2016年度、タイのパーマカルチャーファーム、サハイナンでの滞在。
山から木を切ってきて、その木で家を建てたい。
壮絶な思いで切ってきた木を使い、ここからは屋根の骨組みづくりが始まります。
早く作らないと、せっかく取ってきた木が乾燥して使い物にならなくなってしまう。
そんな中、頼れる助っ人が来てくれました!
58日目~ココナッツに夢を託して
これはうちの前の自作したキッチン。
排水に使っているトタン屋根の下にはココナッツを置いてある。
こうすると、排水で自動的にココナッツに水をやることになる。
1ヶ月以上ここに置いておいたら、ついにココナッツの芽が出てきた!
ココナッツは、この状態から木になって実をつけるまで、5年かかるらしい。
ココナッツは我が家全員が好きな食べ物。
もし5年後にまたここに来て、自分が育てたココナッツの木があってその実を食べることができたら。
夢のようだ。
だけどキッチン前ででかい木になられても困るので、今建てている家の近くに引っ越しすることにした。
雨季だと水をやる必要はないらしいが、乾季なので水が必要。
なので水道の真下において水が1滴ずつ垂れるぐらいに蛇口をオープン。
ついでに、ちゃんとココナッツに話しかけることが大事というサンドットさんの教えに従ってココナッツにちゃんと育つようにお願いをした。
5年後もそうだけど、これからますます毎日ココナッツを見るのが楽しくなりそうだ。
さて今日の建築。
今日は家族が建築現場に激励(?)に来てくれました。
自分は二階で作業。
家族はその下の、まだ床のない一階で蚊除けのたき火、兼、焼き芋。
住んでいるところがそのまま仕事場であって、家族もすぐそばにいる。
いい環境だな。
さて、昨日建てた、三角屋根のてっぺん用の、小さな柱。
グラグラと不安定だったけど、昨日赤ありと格闘しながら採ってきた竹を足場にして、その足場と柱を竹でつなぐことで柱を安定させる。
だいぶそれらしくなってきた。
午後は、助っ人オーストラリアのブライアン君が来てくれた。
彼は今まで何度か、手伝うことないかと来てくれていた。
その度に、道具は少ないし自分もやり方がよくわからないからと断っていた。
だけど今回は、三角屋根のてっぺん用の小さな柱を立てる作業の三本目。
慣れてきたので教えられるし、色々と抑えててもらうとありがたいところがあるのでヘルプをお願いした。
オーストラリアはDIYが盛んと聞いたことがあるので、本当にそうなのか聞いてみた。
すると、「そうだと思う、自分の父親が自分の家を建てていたから」との答。
すげー。
噂は本当だったのか。
それで自分も建築に興味を持って手伝いに来てくれたという。
帰国したらお父さんに家の建て方を教わりたいとも言っていた。
そんな話を聞くと、久しぶりに自分の教えたい欲に火がつき、一つ一つ丁寧に教えてあげた。
明日も手伝いに来てくれそう。
やっぱり一人でやるよりは二人でやる方が楽だし楽しい。
彼の英語はわりと聞き取りやすいし。
また楽しみが一つ増えてよかった。
59日目~屋根の骨組みができたー!
今日はみんなでモーニングマーケットで朝食。
朝四時に起きてたき火。
五時半に出発。
今日よかったのはお粥。
四年前にタイに来た時は何度か食べたのに、サハイナンのあるここトゥンチャンでは、なかなかお目にかかれなかった。
だけどついに発見!
やさしい味でうまい!
その後またまたご近所さんのうちへぶらぶら。
ぶらぶらついていくとなぜかまた朝食を出してくれて朝8時にして本日2度目の食事。
うーん、いつ行ってももてなしてもらえてありがたいなぁ。
すごいなぁこの国は。
さて今日の建築。
いよいよ今日がラオス前の最終日。
今日までに三角屋根のてっぺんの梁を乗せて固定しないと、その木材がラオスに行っている間に乾いて使えなくなってしまう。
何としても今日中に仕上げなけらば。
そんな切羽詰まった状況だけど、今日も昨日に引き続き、オーストラリアのブライアン君が手伝ってくれる。
新しく買ったばかりのナタを持って、竹とりを手伝ってくれて助かりまくり。
これが今日の最初の状況。
すでに梁を乗せる柱はできているように見えるけど、垂直確認を再度しなければならなかったり、斜めに支えている竹の位置が悪くてやり直しだったり、なかなかスムーズに行かない。
そうこう迷走しているうちにブライアン君のやるところがなくなって退屈してしまい、彼は一時退散。
しかし次に、今日サハイナンに来たばかりの、スイスのイゴール君が助っ人に来てくれた。
普通の人は、たいていぼくより力があるので非常に助かる。
遂に梁の一部を三角屋根の頂点へ。
しかしここからが難関。
柱のピンと梁の穴がちゃんと合わさるように距離を正確に測っているつもりでも、乗せてみるとやっぱり微妙なズレが。
どう調整していいのかわからないので、一旦休憩してランチタイム。
最近のランチの風景はこんな感じ。
バナナの葉っぱを3枚ほど敷いて、おかずやご飯の入った鍋や大皿を乗せる。
そしてみんなで手を伸ばして少しずつとりながら食べる。
ここのご飯はほんとにいつもウマいっす。
ランチ後、サンドットさんに梁の調整方法を尋ねると的確なアドバイスをもらえたので引き続き作業再開。
休憩後だったので助っ人は現れず一人作業。
かなりの力を要したので、地上五メートルの作業場で普段使わない胸のあたりの筋肉がつるという悲劇に見舞われつつも、遂に全ての柱のピンに梁の穴が収まった。
あとはクギ打ちだけだー。
と思ったらクギがないー。
何としても仕上げなければならないので街へ買いに行く。
街へ行ったのでせっかくだから途中、ちょっとだけカフェ休憩。
しあわせ。
そして帰宅。
時間は4時半。
作業再開。
助っ人のブライアン君とイゴール君も合流してくれて最後のクギ打ち。
そして、できたー!
うーん、自分でやったので三角屋根の部分が美しく見える。
ここ一週間はサンドットさんは手伝える時間がなく、たまのアドバイス以外はほぼ自分メインでの作業だった。
それがこんなに高い屋根の骨組みが完成できるとは。
まだまだ完成には程遠いけど、これだけで感慨深い。
必要な作業がとりあえず終わったので、快く明日のラオス行きを迎えられる。
よかったよかった。
(この記事は、2017年1月30日、31日のブログを再編集したものです。)
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この年のタイでの暮らしは、自然の中から材料を調達して家を作る、まさに遊暮働学の日々でした。
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