タイのパーマカルチャーファーム、サハイナンでの滞在。
初めて滞在したのは、2015年11月~2016年1月。
翌年、やはりもっとパーマカルチャーを実践的に学びたいと、
2016年12月~2017年2月の予定で、再びサハイナンに滞在しました。
サハイナン滞在、前半の大きなプロジェクト、家のキッチン作りを日々行ってました。
■目次
タイ滞在12日目~水トラブルとキッチンづくり
水が出ない!
今住まわせてもらっている家は、
サハイナンの水を貯めておくタンクの近くにある。
通常は、耳をすますと山からの湧き水がそこに流れる音がする。
しかし昨日か一昨日ぐらいから水の音が聞こえなくなっていた。
気のせいかと思っていたがやはり水が来ていなかったようだ。
サハイナンでは水システムを自分たちで構築してタダの水が飲める反面、
たびたび水トラブルに見舞われる。
その度に水のあるありがたさを感じるのです。
今回は、水の源泉である湧き水部分のトラブルらしい。
今回は他の人にお任せして、自分はキッチンを作っていようかと思っていた。
しかしサンドットさん、今回はパーマカルチャーのいい学びになるよ
と言うので、行ってみることにした。
真ん中にあるのが取水口っていうのかな。
取水口周辺は、枯れ木や落ち葉などで汚れている。
これらがたまりすぎて水の流れが当初と変わってしまった。
それにより取水口の水位が低くなってしまい、
その中に入っているパイプに水が入っていかなくなった。
というのが断水の原因のようだ。
取水口のお掃除
ということでまずは、枯れ葉や落ち葉などを取り除く。
ちなみに今回はサンドットさん不在、5人の旅行者が考えながら力を合わせて作業をする。
これが1キロ先にあるサハイナンへのパイプ入り口。
写真を撮った時は笹の葉でフタをしていた。
確かに水位が低くてこのパイプが丸見え。
通常はこれらが水の中に入っていて、常に水がサハイナンのタンクに供給され続ける。
バケツなどを使って手作業でゴミを取り除きます。
写真右側から水がチョロチョロと流れてくる。
これがサハイナンの源泉。
石を並べたりしてなるべく泥が巻き上がらないように工夫します。
これは取水口周辺で泥が巻き上がらないように、水の底に石を並べているところ。
清掃完了。水、出るかなー?
努力の甲斐あって、水位が上がってきてパイプが隠れ始めました。
ネットも使ったりします。
これで午前の作業は終了。
昼休み後はリーダー格のイタリアンにおまかせすると、30分ほどして彼が戻ってきた。
今バルブを開けてきた。
待っていれば水が来るはずという。
サハイナンの水タンクで待つこと15分すると彼の声が。
「ユーキ、カモーン!
ウォーターイズカミング!」
行ってみると、チョロチョロと水の音が!
大成功です。
サンドットさんのいう通り、今回はかなりの学びになりました。
キッチンの柱を水平に
午後はまったりマイペースでキッチン作り。
今日も手作業で穴を掘り、柱となる丸太をナタでチョップ切りし、
穴の中に柱を立てる作業を。
あまりメジャーを使って測ったりはしないサンドットさん。
細かいことを気にしなさそう見えて、水平を見る水準器は持っています。
やはり水平をとることは建築において重要なようです。
ということで自分も水準器を使います。
こんな感じで今日は3本目の柱を立て、4本目の柱の穴を掘る途中まで進みました。
うーん、キッチン作りはマイペースで考えながらできていいな。
フィールドで開拓しているときのような気楽さ。
明日以降もキッチン作りをメイン作業にしよっと。
タイ滞在13日目~キッチンがそれらしくなってきた
ココナッツスティッキーラーイス!
今朝の始まりはなんと!
ココナッツスティッキーラーイス!
蒸したもち米にココナッツミルクが混ざってるのかな?
もち米を蒸すのがかなり時間がかかるようで、
サンドットさんの気が向いた時に、たまーに作ってくれる。
みんなこれが大好きでガツガツがっつきます。
iPadで写真撮ってるから暗いけどね。
ライスの周りにはマンゴー、バナナ、パパイヤが。
フルーツと一緒にココナッツもち米を食べるんだけど、もうこれはデザートですね。
美味すぎます。
シンクと調理場を
さて今日もキッチンの続き。
ようやく4本の柱が建ちました。
そして竹を乗せて。
さらにその上に割った竹を乗せるとキッチン台のようになります。
さっそく七輪風ファイアースタンドを置いてみました。
そして流しは左に。
まだ洗面器を置いてみただけで、これはイメージですけどね。
クワは水道の代わりです。
下にも台を作ってみました。
調理器具やマキを置いてみたりして。
お昼休み。
息子とバナナ探しに探検に行きました。
バナナってこんな風になるんですねぇ。
(見にくいけど、息子の右手の先にバナナがあります)
スーパーマーケットのバナナからはこの雰囲気は想像できません。
竹取物語
さて午後は。
一昨日取ってきた竹がToo young!だったので、再び竹を取りに行きました。
また片道15分ほどかかる竹林へ行きます。
そしてカット。
今回は簡単でした。
なげーなー。
測ったら9メートルありました。
これをまた引きずりながら帰ります。
重い…
今回の竹はToo young!とは言われない気がするけど、いまいち不安。
サンドットさんがいないので、想像の中で会話してみると。
Uh, this is better. But, …
(うん、前よりいいね。けど…)
Too thin!
(細すぎるよ!)
うーむ。
確かに自分でも、ちょっと妥協してしまった感があった。
意を決して、絶対に納得できる竹をもう一度取ってこよう。
再び長い道のりを歩きます。
納得できるものを求めてさらに密林の奥へ。
そして遂に見つけた、樹齢も太さも納得できる竹。
納得できるけど、切り倒しにくい奥にあって、作業が大変。
15分ぐらい悪戦苦闘。
そして今回の長さは約12メートル。
重さは推定50キロ!
30分ほどかけてずるずりずるずり。
0円の建築資材は、そう簡単には手に入らないのでした。
明日はサタデーマーケット。
今週は結局、日曜から金曜まで、宿泊費以外はゼロ円生活でした。
(この記事は、2016年12月15日、16日のブログを再編集したものです。)
この記事を書いてから、2年弱が経ちました。
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