パーマカルチャーとニワトリ

うこっけい

ニワトリを飼うことに決めました

今年度、パーマカルチャー研究所の一大イベントは、
簾舞の五郎さんご夫妻との山暮らし。
2018年の3月にタイから帰ってきて以来、ずっと準備をしています。

その中で、五郎さんの知り合いから、ニワトリを譲り受けるお話が出てきました。
五郎さんご夫妻は、飼いたいけれど高齢で面倒を見切れるかが心配だけど、
三栗さんが来て一緒に世話できるなら、とのこと。

自分にとっては、パーマカルチャーの象徴的な存在であるニワトリを飼うことは、
長く思い描いていたこと。
こんな実現のチャンスはないと、即答でニワトリを飼うことに決めました。

しかししかし、一口にニワトリを飼うと言っても、難題が次々に押し寄せてきました。
これからしばらく、ニワトリを迎えるまでの道のりをシリーズでお伝えしていきます。

パーマカルチャーの象徴、ニワトリ

その前に、ニワトリがパーマカルチャーの象徴というのは、こんな意味です。

パーマカルチャーは、持続可能な暮らし方です。
持続可能のポイントの一つとして、循環する暮らしが挙げられます。
一般的に、普段生活の中で出てくる生ごみはゴミとして処理し、
動物の糞尿も下水もしくはごみとして処分するでしょう。
ぼくたちが食べる食べ物は、スーパーで買うことが一般的です。

でもここで、ニワトリが入ってくるとどうでしょう。

生ごみはニワトリの餌となって卵を産んでくれる、
ニワトリのフンは畑の肥料となって野菜が育つ、
その卵や野菜を人間が食べて生ごみが出る、
(最初に戻る)

ものすごく単純に言うと、こんな循環が生まれます。
循環する暮らしをわかりやすくイメージできるため、
パーマカルチャーの説明の時に例として用いられることが多いのです。

ニワトリ小屋は運べない!?

ニワトリの前のオーナーであるAさんは、
自作した小屋でニワトリを飼っていたと聞いていました。
当初、自作した小屋ということで、その小屋ごとトラックに積んで、
五郎さんのところに持ってこればいいだろうと考えていました。

五郎さんは昔、田畑や牧場を開発する仕事をしていました。
機械の専門であることもあり、古いパワーショベルやトラックを自分で所有し、
何台も直して所有し、日常的に使っています。

そんなこともあり、ニワトリを小屋ごとトラックで運べば、
すぐにニワトリとの暮らしが始まる、そんな風に考えていたのです。

だけどAさんのところにニワトリを見に行ってビックリ。
自作というにはあまりにも立派な小屋。
幅も高さも、とてもトラックに積めるものではありませんでした。

一日で終わるはずだったニワトリの引越しでしたが、
ニワトリ小屋を作るところから始めなければいけなくなってしまいました。
だけど見に行くとこのかわいさ!
小屋を作る大変さよりも、このかわいいニワトリを飼える喜びの方が大きく、
何とか小屋を作ろうと決心したのでした。

うこっけい

スーパーハウスをニワトリ小屋に

何でも直して使う五郎さんのところには、中古のスーパーハウス(プレハブ)も
たくさんあります。
そこで、スーパーハウスの一つを利用して、ニワトリ小屋を作ることにしました。
鉄骨で作った基礎(これも五郎さんの自作!)の上に乗っている
ボロボロのスーパーハウス。

スーパーハウスの移動

これを何と、パワーショベルで移動させる五郎さん。
このド迫力の雰囲気を、写真と動画に収めてみました。
見れるかな?

まずはスーパーハウスを、引っ張って基礎の上から引きずり下ろしてしまいました。

スーパーハウスの移動 スーパーハウスの移動

そして引っ張る引っ張る。

 

無事、定位置にきました。

スーパーハウスの移動

しかーし!

スーパーハウスの移動

天井がありません。
このままだと、一発でカラスに食われてしまうでしょう。
まずは屋根を作らないといけません。

つづく・・

屋根に使えるブルーシート。だけど…

2018年7月16日

パーマカルチャーと言えば、こんな感じの、
自然の中での自給自足的な暮らしをイメージする人もいらっしゃると思います。
でも、たとえアパート暮らしのサラリーマンであっても、
今すぐこの瞬間からパーマカルチャー的暮らしをすることは可能です。
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