先日、HBCラジオの製作スタッフさんから連絡をいただき、
ラジオ番組に出演することになりました。
その際に受けたインタビューにより、
あらためてパーマカルチャー研究所についての考えが整理されました。
ラジオ放送は、2018年8月5日(日) 9:30~9:50です。
■目次
HBCラジオ「ほっかいとう元気びと 2018」
【番組内容】
この番組では、北海道を愛し、北海道で活躍する元気びとをご紹介します。
自らの力で可能性を手に入れた物語。
そして夢に向かう新たな決意。
北海道に生きる元気びとの声を直に感じてください。
(番組ホームページより)
【放送】 毎週日曜 あさ 9 時 30 分から 9 時 50 分
パーマカルチャー研究所についての放送は、2018年8月5日(日)です。
「パーマカルチャー研究所」について
ラジオ収録に際して受けたインタビューにより、
あらためて自分の人生を振り返ったり、
パーマカルチャーについて考えを整理することができました。
以下、インタビュー形式で、それらの内容を残しておきたいと思います。
なお、実際に受けたインタビューとは異なります。
(放送権などの関係で、文字起こしなどはできないようですので、
実際のインタビューは、放送をお聴きくださいね。)
「パーマカルチャー」とは?
パーマカルチャーとは、英語で書くと、”permaculture”
これは、”permanent(永続的な)” + “agriculture(農法)” + “culture(文化)”
を合わせた言葉です。
ぼくはこれを一言で、「持続可能な暮らし方」と説明しています。
「地球環境的に」持続可能、ということはもちろんですが、
ぼくはもう一つ、「精神的にも」持続可能であることを重要視しています。
地球環境のことだけを考えて、車に乗らない、プラスチックは使わない、
などとストイックな暮らしをしていたら、「精神的に」疲れてしまって
持続可能ではありませんので。
地球環境的にも精神的にも、バランスを取りながらの持続可能を目指しています。
日々の活動について
「パーマカルチャー」としては、毎日の暮らしを手作りで作っていくこと。
「研究所」としては、そんな日々の暮らしをブログ等を通して発信していくこと、
パーマカルチャーを学びたい人に講座を提供すること。
日々、具体的な活動は、本当に毎日異なりますが、
まとめると上記の3つにつながる活動になります。
パーマカルチャーとの出会い
2013年の1月、タイに家族旅行に行ったとき、
友達にパーマカルチャーファームに連れていってもらい、
そこで初めて、「パーマカルチャー」という言葉を知りました。
ぼくは大学で電力・エネルギーを専攻して以来、
「自分の研究を通してエネルギー問題を解決したい」という思いで、
学生時代も社会人時代もずっと過ごしてきました。
でも、問題があまりにも大きすぎて、
なかなか解決への手ごたえをつかめずにいました。
そんな時に行った、タイのパーマカルチャーファーム。
そこでは、電気・ガス・水道などのインフラが整っていない山奥なのに、
それらのライフラインを全て手作りして暮らしていました。
例えば、手掘りで井戸を掘って、その地下水をポンプで汲み上げて水道とする。
そのポンプの電源は太陽光発電でした。
そこに滞在している人たちは、とても穏やかに楽しそうに暮らしていました。
この時、大きな衝撃とともに、10数年間求め続けてきた
エネルギー問題の解決策が見つかった気がしました。
「エネルギー問題は、単にエネルギーの問題ではない、
エネルギー問題は、暮らし方の問題なんだ!」
パーマカルチャー研究所立ち上げ当初の苦労
立ち上げ当初は、苦労は特になかったですね。
むしろそれまでの人生が、ずっと苦労していた感覚があります。
ぼくは幼稚園時代からパーマカルチャー研究所を始める直前まで、
ずっと劣等感を抱いて生きてきました。
その劣等感とは、
「どうしてみんなのように、人にうまく合わせられないのか」
ということです。
象徴的なエピソードがあります。
社会人になって、上司の人となかなかうまく人間関係が作れずにいました。
そこでぼくは、人間関係をうまくするために、
あらゆる人間関係の本を読んで、学び、日々その人を観察したり、
その人の趣味を、興味もないのに学んでみたりしました。
それでもその人とはなかなかうまくいきません。
ある日、その人とうまくいっている先輩に相談しました。
「ぼくはこんな風にとても努力してやっているのにどうしてもうまくいきません、
先輩は、どのようにして、上司の人とうまくやっているんですか?」
「おまえ、考えすぎなんだよ!
