AHHAA(科学館)
この水道?に引き込まれて、この科学館にも、ぶらり行ってみました。

これは、てこの原理で車を持ち上げる体験ができる展示。

車を持ち上げました!(写真では見にくいけど)

中に入ると、人物スキャン?されました。

53歳!(だいぶ年齢上に見られてプチショック😆)
9−6.バスでタリンへ移動します
ぷちタルトゥ観光も終わり、首都タリンへ移動します。
腹が減ったけど、相変わらず物価が高くてほとんどのものに手が出せず、唯一見つけた手頃なマフィン。
でも買い方が分からない…

周りの人を観察していると、どうやら左の袋に、このマフィンを入れるらしい。
けど、袋に入れちゃったら、中に何入ってるか分からなくない?
でも勇気を出して、間違えてるかもしれないけど、そうやってやってみた。
そしたら、買い方OKだったらしく、店員さんは、袋の中身をのぞき込んでレジを打ってくれました。
ということで、チョコレートマフィンゲット!
なんとか昼食にありつけました。

2階建てのバスに乗車。
この、LUX EXPRESSというバス、キレイでトイレも、コーヒーマシーン(無料か有料かは分からなかった)もついていてサイコーです。

座席にはディスプレイもついてるし。
2時間ちょいかかるので、数独をやったらハマった。
数独って、こんなにおもしろいパズルだったのか!

むしろもっとやっていたいのに、あっという間にタリンに到着してガッカリしたぐらい😆
9−7.ホテルに到着
今日のホテルはドミトリー

ついに、外国人と一緒になって会話ができました。
何日泊まるの?
どこから来たの?
名前は?
みたいな会話が久しぶりにできて、ちょっと嬉しくなりました。
カリフォルニアから来た、サム君という人でした。
ここはキッチンも広々してます。

ガス台、というか、電気ヒーターだけど、使い方が全く分からず、これまた勇気を出して、キッチンにいた他のお客さんに聞いてみました。

そしたら親切に教えてくれて嬉しかった!
またまた英語でコミュニケーションできました👏
ちなみに一番分からなかった使い方は、電源を入れる方法。
プレート完全に一体化している、写真で言う左下の部分が電源で、長押しすると電源がオンになります。
そして、4つに分かれたコンロの使いたい部分を長押しして、「+」ボタンで火力を上げる。
これは、知らないと全然気がつきません。
でもこれで、キッチンも使えるようになりました。
レベルアップ!(ドラクエのレベルアップ音が頭に鳴り響きました)
9−8.タリンの旧市街地に感動!
ぼくの好きな作家の本田健さんが、世界中を旅した中で、キレイで印象に残ったというタリンの旧市街地。
ぼくも超感動しました。

ぼくはあまり「美しい」という言葉を使うことは少ないですが、ここに来たとき、「美しい…」という言葉が出てしまったほど、美しい町並みでした。

路地。
こういうのって、写真でしか見たことなかったけど、ホントにこんな町並みがあるんだなぁ。

そして今日の夕飯の買い物。

昨日と変化をつけて、パプリカではなくズッキーニにしました。

9−9.六日目の支出
交通費:12.3ユーロ(約2,000円)
宿泊費:20ユーロ(約3,300円)
食費:8.4ユーロ(約1,400円)
その他を含めて合計:44.5ユーロ(約7,400円)
10.七日目、6月22日(日)タリンに滞在
10−1.この日もいつもの朝食からスタート

相変わらずの、毎日同じような食事から、今日もスタートです。
今日は全体的に、ネガティブな一日でした。
なんか、勇気が出なくて。
決断もできなくて。
そんな自分を責めてしまって、という。
何があったかというと、昨日寝てる間に、夜にチェックインした2人組の男性が、部屋に入ってきたのだけど(ドミトリールームに宿泊なので)、その二人、日本人でした。
お、日本人、って思って、明日朝声かけようかなと思ってそのまま寝続けた。
で、オレが朝起きてキッチンでパソコン仕事してたら、その二人も起きてきた。
朝6時ぐらいだから、その二人は日本人らしく、ちゃんと迷惑にならないようにほとんど話さず、数分したら旅立ってしまった。
そんな状況で、せっかく日本語で声かけられる状況を逃してしまった。
10−2.朝散歩&カフェ

