5日目~ついにサハイナン到着!
今日は予定通り行けばサハイナン到着の日。
しかし、当初の予定とはかなり異なり、本当に行けるのか相当に不安。
当初の予定では、昨日、Thung Chang行きのバスを予約して、
今日何の迷いもなくバスに乗るはずだった。
そしてThung Changに着いたら、バス停近くにあるお店から、
サハイナンの村長に連絡し、迎えに来てもらおうと考えていた。
しかし実際には、昨日、自分の勘違いとタイ語力不足、
英語をしゃべれる人がほとんどいない地域性により、バスの予約をとることができなかった。
仕方ないからタクシーで行くことにしたが、不安だらけ。
・結局タイ語でタクシーを呼ばなければいけないが、本当に呼べるのか。
・自分が行ったことのない場所なのに、ちゃんと目的地を説明できるのか。
・目的地で村長さんと待ち合わせすることにしたが、自分は電話を持っていない。
本当に会えるのか。会えないと、まさに家族を路頭に迷わせることになる。
・日本だと5分ぐらいでくるタクシー。しかしタイでは大丈夫か。
1時間ぐらいかかってしまうのではないか。
それによって村長さんと会えなくなってはしまわないか。
・昨日、タクシーに乗って、暑さで息子の体調が一時的に悪くなった。
今日は大丈夫か。
・昼前に行くのだが着いたらすぐに食事にありつけるのか。
もう、とにかく不安が尽きず、ピリピリモード。
だからここまで体調崩さずにがんばってくれている子供達にもちょっとしたことで怒りまくり。
妻もそんな雰囲気の中、相当お疲れモード。
大丈夫か?
結局、ホテルのWi-Fiが使えるうちに、翻訳ソフトをダウンロード。
フロントの人にそれを使ってタクシーを呼んでもらった。
タクシーは10分ほどで来て、翻訳ソフトと地図を駆使して目的地を伝える。
タクシードライバーがケータイを持っていることを確認、
それを借りて村長さんに電話をしながら走行することで、何とか難局を乗り切った。
待ち合わせ場所で待っていると、若い日本人女性が声をかけてきた。
何と、村長さんと一緒に迎えに来てくれたとのこと。
日本人がいることを知って今までの不安が一気に吹き飛んだ。
日本語で色々とここの生活を聞くことができる!
そして村長さん現る。
おー、3年前に会ったあの人だー!
そこから村長さんのバイクの先導で、うちの乗ったタクシーがサハイナンの村へ行く。
舗装されていないぼこぼこのぬかるみ道路が約2キロ。
タクシードライバーのお姉さんがものすごく嫌がっているのがわかる。
この日本人家族は何しに来たんだ?と思われているだろうなー、ごめんよー。
そして遂に到着!
用意していてくれた家は、こんなところ。
![rblog-20151114074822-00.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/63f481eb7c55d822aebbd49273e359fb68ea4a00.60.2.9.2.jpeg)
この村は複数のこんな感じの手作りの家があるのだが、子連れの我が家のために、
最も広くて共同トイレ&シャワーが近くにある、村の中で最上級の部屋を用意してくれた!
村長さん、みんな、ありがとう!
正確には、このサハイナンは村ではなくて、サンドットさんの運営しているファームです。
そしてこの一番広い家は、サンドットさんの家。
ぼくら家族が滞在している間、サンドットさんはぼくらにここを使わせてくれて、
自分はキッチンの一画にほとんどプライバシーのない状態で過ごしていてくれました。
ありがたすぎました。
そして部屋に荷物を置くと、共同の食堂へ。
3食をみんなで揃って食べるのがここの日課のよう。
ちょうどお昼時で、ちゃんと我が家の分のご飯も用意してくれていた!
ありがとう。
![rblog-20151114074822-01.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/b181d4c4f68fce93689c695767bcbc2cc6fb22f1.60.2.9.2.jpeg)
無事到着の感動を共有しながら14人でのお昼ご飯。
嬉しいことに、5歳の男の子もいた。
子供同士でさっそく遊んでくれている。
すばらしい!
お昼ご飯後は、初日なので、まずはのんびりと村を見学させてもらった。
もうとにかく色々なことが衝撃的なのだが、
この村の細かい生活については追々報告したいと思います。
夕飯は、新しいメンバー(我が家のことです)が仲間に加わるということで、
特別にピザパーティをしてくれるとのこと。
そんな中、米粉があるからこれで何か作れないかという話になり、さっそく妻が、パンを作ると立候補。
レシピも何もない中、今までの経験を生かしてフィーリングでパンを作る妻。
結果的にこれは大成功!
すごすぎるぞ、我が妻!
