昨日、ぼくがコアメンバーとして活動しているトランジション・タウン札幌のイベントがありました。
そのイベントで、子育てについて深く考えさせられることがありました。
せっかくの気づきを得たので、この気づきを皆さんにシェアさせていただきます。。
■目次
1. トランジション・タウン
1-1. トランジション・タウンとは
トランジション・タウンとは、化石燃料大量消費社会から持続可能な社会へ、街ぐるみ(タウン)で移行(トランジション)していこうという活動です。
2005年、イギリスの小さな町トットネスで始まったこの活動は、今や全世界に広がり、世界では3000以上、日本では50以上の地域で取り組まれています。
そして、ここ北海道にある二つのトランジション・タウンは、豊浦にあるトランジション蝦夷、そしてぼくがコアメンバーとして活動している、トランジション・タウン札幌があります。
1-2. トランジション・タウン札幌とは
トランジション・タウン札幌は、2015年8月に立ち上がり、活動から3年が経過しました。
先日、全世界のトランジション・タウンを束ねるTransition Network.orgにも、トランジション・タウン札幌の紹介記事が掲載されました!
トランジション・タウン札幌では、月に一度集まってイベントを開催しています。
2. 今回のイベント~南極のお話
今回は、南極観測隊の一員として1年以上を南極で過ごした経験を持つ女性Sさんに、その体験談を語っていただきました。
2-1. イベント概要
下記内容は、Facebookのイベントページからの抜粋です。
イベント名:南極から考える~昭和基地での暮らしと素晴らしい自然~
内容:
南極の自然を体感したい、南極観測隊として越冬してみたいと、2015年12月~2017年2月と1年以上の長期にわたって、昭和基地に滞在することになったSさん。
あこがれの南極で感じた大自然の存在感とは?
そして、帰国後の自身の暮らしの変化とは?
なかなか直接聞くことのできない南極のお話。
実際に現地で長期滞在をされた方の、リアルなお話をお聞きしましょう。こんなチャンスはめったにありません!
・南極観測隊って?
・昭和基地ってどんなとこ?
・私はなぜ南極へ?
・1年2ヶ月の越冬生活
・太陽の力
・たくましい生き物たち
・美しく愛おしい自然
・南極の氷
・南極で得たもの
☆話し手:Sさん
地球が好き。趣味は旅。
これまでに小笠原諸島の聟島でアホウドリ、南アフリカでペンギンの保全活動などに参加。
第57次日本南極地域観測隊の地殻圏変動のモニタリング担当で越冬。
ペンギン会議会員。
2-2. Sさんのお話
南極と言うと、極寒の地、過酷な環境、生きて帰れるのか!?といったイメージがありました。
でもSさんのお話は、そういった過酷な環境といったお話は少なく、南極の美しい自然や、昭和基地での楽しかった日々のお話が多かったのが印象的でした。
とてもおっとりとした女性で、話すスピードもゆっくり、でもずっと静かなワクワク感を持っている、そんな素敵な女性でした。
3. どうしてSさんはやりたいことを実現できたのか
で、ここでようやく本題です。
世の中には、やりたいことを実現する人としない人がいる、その違いを分けるものは何なのかということを、ぼくは常々考えています。
その一つの要因として、両親との関わりがあるのではないかと考えていました。
今回、Sさんのお母さんもこのイベントに参加されていたので、お母さんの、Sさんに対する小さいころの関わり方を、色々と聞いてみましたので、箇条書きでまとめてみます。
3-1. お母さんの子育て
・Sさんが南極に行くと言った時は、ご両親は特に反対しなかった
・小さいころから、Sさんが何かをやりたいと言うときは、特に反対はせず、基本的にやらせていた
・慎重派のお母さんに対し、Sさんは何でも挑戦したがる、そんなSさんをお母さんは、頼もしいと感じていた
・お父さんは、Sさんの挑戦に対しては、否定も肯定もせず、見守るタイプだった
そんなお話をお母さんから伺うことができました。
その後Sさんにも、ご両親との関わりを聞いてみました。
3-2. Sさんの小さいころ
・小さいころから、基本的にやりたいことはやらせてもらえていたし、否定的な言葉をかけられたことはほとんどなかった
・一つ、ダメだと言われたことで覚えているのは、中学の頃、留学したいと言った時は、お金がかかるからダメと言われた。
だけどその時、「あ、お金の問題をクリアすれば、行っていいんだ」と思った。
・だから行きたいところには、自分でバイトをしてお金を貯めて行くようにした
・海外に行くことをお父さんに伝えたとき、「もし反対されたとしても行くんでしょ?」と言われた。
4. まとめ~親が子にかける言葉
ぼくがSさんとSさんのお母さんにお話を聞いて思ったのは、親が子にかける言葉って大事だなということです。
こういったSさんのやりたいことを、ご両親が肯定的に見守っていたからこそ、Sさんは自信をもって自分のやりたいことを追求して生きる習慣が小さいころから身についていて、それが南極に行って1年以上を過ごすという大きなことにつながったのではないか。
これがもし、何かをやりたいと言ったSさんに対し、否定的な言葉をかけ続けられていたら、Sさんはやりたいことを夢見ることをやめていたのではないか。
そんなことを考えて、あらためて、親が子にかける言葉というか、親が子にどんな態度で接するのかってことが、その子供の将来にとって、ほんとーーぉに大事なんだなと思いました。
はい、この斜線部分を言いたいがための、今日のブログでした。
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自立的暮らしに必要な「自立心」は、こんな風にご両親の関わりからも育てられるのかもしれませんね。
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