朝食を食べたら、ちょっと気分転換に外のカフェで仕事しようと思い、散歩がてら外を歩いていたら、またまた今度は日本人夫婦を発見。
おぉ、話しかけるチャンス、と思ったけど、ふと、
「日本人って、なんで海外で日本人を見かけると話しかけるんだろ。日本では、知らない人になんかほとんど話しかけないのに」
とか、ふと思ってしまい、そこからなんか声かけるのが恥ずかしくなってしまって躊躇しているうちに、二人を見失ってしまった。
また話をするタイミングを逃してしまった…
ㅤ
時刻は朝8時。
ほとんどのカフェは、9時または10時開店で、どこも空いていない。
結局、世界一有名なレストランだけが7時開店で開いていて、1.4ユーロという超お手頃価格でコーヒーを飲めた。
あ、Wi-Fiも使えました。
さすがマクドナルド!

10−3.寂しくなってくる
だいぶ一人旅の寂しさが募ってきたようで、話したいのに、相手がいない。
話しかける相手を見つけたと思ったら、今度は恥ずかしくて話しかけるタイミングを逃してしまう。
この繰り返しで(この時点でまだ2回だけど)、なんか悲しくなってきた。
何やってるんだろ、何しに来たんだろ、オレは?
と、どんどん考えがネガティブ方向へ。

そんなことを考えながら、宿に戻る。
10時。
どうしよう。
今日の宿、まだ決めてない。
チェックアウトの12時までには決めなきゃなぁ。
この宿、悪くないから、もう一泊延泊しようかと思ってたけど、こんなネガティブな心境だから、ここは強制的に新しい宿に移動して、ちょっと心を動かさなきゃかな。
そんな風に思って、いくつか宿を調べていると、ほとんどの宿のチェックアウト時刻が11時。
「あれ?なんかチェックアウト時刻が12時だと思い込んでたけど、ホントかな…」
焦ってここの宿のチェックアウト時刻を確認すると、11時だった💦
この時点で時刻は10時50分。
ヤバい、チェックアウト時刻まであと10分💦
何だか思考能力が低下して、フロントに行って延泊をお願いした。
このまま同じ宿にいられることになって楽にはなったけど、相変わらず気分は晴れない。
仕方ないから一人になった部屋でパソコン作業。
と思ったら、今度はホテルの人が来て、
「すまないけど、掃除をするから…」
と、ホテルを追い出されてしまった。
そうだよな、延泊しても、掃除には入るよな、ここ、ドミトリールームで個室じゃないんだし。
おやつのバナナを持って外に出て、適当なベンチでバナナを食べる。

なんか悲しい…
ダメだ!
こんなことやってたらどんどん気分が落ち込んでくるじゃないか。
歩こう!
10−4.駅方面へ散歩
ということで、今度は駅方面へ散歩。
マーケットを見つけたので嬉しくなって写真をパシャリ。

と思ったら、なぜか写真を撮るおっちゃんがメインの写真になってしまった。

そしてここでも、三度(みたび)、日本人発見!
今度は女性二人組。
でもまたしても、声をかけようと思ったと同時に「おっちゃんが女性に声をかけるって、どうなのよ…」とか、また余計なことを考え始めて、そのまま声をかけられず。
そしてそんな勇気の出せない自分を責める。
ああぁぁ…
10−5.量り売りのオーガニックのお店発見!
店内のもの、ほぼ量り売りのお店を発見した。

こういうお店って、写真でしか見たことなかったので、実際に見れてこの瞬間はテンション上がった。

秤が置いてある。

野菜・果物にも、プラスチックがかけられていない!

