木桶による発酵文化サミット2025に行ってきました〜。前編

1.天下の台所、大阪へ。

行ってきました、全国の木桶の蔵人さんが集まるイベントへ!
札幌から蔵の田舎街を目指すのはなかなかに大変なので、
職人さんたちが集まってる場で会えるのはとてもありがたいこと。

いつものようにバックパックを背負って、ゲストハウスを拠点に、一路大阪へ
むかいましたよ。

阪神百貨店の小さなブースで行われたイベントでしたが、
百貨店と思えないぐらい熱い熱い方々の集団でした笑。

私もすっぽりかくれてしまうほどの木桶を、運び込む時点で、
気合いの入ったイベントですよね。

そもそものこちらの企画は、
「木桶の醤油やお味噌の流通1%を2%にあげて行こうと、全国の蔵人さん、お醤油屋さん、木桶職人さんなどが、みんなで手を取り合いながら盛り上げている」イベント。

木桶醤油やお味噌を販売するだけでなく、お醤油やお味噌仕込みのWSあり、蔵人さんの対談あり、木桶職人さんによるミニ木桶作りもあり。

おまけに、お楽しみの要素を取り入れた「木桶にまつわる缶バッチ」が当たるガチャガチャも、会場内をくるくると徘徊していました。
遊び心満載の本気の木桶イベントで、私もすっかり木桶の虜のなりました笑。

2.まずはブースへ。

お味噌のブースをのぞきました。
1年、2年、5年ものの豆味噌(東海醸造さん、中定商店さん、芋慶さん)
そのお味噌も漉してあるお味噌や粒のままのもの、蔵人さんのこだわりと愛が溢れています。

米麹を使った米味噌も並んでいました。
白味噌の方山味噌さん、石孫本店さん、五味醤油さん、などなどお味噌好きならワクワクのラインナップ。

塩分濃度や麹具合が違うだけではなく、蔵に住む菌が違うので香りが全然違います。
これが木桶仕込みの特徴の一つで、香りやコク、最後に口に残る香りが全然違って、おいしくて奥深い。

しかもkiokeのTシャツを着た方々は、みなさん蔵人さんたち。

一つ聞くと、溢れるほどの答えをくださいます。
それがとても楽しい。
蔵の様子を想像しながらお聞きできました。
飛んできたかいがあった〜✨

お醤油も同じように、蔵人さんが熱心に教えてくださいます。
棚に並ぶのは、それぞれの蔵の味を味見してもらうために、「100mlのボトルでお醤油を販売」されている職人醤油さんの100ミリリットルのお醤油たち。

濃口、淡口、再仕込み、溜まり、白醤油、甘口の5種類のお醤油がありますが、
こちらもやはり蔵によって味も香りも全然違います。

こちらもまた蔵人さんにお話を伺うと臨場感たっぷりに話してくださいます。
正金さん、やまろくさん、カネイワさん、伊勢蔵さん、、まだまだ沢山の蔵のお醤油が並んでいましたよー。。

続いては意外な木桶の蔵元さんを。
(宣伝ではなく、あくまで、木桶の奥深さ、そのように活用されている職人さんのお知恵に感動して、書いていますー😊)

3.「木桶でソース?」

木桶でソースを熟成させる「トリイソース」というソース屋さんがおられます。

こちらはね、
自社でお酢を醸造されたあと、木桶でソースを熟成させて、出荷されているそうです。

「なぜ木桶でソースなのか?」

を私は知りたくて、直接蔵人さんにお聞きしたんですよ。
仕込みの様子とともに教えてくださいました。

その答えはね、ソースの口当たりをまろやかにするためだそうです。
ソースに使うお野菜は丸のまんま煮て、スパイスはホールで香りをつけるため、
野菜とスパイスのバランスが絶妙でとってもおいしい。

まろやかでありながらも、トマトの酸味とスパイスの奥深さがマッチして、
シンプルなお料理に使いたいソースだなあと思いました。

「ソースは料理を甘味でまとわせて食べるもの。」
そう思っていた私の感覚を、ぶち壊してくれた絶品ソースでしたよ笑。

トリイソースさんのホームページからお借りしています。

4.「木桶でパン?」

埼玉に自社で麹を作り、それを酵母にし、天然酵母パンを焼く「味輝パン」というパン屋さんがいらっしゃいます。

お味噌汁と食べても、美味しく食べられる米粉パン。

ここのパン屋さんが木桶で甘酒を作って、それを酵母にし、パンを作られていました。

麹を仕込むところから考えると「ひと月と18時間」をかけてパンが作られているそうで、米粉やパン粉が酵母によって分解されたパンになっているそうです。

食べた感想はお腹が重くない。

我が家は普通にパンもいただきますが、こんなにお腹が軽いパンは食べたのは初めてかもしれません。

木桶仕込みといっても、お醤油お味噌以外にいろんな使い道があるということに脱帽でした。

そんな感じで時間が過ぎていった1日。
蔵人さん方にお会いできるので、お話を聞くのが楽しくて、気づけば小さなイベントスペースで何時間も経っていましたよ。。笑。

他にも木桶で熟成したお芋で干し芋を作られる「ベストフード」さんや、ぬか漬けの「菜香や」さん、木桶で酵素を作られる「大高酵素」さんなどもいらしていて、木桶ってすごいなあと知りました。

5.「お醤油で遊ぶお煎餅」

うすくち、濃口、白、再仕込み、溜まりで味付けをされたお煎餅たちにも圧巻でしたー。お醤油ってすごいなあ、楽しいなあ。

6.「木桶職人さんの作品」

木桶はもちろん、醤油絞り器、木桶をしばるタガに端っこで作ったピアスなどが並んでいました。
木桶は育てるもの。
菌が住み着いてどんどん次の年に作りやすくなっていくそうです。

味見した木桶仕込みの奥深い味に、惚れ惚れしてしまった嫁、
来年以降、手前味噌も木桶を導入できないか、本気で検討してみることにしましたよ。

次回に続く。。。

日本全国のお醤油を仕込んでみる

2024年10月31日

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