素直に尊敬しました。
夕飯後は、家の土間で息子と一緒にこれから生きるための必須の技術となるであろう、火起こし練習を。
火をいじりながら、
おれ「どう、サハイナン。楽しい?」
息子「すっっ(10秒間沈黙)ごい楽しい!」
夢のような幸せな時間。
ということで、初日、蚊帳の中でこの記事を書いているのでありました。
家族4人、体調崩さずに無事予定通り到着。
これって実はものすごいことじゃない?と自画自賛しつつ、
喜びに浸りながら今日は寝ることにします。
6日目~Saturday marketへの大冒険
昨日はお昼にサハイナン到着だったが、今日からはいよいよ本格的なサハイナン生活が始まる。
今朝の起床は5時。
けっこうどこでも寝られる方なのだが、さすがに昨日は床が硬かったり、
暑かったり、虫やカエルの声がうるさかったりでよく寝られなかった。
まあ、すぐに慣れて寝られるようになるだろう。
この日の予定は、午前が家の建築、午後がSaturday Marketへの買い物。
サハイナンには、食堂やトイレを含めると、 10棟弱の建物がある。
どれもこの山でとれる木、竹、葉っぱ、土を使ったもので作られている。
最低限の釘や紐などは使うようだが、ほとんどが自然のものでできている。
すごすぎる。
![rblog-20151117153011-00.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/c53f36f3ae64b4f7b542a7b6631bf193dac442e5.60.2.9.2.jpeg)
今は、さらにもう一つ、家を建築中とのことで、今日もその作業があるようだ。
この技、少しでも覚えたいと思っていたら、
さっそく2日目から家づくりを手伝えるとはラッキーだ。
使用する材料は山から切り出したものそのものなので、一つとして同じ材料はない。
おー、それでも建物って建ってしまうんだな。
この日の作業は屋根部分の骨組み作り。
人手が少ないから、新参者の自分でも、いきなりの高所作業。
もちろん命綱はなし。
昔の電柱の上での作業経験が多少は生きたかな。
まずは水平に渡した骨組みの上に、さらに垂直に骨組みを立てる作業。
ほぞ組みで組み立てるので、おれはひたすらノミでほぞ穴づくり。
2時間ほどの作業で屋根の一番上の部分が組み上がって感動。
毎週土曜日はSaturday Marketがあるということで、午後は買い物、
そしてついでにそこで夕飯を済ましてきて1日が終了という予定。
おお、なんてゆったりした予定なんだと思ったが、現実はそうは甘くなかった。
マーケットまでは大人の足でも1時間以上かかるとのこと。
子供の足だと2時間ほどかかる。
そして1時半に出発したので、気温は30度はあったのではないか。
ドイツ人の親子と一緒に遠足並み、いや、それ以上の買い物に出かけた。
![rblog-20151117153011-02.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/1d388de159cd0577762968376b563d9d4e6044b1.60.2.9.2.jpeg)
息子は歩き通した。
すごいぞ、息子。
娘はほぼ抱っこだったが、体調を崩すことなく元気に目的地まで来ることができた。
まずは無事到着のお祝いとごほうびに、ココナッツアイス!
![rblog-20151117153011-01.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/6a18ec48aa502007b5e66948dd711027b58fdf86.60.2.9.2.jpeg)
しかし時間はすでに4時近く。
タイでもこの時期は日の入りが早く、6時頃から暗くなり始め、6時半頃には真っ暗という状態。
帰りも2時間歩くことを考えると、おー、もう帰らないといけないじゃないか。
着いたばかりなのに。
それでも色々みたいし夕飯済ませていかないといけないし、
さあ行くぞというときに息子が大きい方を出したいと言ってトイレを探したりで、
結局出発は6時近く。
あー。
だいじょぶかなー、まあ行くしかない。
途中、妻と子供には歩き続けてもらって、自分がミネラルウォーターを購入にお店に入った。
お店の人と話をして、日本から来たこと、サハイナンに滞在していることを話して別れた。
すると1分後、お店の人がバイクで来て、送って行ってくれるという。
しかしこちらは6人のグループなので、泣く泣くお断りした。
タイ人の優しさに触れた瞬間でした。
相手の方から「乗っていきな」と言ってくれる。
こういうことが、もうほんと、数えきれないほどありました。
これを「逆ヒッチハイク」と呼ぶことにしたのですが、
これが初めての逆ヒッチハイク体験でした。
逆ヒッチハイク、微笑みの国タイの人たちのやさしさを象徴する文化(?)です。
1時間ほど歩いた頃だろうか、またしてもバイクで近づいてくる人がいる。
「He—y!」と声をかけてくれたのは、サハイナンの村長さんだった。
彼は困った人を助けるスーパーマンのように、
子供たちが大変だからとバイクで迎えに来てくれたのだ。
6人のグループだったので、二往復してぼくらをサハイナンまで送ってくれた。
ありがとう、村長さん。
結局買い物にかかった時間は6時間。
スローライフは意外に忙しいという人がいるが、それをまさに体感した気がした。
ゆったりとした予定だと思ったが、
一つ一つに時間がかかるのでむしろそれしかできないという感じ。
子供たちもよくがんばってくれました。
(この記事は、2015年11月14日、17日のブログを再編したものです)
このサハイナンでのパーマカルチャー暮らしの体験が元となって、
今、札幌でもパーマカルチャー暮らしを実践的に研究しています。
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