さあさあ、長く雪に閉ざされていた冬が終わり、2020年も春がやってきました。
コロナショックで社会は大変ですが、自然の景色は例年通り、季節とともに変化していきます。
■目次
1. シラカバの樹液
雪解けと共にまずやることは、シラカバの樹液採取!
今年もたくさん採れました。
1-1. 採取
今年の採取は4月1日。
いつものように、ドリルでシラカバに穴を空けると…
空けた瞬間から、このように樹液がたら〜り。
チューブとタンクをつけてセット完了。
4月20日ぐらいまで、毎日10リットル以上の樹液をゲットできまーす。
自然の恵み、ありがたや〜!
動画もとりました(15秒)。
ぽたぽたと1秒に1滴以上、けっこうな量が出てくるんですよ。
1-2. 樹液みそ汁
シラカバの樹液は、旨み成分のグルタミン酸が入っているらしく、これでみそ汁を作ると、超マイウ〜です。この時期限定のお楽しみ〜♪
1-3. 樹液ご飯!
この時期は樹液でご飯を炊きます。
ほんの〜り、甘味がある気がします。
実は普通の水で炊くのとそれほど違いは感じないけど、気分的にね、いいんです、樹液でコメを炊くっていうことがw
1-4. 樹液しゃぶしゃぶ
そして子どもたちも大好きな、樹液しゃぶしゃぶ〜。
こちらもこの時期限定のお楽しみ。
これもグルタミン酸が効いてなのか、ウマい!
樹液でしゃぶしゃぶすると、肉が柔らかくなるという説も。
ほんとかどうか知らんけど、そう思って食べると、確かに柔らかい気が。
とにかくウマすぎ!
2. 山菜
2-1. フキノトウ
雪解けと共に顔を出すのが、フキノトウ。
こんな感じでみょこっと出てきてくれます。
この時期は冬の間じゅうずっと食べていたダイコン、ニンジン、じゃがいもなどが底をつき、いよいよ食べるものがなくなってきます。
そんな時期に、植えてもいないのに勝手に出てきてくれるフキノトウは、貴重な食材です。
子どもたちが下処理してくれるようになりました。
水にさらして。
みそ汁に入れたり、フキミソにしたり。
ご飯のおかずとして食べまーす。
2-2. 山菜うどん・そば
うどんを打つのが好きな息子。
たまに粉からこうやってうどんを作ってくれます。
で、この時期に食べるので、トッピングは山菜づくし〜。
フキノトウ。
こちらはヤマワサビの醤油漬け。
めっちゃ鼻にツーンときます。
けど、子どもたちも大好き。
こちらは山菜じゃないけど、自作発酵器で作った納豆も。
発酵器で作ると納豆パックのゴミが出なくて気持ちいい!
2-3. アイヌネギ
山暮らしの先輩Mさんに、アイヌネギ(ギョウジャニンニク)採りに連れて行っていただきました!
なかなか食べることのできない超貴重な食材アイヌネギ。
一度でいいから食べ放題レベルで食べてみたい!
と思っていました。
これを自分で採りに行けるなんてサイコー!
険しい山道を登っていって、第一号、見つけました!
って、喜んで写真を撮っていたら、Mさん、
「写真とるなら、そんな一本だけのじゃなくて、もっと上おいでー、いっぱいあるよー!」
と。
行ってみると…
めっちゃある!
こんなデッカいのも!
1時間ちょっとかけて、袋にいっぱい採ってきました。
しあわせ!
醤油漬けにして食べました。
ウマッ!
2-4. 山菜おにぎり
年々山菜使いがうまくなる妻。
ふき、アイヌネギ、ヨモギ、などなど使って、山菜おにぎりやお浸し作ってくれましたー。
3. 畑の準備
3-1. 初めてのビニルハウス張り
雪解けと共に、畑も準備しなくてはいけません。
まずやることは、ビニルハウス張り。
今年は師匠の五郎さんご夫妻の助けを借りず、我が家だけで挑戦します。
まずはハウス用のビニルを買いに。
JA(農協)に行けばすぐ買えるのかと思ったら、注文しないといけなかった。
これを知らなかったために、注文してビニルが来るまで、1週間張るのが遅くなっちゃいました…
幅7メートル、長さ9メートルで、8,500円ぐらいでした。
へぇ〜。それぐらいするんだね。
品物を見た瞬間、
「すみません、ブルーシートじゃなくて、ビニルハウスを注文したんですけど…」
と言ってしまった。
ブルーシートに包まれて、中にハウス用のビニルが入ってました。
全部広げて、上からかぶせる!
あとはもう、とにかく伸ばしてシワのないように、ピンと張ってパッカー(固定具)で留めるの繰り返し。
見よう見まねだけど、なんとかなった。
遅くなっちゃったから、この部分だけは明日やろうって、この状態で残しておいたら…
翌日朝、強風が吹いて、せっかく張ったビニルが一部破れるという…
師匠に聞いたら、
「ビニルハウスは一気に張っちゃわないとダメだよー。ハウスごと吹っ飛んでっちゃうこともあるんだから〜」
と。
なるほどー、経験ですね。
これぐらいのダメージですんでよかった。
そしてさっそく、コマツナなどの葉物野菜のタネを。
水も撒いて。
これで1週間ぐらいしたら、待望の葉物野菜を食べられるかなぁ。
3-2. 土起こし
見にくいですが、こちらのペール缶に入っているものは、冬の間に薪ストーブで出た灰です。
これを冬の間にたくさんとっておいて、耕す前にこの灰を畑にまきます。
野菜を育てるには、土はアルカリ性の方がいいそうです。
灰はアルカリ性なので、こうすることで野菜の育ちやすい土になるとのこと。
何より、森から切ってきた木で冬の間に暖まり、燃えかすとなった灰が畑の土壌改良に使われるという循環が気持ちいい。
畑を耕すのは、トラクターで一気に。
3-3. ネット張り
この辺りは、シカやキツネ、タヌキ、ウサギなどの野生動物がたくさん住んでいます。
ネットで覆っておかないと、育てた作物が全て食べられてしまう。
ということで、畑の周りをネットで覆います。
ネットを張るのには支柱が必要ですが、その支柱をクレーン車で地面に打ち込むという豪快さ。
地味に果てしなく大変な作業。3〜4人で一日がかり。
できたー!
これで準備が整いました。
これから色々な野菜を作っていきます。楽しみ〜。
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