テキトーにやればいいんだよ!テキトーに!」
ガーン!
ぼくがこれほど学び、考えに考えまくってもうまくいかないことを、
この先輩は、何も考えずに「テキトーに」やってうまくいっているのか!
そんな風に、周りの人が特に苦労なく生きているように見えるのに、
自分は「人にうまく合わせられない」という劣等感を持ち続けていました。
これが、ぼくにとっての苦労でした。
だからパーマカルチャー研究所を始めて、基本的に自分の考えで物事を主体的に
進めていけるようになり、その苦労が解消されたように思います。
日々の暮らしで感じる喜び
日々、理想に向かって少しずつ前進している実感があることですね。
自分の理想は、やはりタイのパーマカルチャーファームのような暮らし方です。
自分たちで日々の暮らしを手作りしながら、
そんな暮らし方を学びたい人たちに対して、その方法を伝えていく、
そんな暮らしを目指しています。
この記事を書いている今現在では、パーマカルチャー的山暮らしを本格的に始めるべく、
ニワトリを飼い始めたり、自分の家を作ったり、日々その準備をしているところです。
その前はアパート暮らしでしたから、アパートの荷物を少しずつ山へ移動させながら、
そういう暮らしに近づいていく実感を感じています。
パーマカルチャー研究所を立ち上げて、自身が変わったこと
先ほど言っていた劣等感が、解消されました!
日々、自分の考えで色々と動いていくことで、
「あ、自分は自分でいいんだ」
という感覚が芽生えてきて、今はとても元気に過ごせています。
そもそも、過去の自分も含めて多くの人が、
「生きていくにはお金が必要だ」
という考えから出発して、
「お金を稼ぐためには嫌なことも我慢して会社に勤めなければいけない」
「いい会社に勤めるために、自分のやりたいことよりも宿題を優先させなければいけない」
「会社や学校でうまくやっていくために、自分を殺して人に合わせなければいけない」
などといった意識を持って過ごしていると思います。
それが、暮らしを手作りするようになって、
「生きていくのに、それほど多くのお金は必要ないかもしれない」
という考えに変わってきました。
すると、生きるために、暮らしていくために、そのお金のために、
自分を殺す必要がなくなりました。
それが、
「あ、自分は自分でいいんだ」
という感覚につながっています。
こういう感覚を持って生きることを、ぼくは「自立的暮らし」と表現しています。
「パーマカルチャー研究所」を通して伝えていきたいこと
「遊暮働学」で自立的暮らし、です。
遊暮働学とは、ぼくが理想とするライフスタイルを表した四字熟語です。
遊ぶ、暮らす、働く、学ぶ、から成り立っています。
これはすなわち、日々の暮らしが遊びであって、仕事(働く)であって、学びである、
だから究極的には、日々、暮らしていれば、それでいい、というライフスタイルです。
現代社会が、食べるために会社で仕事をし、
いい会社に入るために必死に勉強し、
それらのストレスを解消するために娯楽に走る。
それに対して遊暮働学では、
食べるために畑を作るという働く、
畑を作ったり収穫したりという作業は、作業自体が遊びにもなっているし、
自身の経験として蓄積されていって自らの学びとなる。
現代社会が、お金で暮らしを作っているのに対し、
遊暮働学では、いきなり暮らしを作っていく、そんなイメージですね。
やや極端に表現しましたが、お金で暮らしを作るという選択肢しか知らずに
苦しい思いをしている昔の自分のような人に対して、
「いや、こういう生き方もあるから、もっと楽に生きられるかもよ」
という別の選択肢を示して、
もっと楽に生きられる方法を考えるきっかけにしてもらいたいです。
これからの夢
「自立的暮らし」ができる人を増やして、穏やかな世界を作ることです。
人生の中で暮らしと仕事とやりたいことを一致させることで、
ただ好きなことをしていれば、それで穏やかな暮らしが実現する。
そういう人たちが増えればこの世界は、
もっと穏やかに楽しく、楽に生きられると思うんですよね。
周りにそういう人たちばかりがいたら、自然に自分も楽しくなっちゃいそうじゃないですか。
生きることって、もっともっと楽でいいと思ってるんですよね、ぼくは。
だからこの考えに共感して、一緒に暮らしを作っていけるような仲間を増やしたいです。
最後に
ということで、ラジオ番組出演時のインタビューを通して考えたことを、
あらためてまとめてみました。
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