10−6.ホテルに戻ってお昼ご飯を
デジャヴのように、同じものを作って食べる。

で、キッチンを使っている時に、今度はアジア人女性とキッチンで一緒になった。
またまた話しかけようと思いつつ、彼女のちょっとよそよそしい雰囲気を見ると、「話したくないのかな…」と、またまた余計なことを考えてしまい、またしても話しかけられず。
勇気を出せない自分に、どんどん情けなさが募ってくる。
10−7.節約ができることは分かったので、今度は外食に挑戦
エストニアに来た直後、予想通り物価が高く、こりゃあ生きていくのが(食事にありつくのが)大変だと思った。
どうしようと思ったけど、スーパーを見つけて、これはいけるかもと思った。
だけど、じんましんが出て、加工品ばかり食べるのではなく、ちゃんと自炊というか、調理して食べなきゃダメだと気づいた。
だから今度は、スーパーで、野菜を買う挑戦をし、ホテルのキッチンでちゃんと調理をする挑戦をした結果、1日の食費を1,000円ちょっとに抑えられることが分かった。

宿泊費も、日本でairbnbとかを探したら、最低金額17,000円ぐらいで、「これはヤバいなぁ」と思っていたけど、その後、hostelworldというところを調べると、ドミトリーなら10,000円以下で泊まれることが分かった。
キフヌ島などは、宿泊費がけっこう高かったけど、タルトゥや、首都タリンだと、ゲストハウスもたくさんあって、むしろ田舎よりも都会の方が宿泊費が安く済むことが分かってきて、タリンに来てからは1泊3,500円ぐらいで済んでいる。
今日も5人部屋のドミトリーに宿泊したのに、オレ一人で、結果、5人泊まれる広い部屋を独り占めして快適に宿泊している。
ということで、結果的に、エストニアでお金を節約する方法は体感できたし、これを続けることもできる確信を得たので、今度は、ちゃんとお金を使って外食する経験をしておこうかな、そう思うようになってきた。
ということで、まずはカフェへ。

アメリカンコーヒー2.9ユーロ(約500円)。
一緒についてきたチョコレートが、めっちゃうまかった。
ついでに、電子国家エストニアでは、Wi-Fiに困らないのか、ということも実際に来て確かめたかったことの一つ。
結果は、そんなことありませんでした😅
このカフェで、「Wi-Fi使えますか?」って聞いてみたら、
「ここはWi-Fiはないんです。でも、タリンのこのエリアは、無料でどこでもWi-Fiが使えますから」
と。
でも、そのどこでも使える「タリンWi-Fi」。
確かに、Wi-Fiに接続はできるけど、超低速で、実質ネットを使うことはできませんでした。
日本から持ってきたWiFiBOXも、1日500MBプランでは、ちょっと仕事をするとすぐに上限に達してしまいます。
10−8.初の外食でケバブを食べる
で、次はカフェ以外で、エストニア初の外食。
七日目で初の外食って、よくこれまでやってきたな。
レストランはたくさんあるのだけど、やっぱりどこもバカ高くて、肉料理が20ユーロ(約3,300円)、スープが12ユーロ(約2,000円)とか。
レストランがあるたびに、外に出ているメニュー表をチェックしまくり。
せっかく外食をしようと思っても、値段を見ては入れず。
これを何十回繰り返しただろうか。
またしても、お店に入れない、入る勇気を出せない自分に段々嫌気がさしてくる。
そんな自分がイヤになってきて、もういい!
とにかく今は、ケバブが食べたくなったから、次、ケバブを見つけたら絶対入る!
と決めて、KEBABの看板を発見。
値段が外に出ていないけど、とにかく入店!
結果、8.5ユーロ(約1,400円)でした。

ちょっと写真では分かりにくいけど、すんげーズッシリ。
2本出てきたけど、1本で十分の量だった。
でも、肉と一緒に、トマトやキャベツ(かな?)などの野菜もたっぷり入ってて、温かくて、うまかったー。
サイコーでした。
勇気を出して外食できた自分に満足して、1日ずっと続いたネガティブな気持ちは、少し晴れて気持ちよく眠ることができたのでした。
10−9.七日目の支出
宿泊費:18ユーロ(約3,000円)
食費:14.2ユーロ(約2,400円)
その他を含めて合計:32.2ユーロ(約5,400円)
11.八日目、6月23日(月)Boltの衝撃&最後の夜
11−1.今日も同じ朝食から
今日の野菜はパプリカのみ。

キッチンで宿泊客のおばちゃんが話しかけてくれた。
英語は苦手そうだったけど、一人で話したくてしょうがないから、何とか話しかけたという感じ。
ぼくも嬉しくなって、ちょっとだけ会話。
もう、会話できるだけで嬉しい。
相手は中国からきた方でした。
今日もタリンに滞在しますが、変化をつけるために、別の宿を取りました。
ということで、11時にチェックアウト。
次の宿のチェックイン時間15時まで、外で過ごします。

キレイなお花屋さん。
お昼ご飯も食べられて、長居できそうなところを探します。
マクドナルド、バーガーキングなどもありましたが、せっかくなので、日本で聞いたことのない、このHESBURGERというお店に入ってみました。

エストニア語オンリーのタッチパネル注文で苦戦しつつも、何とかセットを注文。

4.1ユーロ(約700円)。
お手頃でありがたい。

11−2.Boltの衝撃
ハンバーガーを食べながら窓の外を見ていると、おもしろいことに気づく。
エストニアに来てから、やたらフードデリバリーが多いのだ。
この人は、電動一輪車(かな?)で配達。
なんか未来のロボットのよう。

HESBURGERの店内にも、フードデリバリーの人がフードを取りに来る。

この人も。

この人も。

この気になる緑色のバッグ。
どうやらエストニアでは、このBoltという企業がフードデリバリーの大手らしい。
こちらはBoltの車。
フードデリバリーだけでなく、配車サービス(かな?)もやっているようで。

Boltが気になって、色々と調べてみると、次々に判明してくる衝撃の事実に驚愕。
・Boltは2013年にエストニアで生まれた企業
・ユニコーン企業(評価額10億ドル以上)
・事業内容は、配車、フードデリバリー、電動キックボード、カーシェアなど
・社長のインタビューに「世界からマイカーを無くす」みたいなことが書かれていた(つまり、Boltのサービスにより、人が車を所有することなく、自由に移動できる世界を作るということと解釈しました)
・Skype、Bolt以外にも、エストニア初のユニコーン企業は9もあって、人口あたりのユニコーン企業排出数は世界トップクラスだそう。他の企業は、顔認証技術、配達ロボットなどの事業を展開。
このことを調べながら、自分がなぜエストニアに来たのかが分かった気がした。
この、Boltを体感するために、自分はここに来たのではないか。
なんというか、小さくても、工夫次第で世界的サービスを作ることができるということを、体感したかったのかも。
人口130万人という、札幌よりも小さな国から、世界を便利にするサービスが生まれている。
これはすごいことだ。
11−3.電動キックボードを体験
ということで、一度このBoltのサービスを体験してみようと、Boltのレンタル電動キックボードを試してみた。

Boltは、電動キックボードのシェアサービス事業も展開していて、ぼくのような外国人でも気軽にこれに乗ることができる。
やり方は、Boltのアプリをダウンロードして、その辺に置いてある(と言っても、停めていい場所はちゃんと決まっている)キックボードのQRコードをアプリで読み取る。
料金体系は色々あるけど、ぼくが使ったのは20分乗り放題で3.39ユーロ(約550円)。
支払いは、アップルペイで、iPhoneの中で完結。
QRコードを読み取ると、案内が色々出てきてスタート。

時速15キロでスイーッと移動できる。
スゴいのは、乗り捨てができること。
もちろん、所定の停車場に置くのだけど、停車場が街中に大量にある(上の写真でキックボードマーク、全てが停車場)から、A地点でキックボードを借りて、B地点まで行って、そこで返却して終了、ということができる。
これはスゴい。
ということで、借りた場所とは別な場所に返却して、サービス終了。

たしかにこのサービスが広まって至る所に停車場があれば、少なくとも「マイキックボード」は持つ必要がなくなるな。
マイカーを無くすというのは、こんな感じのイメージなのだろう。
いやぁ、これはスゴい。
11−4.本日のお宿
そうこうしていたら、チェックイン可能時間の15時に。
今回は、10人ドミトリールームに宿泊。

が、またしても宿泊客が自分一人だけ。
安く広い個室に泊まれるのはいいんだけど、全然人としゃべれない…
11−5.店でお酒を飲む挑戦
今日はエストニア最後の夜。
やりたくて、まだできていないこと。
それは、店でビールを飲むこと。
やっぱり物価が高いので、気軽にはできないままに最後の夜になってしまった。
色々な店の、外にあるメニュー表をチェックすると、お手頃な店発見!

店の入り口に、ビールを注ぐ写真があって、2.99との表示が。
ここに入ってみた。
イェーイ、生ビールー!

生ビールはあっという間に飲んでしまい、一杯で帰るつもりが、どうしても飲みたくなって2杯目、スパークリングワインを注文。

酒を飲みつつ、今回の旅行を振り返る。
理由がよく分からないけど、気になるところに行ってみる旅。
海外って、行ってみたいけど、なかなか気軽には行けない。
飛行機だけで、一気に10万単位のお金が吹っ飛んでしまう。
だから、仮に100万円の貯金があっても、そう簡単には行けない。
だけど、どうしても行ってみたいところって、そのお金があれば行ってしまうのではないか。
その時お金がなくても、どうにかして貯めて、行くのではないか。
そう考えると、海外に行くために必要なのは、お金ではなく、「どうしても行きたいところ」なのではないか。
ハワイって、行ってみたいし、行けたらいいよね、とは思うけど、ぼくにとってハワイは、100万円の貯金があっても多分行かない気がする(少なくとも現時点の感覚としては)。
けど、昨年行ったフィンランドも、今回のエストニアも、なぜかどうしても行きたい場所で、そのお金が手元にあったから、来た。
海外よく行く人ってすごいなぁと思ってたけど、これはお金があってスゴいとかいうわけではなくて(それもあるけど)、どちらかというとそれよりも、「行きたい場所」があるから行ってるんだ!
これはスゴい発見をしたと思ってて。
去年、フィンランドに行きたいと思って、フィンランドに行って満足した。
今回、エストニアに行きたいと思って、エストニアに来て、満足した。
あ、じゃあもう、自分はしばらく海外には行かないかな?
と思った時、またしても思い出してしまった。
23歳の時に行きたいと思った国を…
それについては、またちょっと妻と相談してからにするので、ここに今書くことは控えておこうと思います。
とにかく、海外に行くのに必要なのは、お金よりも行きたい国や場所だった!
というのが、自分的な大きな発見だったのです。
そんなことを考えながら、宿に戻って寝て深夜22時頃、「ガチャガチャ」とドアの開く音。
一人寂しく寝ていたドミトリールームに、二人目の宿泊者がやってきた。
オレが部屋を暗くして寝てるから、スマホライトでごそごそやってるので、起きて明かりをつけて簡単にあいさつ。
アメリカから来たマックス君。
荷物を簡単に整理すると、またどこかへ出かけてしまった。
11−6.八日目の支出
宿泊費:19.8ユーロ(約3,300円)
食費:9.9ユーロ(約1,650円)
その他を含めて合計:65.1ユーロ(約10,800円)
12.九日目、タリン〜ヘルシンキ〜機内泊
12−1.マックス君帰宅
昨日、チェックインしたと思ったらまた出かけてしまったマックス君。
朝6時頃に帰ってきた。
「夜遊びかい?」みたいなニュアンスで、「ずっと外にいたの?」と聞いてみると、友だちの家に泊まってたんだとのこと。
ここから10分ぐらい、ようやくまともに人と会話ができた。
多分、キフヌ島の宿のお姉さん以来。
脳科学を勉強している学生で、アメリカからフィンランドの学会で発表に来ていて、エストニアの友だちのところに遊びに来た。
そんな感じの話だった。25歳だって。若い!
「あなたは?どうしてエストニアに来たの?」
などと聞いてくれて、会話が弾み、しばらく話した後、「じゃあ、ぼくは少し寝るね。お話できてよかったです」と。
この会話をして2分もしないうちに、寝息が聞こえてきた。
若いからか、寝つきも早えーなー。
12−2.朝マック
今日はもう帰るだけ。
時間があるので、とりあえず朝マック。
今回の滞在3度目の利用😆

12−3.Boltの衝撃2
帰る前にエストニアで、もう一つやりたいことがあった。
それは、Boltの配車サービス。
タクシーみたいなもの。
Boltアプリ一つで、昨日利用した電動キックボードだけでなく、配車サービス、フードデリバリーも注文できる。
今いる旧市街地からタリン空港までは、当初、バスターミナルまで30分ほど歩いて行って、そこから空港行きのバスに乗ろうと思っていた。
でも昨日、Boltアプリのすごさを知って、空港へ行くのにこのBolt配車サービスを利用してみようと思った。
好きなところからBoltアプリで車を呼んで、そこに来てくれるという。
アプリの使い勝手も直感的で分かりやすい。
自分の現在地は、位置情報サービスでアプリが簡単に把握する。
目的地は、自分で入力するのだけど、よく使われる目的地として選択肢の中にタリン空港があったから、ただそれをタップするだけ。

すると自動的に、多分距離から5.9ユーロと計算されて、スマホ内のApple Payでそのまま決済。
そしてここからが驚愕。
オレが頼んだのをすぐに察知した、近くにいた車が、「行きます」と応答。
ここで待ち合わせしましょうと、「Pickup here」の場所が表示され、1分後に到着するとのこと。

いや、早すぎないか!?
まだマクドナルドを出る準備もできてないのに💦
結局、車の方が早く着いていた。
そして、「855 WDR」の表示の通りに写真の車が来ていて、運転席にはアイコンのおじさんが座っていた。
タリン空港へは5.9キロ。
10分ほどのドライブで、超快適にスピーディーに着いてしまった。
間違いなく人生で初と言える、快適で感動的な体験でした。
アプリを見ると、昨日の電動キックボード1.6kmの移動、今日のタリン空港への移動が表示されていた。

これを経験できただけでも、エストニアに来た価値あったなと思えた体験でした。
12−4.ようやく人と会話ができ始めた
タリン空港、ちょっとした地方空港ぐらいかと思ってたら、免税ショップとかあって、意外とでかい。

そりゃそうか。
エストニアのメインの空港で国際線も出てるもんな。

飛行機を待っていたら、このエコバッグの「SAVE OUR OCEANS」の文字を見て、話しかけてくれた人がいた。

このエコバッグは、先日、パラオに住んでいる、遊暮働学きらくる村の長谷川家からいただいたもの。
(おかげで、会話が生まれました。ありがとうございます!)
「海を守ろう」というこのメッセージに反応してくれたようだ。
意外に話が長く続いて、最後に写真撮らせてもらいました。
以前、日本企業Canonのオランダ支社?に勤務していた、ジョナサンさんだそうです。

さらに、行きと同様、この飛行機にやたら日本人がいたので、出国審査の行列に並んでいるときに、ついに話しかけることができた!
「こんにちは。ツアーですか?」
と。
そしたら、バルト三国ツアーだとのこと。
なんかこれで1分ほど話せただけで、自分が知らない人に話しかけるという分野で大きく成長できたような気がして一気にテンションが上がりました。
自分、すげーじゃないか、と。
12−5.最後の最後でプチトラブル
タリンからヘルシンキ空港に到着。
あとは2時間ほど待って乗り換えて東京へ。
と思ったら、フィンエアーからメッセージが。
遅れますと。

18時30分の出発予定が、22時出発!😱
3時間半も遅れ。
遅れの規模がでかい!
どうすんだ、これ〜?
待つしかないのだけど。
ということで、ここまで、ブログを書きました。
今17時4分。あと5時間も待つのかー💦
12−6.九日目の支出
交通費:5.9ユーロ(約1,000円)
食費:5.5ユーロ(約900円)
その他を含めて合計:21.2ユーロ(約3,500円)
12−7.トータル支出
飛行機:約22万円
現地や準備で使ったお金:約7万円
トータル旅行費用:約29万円
このブログは、主に自給自足の暮らしに関しての発信をしていますが、今回は、エストニアに「自給自足」と「未来」を見に行ってきたお話でした。
自給自足の暮らしは、ちょっとお金に困っているイメージをお持ちの方もいるかも知れません。
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